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常石小学校最後の山登り大会

3月11日 常石小学校最後の山登り大会が行われました。
晴天に恵まれた眺洋山。
ぽかぽかの陽気のなか、開催することができました。
当日は保護者の方そして,すくすくハウスの子どもたちも,たくさん応援に来てくださいました。


 

山頂での応援はとても大変だったことと思います。
準備や片付けを手伝ってくださった頼もしいお父さんも!
お忙しいなか本当にありがとうございました。

「常石小学校には山登り大会という行事があるのか…。」
数年前,常石小学校へ異動が決まった時のことです。
(楽しそうな行事だな…。自然を見つけながらハイキングでもするのかしら?)なんて想像していました。
すると、以前に常石小学校で勤務していた先生から,
「楽しそうな名前でしょう?名前からは想像がつかない,とても過酷な大会だからね。覚悟して常石へ行ってね。」と冗談半分で,脅かされたのを思い出します。
普通の小学校でいうマラソン大会のことなのですが,その実態は山登りというより“トレイルランニング”と言った方が近いかもしれません。
常石学区外から通学されている保護者の方々も,さぞ驚かれたことでしょう。

先日の閉校の催しで,高学年が常石小学校の歴史を劇で発表しました。
そのなかで伝統ある山登り大会の歴史を振り返ってみる場面があったのですが,その始まりは実は偶然だったそうです。

山登り大会が始まったきっかけは,今から約40年前の昭和58年。
学校の花壇へ入れる落ち葉が必要になり,その当時の教員が,落ち葉を拾うために,子どもたちに眺洋山へ走ってあがるよう伝えたことが始まりだったそうです。

今年は,コースを短くして眺洋山のふもとから頂上まで駆け上がります。


 

 

 

 

最後まで,地域の皆さんに愛され,子ども達の笑顔であふれた常石小学校。
高学年のトップは6分45秒,中学年は7分14秒,低学年は7分28秒で走りぬくことができました。

 


 

 

毎週,かけ足朝会で山を走り抜いてきたので,本当にあっという間に頂上のゴールまでやってきます。
常石の子ども達の体力はすごい!と毎年驚かされます。
参加した子どもたち全員が,元気にゴールまで登ってくることができました。
ゴールしたあとの,山頂からの眺め,そしてスポーツドリンクのご褒美は最高です。

 

 

 

 

 

 

山登り大会のあと,学校に帰ってきた子どもからこんな言葉がありました。
「校長先生,常石小学校がなくなっても,山登り大会はありますか?なくさないでほしいです。」
「そうですね。来年,ほかにも山登り大会をやりたいという声がたくさんあれば,考えたいと思います。」
「常石ともに学園になっても,ぼくは山登り大会をやりたいです。」

常石小学校伝統の山登り大会は,子どもたちの心にたしかに足跡を残しているようです。

 

2022年03月28日

六年生を送る会

山登り大会のあと,六送会が行われました。
常石小学校最後の卒業生です。

4年生5年生を中心に,6年生には秘密で準備を行ってきました。

低学年で作った花のアーチで6年生を迎えます。
なにも聞かされていなかった6年生。
サプライズに驚いてくれたようです。


 

 

これまで運動会や掃除などで協力し合ってきた縦割り班に分かれ,
さまざまなゲームを楽しみました。

箱の中身はなんだろう?ゲームのグループ。
ブラックボックスが本格的です。

 

 

 

豆つかみのグループ。小さい大豆をはしでつかむのは,けっこうむずかしいです。
制限時間が迫り,焦るとまたつかみにくいようです。
苦戦する低学年もいましたが,そこは高学年がカバーします。
「はやくはやく!」と盛り上がっていました。

 

 

 

ジェスチャーゲームのグループ。
さて,これはなんのジェスチャーでしょう。

 

 

 

伝言ゲームブースは,サークルになって伝言を伝えます。
首をかしげている1年生。それもそのはず。単語ではなく早口言葉だったからです。
最後まで伝わらなかった縦割り班もありました。
そこは5年生の実行委員が機転を利かせて,「半分まで伝わったら,お題を変えましょう」と臨機応変に運営していました。

