常石小学校最後の山登り大会

3月11日 常石小学校最後の山登り大会が行われました。
晴天に恵まれた眺洋山。
ぽかぽかの陽気のなか、開催することができました。
当日は保護者の方そして,すくすくハウスの子どもたちも,たくさん応援に来てくださいました。


 

山頂での応援はとても大変だったことと思います。
準備や片付けを手伝ってくださった頼もしいお父さんも!
お忙しいなか本当にありがとうございました。

「常石小学校には山登り大会という行事があるのか…。」
数年前,常石小学校へ異動が決まった時のことです。
(楽しそうな行事だな…。自然を見つけながらハイキングでもするのかしら?)なんて想像していました。
すると、以前に常石小学校で勤務していた先生から,
「楽しそうな名前でしょう?名前からは想像がつかない,とても過酷な大会だからね。覚悟して常石へ行ってね。」と冗談半分で,脅かされたのを思い出します。
普通の小学校でいうマラソン大会のことなのですが,その実態は山登りというより“トレイルランニング”と言った方が近いかもしれません。
常石学区外から通学されている保護者の方々も,さぞ驚かれたことでしょう。

先日の閉校の催しで,高学年が常石小学校の歴史を劇で発表しました。
そのなかで伝統ある山登り大会の歴史を振り返ってみる場面があったのですが,その始まりは実は偶然だったそうです。

山登り大会が始まったきっかけは,今から約40年前の昭和58年。
学校の花壇へ入れる落ち葉が必要になり,その当時の教員が,落ち葉を拾うために,子どもたちに眺洋山へ走ってあがるよう伝えたことが始まりだったそうです。

今年は,コースを短くして眺洋山のふもとから頂上まで駆け上がります。


 

 

 

 

最後まで,地域の皆さんに愛され,子ども達の笑顔であふれた常石小学校。
高学年のトップは6分45秒,中学年は7分14秒,低学年は7分28秒で走りぬくことができました。

 


 

 

毎週,かけ足朝会で山を走り抜いてきたので,本当にあっという間に頂上のゴールまでやってきます。
常石の子ども達の体力はすごい!と毎年驚かされます。
参加した子どもたち全員が,元気にゴールまで登ってくることができました。
ゴールしたあとの,山頂からの眺め,そしてスポーツドリンクのご褒美は最高です。

 

 

 

 

 

 

山登り大会のあと,学校に帰ってきた子どもからこんな言葉がありました。
「校長先生,常石小学校がなくなっても,山登り大会はありますか?なくさないでほしいです。」
「そうですね。来年,ほかにも山登り大会をやりたいという声がたくさんあれば,考えたいと思います。」
「常石ともに学園になっても,ぼくは山登り大会をやりたいです。」

常石小学校伝統の山登り大会は,子どもたちの心にたしかに足跡を残しているようです。

 

2022年03月28日