 


 

カップ起こしのグループ。
単純なようで結構難しい。難しく見えて,意外とどの子でもできるという不思議なゲームでした。
カップが起きるたびに大きな歓声が上がっていました。

 

 

宝探しグループ。
謎解きの答えの先に宝物が隠されています。

 

4年生5年生が,学校のみんなで楽しめるようたくさん考えて準備してくれたことがうかがえました。
今年の6年生のいいところだなあと,思っていることですが,
低学年が楽しんでいるのを優しく見守っているところが素敵です。
「1年生が挑戦してみたら?」など下の学年に譲って,一歩引いて楽しんでいるそんなお兄さんお姉さんのような6年生。
まるで本当の兄弟のように感じることがあります。

常石小学校恒例の6年生のサイン会。
6年生のところへ行き,じゃんけんで勝ったらサインがもらえます。
英語の時間に筆記体でサインの練習をした6年生。
全員のサインを集めた子はいたかな?
よく見ていると,下の学年に勝たせてあげようと目線で
(ぼくはグーを出すからね…。パーを出すんだよ…。)と語りかけてくる6年生の姿が。
低学年の子には,伝わったり伝わらなかったりでしたが,こちらも今年の6年生らしさが見えた瞬間でした

 

 

 

 

プレゼントや寄せ書きをプレゼントしました。
6年生からは,「遠足で一緒にレクをしたり,お弁当を食べたことが心に残っています。」「運動会では競技を一から考え,これまでにない素晴らしい運動会でした。みんなも新しい常石ともに学園になっても,自分や友達を大切に,たくさんの思い出を作ってください。」とあいさつがあり,六送会は終了しました。

 

 

 

 


最後にもうひとつ。
山登り大会で安全について,また,命を大切にすることについて考えました。
六送会で,友達や家族や学校への,感謝の気持ちについて考えました。
11年前の3月11日は,東日本大震災が発生し,多くの命が奪われ,多くの学校で卒業式が開催できませんでした。
犠牲になった人たちへの哀悼の意を込めて,全員で黙とうをしました。

 

2022年03月25日

ありがとう、常石小学校

閉校式,閉校記念式典,閉校の催しが行われました。
150年にわたり,たくさんの卒業生を送り出してきた常石小学校は2022年3月,
その歴史に幕を下ろします。
閉校式では,福山市長,教育長のあいさつの後,常石小学校の校旗が返納されるなどしました。


 

 

閉校記念式典では,常石小学校で学んでこられた地域のみなさまの,小学校時代を振り返る映像や高学年が2学期に作った常石TVのダイジェスト映像が上映されました。

 

常石小学校の歴史と校歌を記した石碑の除幕式。

 

 

 

最後まで,地域の皆さんに愛され,子ども達の笑顔であふれた常石小学校。
ありがとうの思いを込め,新しい学校と子どもたちの明るい未来を願って,風船を飛ばしました。

 

 

 

 

 

 

2022年03月23日

閉校の催し 低学年編

低学年は、2月に入ってから本格的に準備が始まりました。
これまで常石小学校で学んできたこと、そして、毎日いきいきと学ぶ子どもたちの姿こそが、常石小学校の宝物であると考えた低学年の教員チーム。
同じ授業のなかでも、ひとりひとり違う学びと発見があります。
その様子や、学習の成果を子どもたちの言葉で伝える場にしたいと考えています。

国語、算数、体育などの教科のチーム。
常石小学校でできた友達のことを伝えるチーム。
ワールドオリエンテーションやマイプロジェクトで体験しながら学んだことを伝えるチームなどに分かれて発表します。


 

 

先日、低学年の発表のリハーサルを見学した高学年が、低学年の教室へやってきました。
「発表がとてもよかったよ!自信を持ってね。」
「みんなで一緒にがんばって、常石小学校に最後にありがとうを伝えましょう」
高学年全員から低学年へ、励ましのメッセージの寄せ書きを届けてくれました。

子どもたちの中でも、閉校式というひとつの区切りへ向け、気持ちが高まっているようです。
閉校の催しでの発表を、どうぞ楽しみにしていてください。

 

2022年03月04日

閉校の催し 高学年編

高学年担任より閉校の催しの様子をお伝えします。

3学期が始まってすぐ、閉校の催しに向けてプロジェクトが動き出しました。
高学年は、考え抜いた末に「常石小学校の150年を劇にしよう!」と考えました。
「子どもたちはどんな反応をするだろうか。」と不安が半分、「この子たちとチャレンジできる!」というわくわくが半分でした。
150年前の常石小学校を知るために、地域のお寺に取材に行ったり、子どもたちと歴史についても学びました。



 

子どもたちからは「面白そう!やってみよう!」という声が。
プロット(台本作成前のストーリー)作りが始まると、より一層子どもたちのやる気は増していきました。
「もっとこうした方がストーリー性があるんじゃない?」
「150年前ってどんな生活だったのかな?きっと生活の仕方が今とは違っているよね。」など、子どもたちの勢いに後押しされるような形でプロジェクトはどんどん進んでいきました。

 

 

 

現代の子どもたち役、創設期、すもう期、神原勝太郎期、山登り期に分かれ、役を決めていきました。
そこから各グループのセリフを見直し、表現方法について考えていきました。
この時にも子どもたちは互いにアドバイスをし合ってよりよく伝えられる方法を真剣に考えていました。

ある程度、通せるようになったところで劇団トマト座の橋詰さわこさんとオンラインでつながり、プロの方からアドバイスをいただきました。
オンライン上ではありましたが、演劇のプロの方から直接指導してもらえたことによって子どもたちの演じる幅がグンと広がったように感じています。
「声の調子を変えて伝えたい。」
「体の全てを使って表現してみたい。」
「橋詰さんに教えていただいて、自分の演技は言葉に頼りすぎていると思った。」など
とても学ぶことの多い時間となりました。

そこから、子どもたちはさらにレベルアップしていきました。
「どんな動きがあればより伝わるか。」
「セリフのどの部分を強調して言うべきなのか。」など、
「演じる」ということにしっかり向き合っていく姿がありました。

 

 

 

 

日が経つにつれて、高学年の教員が最初に抱いていた不安は消えていきました。
子どもたちの表現にはどんどん磨きがかかっていきます。
次第に「劇にチャレンジして良かった。子どもたちはこの劇を通して成長している!」という気持ちに変わっていきました。
放課後には「〇〇さんの表現がすごく良くなったよね!」
「●●くん、自信を持ち始めたね。すごい成長だよ!」と
日々そんな会話がなされていました。
よりよくしていこうとする子どもたちの姿に後押しされて私たちも
「照明の当てるタイミングはこうだよね。」
「その当時の様子がより伝わるにはどんな工夫ができるのかな。」とより高みを目指していくことができました。

今回の劇「未来へつなぐ宝~歴史が語る常石の物語~」をこの子たちと一緒に創れて幸せだなと心から思います。
劇を通してこんなにも子どもたちが成長するのだなと感じさせてくれました。
もちろん、演じること、伝えることが苦手な子もいます。
ですが、チャレンジし、より高みを目指してきたことで、どの子もものすごく大きく成長しています。
演じることが好きだったり、得意だったりする子もさらに上のステップへと手を伸ばして頑張ってきました。

子どもたちはここまで本当によく頑張りましたし、成長もしてきました。
当日は精一杯演じて、伝えてくれることと思います。
子どもたちの成長と常石の歴史・伝統に想いをはせながらご参加いただけたらと思います。

2022年03月03日

常石小学校閉校式が行われます

3月5日(土)に常石小学校閉校式・閉校記念式典・閉校の催しが行われます。
常石小学校150年の歴史に幕を下ろす、大切な行事です。

縁があって常石の町で子どもたちや地域の皆さんと出会い、150年という節目の年に立ち会っています。
本当に奇跡のような出会いだと思います。
これまでに3000人を超える子どもたちの卒業を見守ってきた常石小学校。
歴史と伝統とかかわってこられた方々の想いの強さをひしひしと感じています。

閉校にあたって、どんなことができるだろうか…子どもたちと教員で、ともに考えてきました。
地域や保護者の方にとってはもちろんのこと、子どもたちの心にも残り続ける行事にしたいと、アイディアを出し合ってきました。

閉校の催しでは、高学年と低学年に分かれて、発表を行います。
高学年は、考え抜いた末に「常石小学校の150年を劇にしよう!」と考えました。
高学年のみんなで、誰もやったことがないような劇にチャレンジしたい!と、強く思っています。

低学年は、これまで学んできたことや、毎日いきいきと学ぶ自分たちの姿こそが、常石小学校の宝物であると考えました。
ひとりひとり違う学びの様子や成果をお伝えします。


 

3月5日(土)には、地域の方、保護者の方、子どもたちと一緒に常石小学校の歴史や伝統を振り返りながら、この150年の節目に立ち会えたことに感謝する時間になれば良いなと思っています。

2022年03月03日

新聞サークル アサリから考えたこと

常石小学校では、毎日児童全員に小学生新聞を配っています。
子どもたちが朝登校すると、低学年も高学年も全員、児童机の上に新聞が届いています。
朝のサークルで読むクラスもあれば、国語や社会の時間に活用することもあります。

低学年のあるクラスの新聞サークルの出来事をご紹介します。
新聞サークルで話した新聞記事は、スクラップブックにまとめています。
2月9日(水)の毎日小学生新聞に、こんなことが書かれていました。
「熊本県産アサリ出荷停止 外国産の可能性」という見出し。
農林水産省は熊本県産として流通するアサリの大半が、外国産の可能性が高いと発表しました。
熊本県の年間漁獲量21トンに対し出荷量が2485トンもあったこと、DNA分析で外国産と判明したこと、無関係のハマグリも風評被害にあっていることが分かりました。


記事に目を通すやいなや「うそつくなんて最低!」「私たちをだまそうとしていたのかな?」「うそをついたらピノキオみたいに鼻が伸びるんだよ」と怒りの感想がたくさん出ました。
落ち着いたところで、記事に書いてある内容から、気になったことを口にし始めます。
「くまもとは、友達が転校していった町だね」「どこかな?」
3年生が、地図帳を持ってきて熊本県を調べはじめました。
「アサリは海で採れる」「(隣接している)みやざきの方は、山だからアサリはいない」
その時、ハマグリという言葉を聞いた一年生が「ハマグリ知ってるよ。1学期に読んだから」
と言って、国語の教科書を持ってきました。
「うみのかくれんぼ」のハマグリのページを指さします。
2・3年生は「そうそう!そういえば1年生が音読していたね」「ぼくも1年生のときにやった!」
新聞のアサリと教科書のハマグリの写真を見比べて、同じ貝の仲間であること、姿が似ていることを知りました。
他にも、トンとキロはどちらが重いのかなども話題になりました。
3年生の算数で「重さ」を勉強したばかりでした。
「アサリははかりで計れる。キロは体重の単位だから、はかりじゃ無理かな。体重計!」
「トンはそれより重いと思う」「トラックにトンって書いてあった」
「トンはわたしよりも重そう」

そんな中、ある3年生から、問いが出ました。
「どうして外国産と偽ろうとしたのかな?」
「ハマグリや魚など他にも魚介類がいるのに、どうしてアサリを偽ろうとしたんだろう?」
みんなに問うと、「たくさんアサリが獲れることを他の県に自慢したかった、いばりたかったから」「アサリを売ってたくさん儲けようと思ったから」と予想しました。
「お家でアサリが出るときはどんなメニューかな?」と担任が聞いてみたところ、
「パスタ」「炊き込みご飯」「みそ汁」などメニューがいくつか思いつくようですが、
ハマグリのメニューがなかなか出てきません。
「アサリかハマグリだったら、アサリの方を家でよく食べる。だからたくさん売れるほど、他の貝よりも儲かるのではないかな」
「外国からアサリを連れてくるのが簡単だったから、うそをつきやすかったんだと思う」など、低学年なりに、この社会問題に対する意見がたくさん出てきました。

 

「農林水産省って初めて聞いたけどなに?」という疑問も出たので、6年生の社会の教科書を使って、内閣についても調べました。
「内閣の一番上にいる人は、内閣総理大臣っていうんだけど、日本のリーダーの名前は知っている?」この1年間たくさん新聞を読んできたので、「岸田さん!」と元気に答えました。
農林水産省だけでなく、組織図の他の省庁が目に入った3年生は
「今回の話だと、うそのない取引のことを言っているから、公正取引委員会も関係あるような気がする」と興味を持っていました。
内閣の隣のページに偶然、国民の祝日の一覧が掲載されており、2月の祝日についての勉強にもなりました。

下学年の学び直し、上の学年の学習内容に自然と触れることができるのも、異学年集団で生活することの良さだなぁと感じています。

突然国語が始まりました。
DNA判定で本当の生産地が分かったことから、ここで一句。
「れいわだと かがくをつかい ウソばれる」
ハマグリがかわいそう!と、ここでも一句。
「何でなの はまぐりまでも うたがうの」

子どもたちは教科横断的に、さまざまなことを考えているのだなと改めて分かりました。
「一句できたから見てー!」と言われ、担任は笑いをこらえきれませんでした。

翌日、読売小学生新聞にも同じ内容の記事が載っていたので、読み比べをしました。
まず注目したのはグラフです。北海道・愛知・熊本それぞれの県のアサリの漁獲量と販売量の差を表しています。
「差ってちがいでしょ?ひき算でわかる。先生、いつも1年生にひき算教えるときに“ちがいは~”って言っているよね」と3年生。
グラフの読み方が分からない1年生も初めて筆算を使って漁獲量と販売量の差を求めました。
間違って北海道と愛知の漁獲量の差を求めようとする場面もありました。間違うことも勉強なので、ここはあえて見守りました。

 

「“不自然”ってどういうこと?」「“なんか変じゃない?”ってこと」「あー、“おかしいよね”ってことか」
「国産ってなに?」「遠くで採れた?」「国は日本ってこと」「日本で採れたってことかー。」

「地図見て!」「中国と韓国は地図で見ると近い」「地図見たらアサリを外国から持ってきているのが絵で描いてある」
「地図、地図…」というやりとりをずっと聞いていた1年生。自分の新聞の地図の横に「ちず」と静かに書いていました。

イラストでこの問題を解説してくれた子もいました。


子どもの対話を聞いていると、面白い教え合いがいくつもあります。どちらの子も教えてあげる、とか、教えてください、という感じではなく、自然と対話を通して考えを深めたり、言葉の意味を獲得していく様子が見てとれます。

別の新聞を読むことで、なぜ産地を偽装したのか、という問いの答えの一つが見えてきました。
「国産は安全で高品質であるという消費者イメージが強いために人気が高い」と新聞に書いてあり、偽装の原因の一つではないかと考えました。

この話をしている時に、自分なりに考え終わって、もう終わりにしたいと思った1年生が「自分の勉強を進める」と言ってサークルを離れていきました。
活動のすべてを全学年の全員で進めることは、発達を考えても難しいと思っています。
自分がもういいやと納得したタイミングで、自分の仕事(学習)に戻っていきます。
子ども自身が決めたタイミングや、個のペースに合わせて、活動に無理がないように心がけています。

残った3年生で対話が続きます。
「でもぼくは熊本のアサリよりも気になったことがあるんだよ」
「なに?」
「北海道と愛知は、販売量よりも漁獲量がすごく多いけど、これは採ったアサリを捨てているってことだよね。食品ロスになるってことだから、SDGsの2番とか12番が守られてないよ!」
この問いについて考える時間は、残念ながらなかったのですが、またどこかのタイミングで対話ができればいいなと思っています。

ある保護者の方から「新聞の記事を子どもに聞いても、あまり内容を理解していないようだ」というご意見をいただいたことがあります。
確かに低学年では、記事の内容をすべて理解することは難しいと思います。
しかし、記事をきっかけに、自分の知っていることとつながる、自分の体験とつながる、そして、友達の意見を聞いて考えを深めていくという活動が、とても大切なのではないかなと考えています。
さまざまな教科とつながるだけでなく、自分と世界が実はつながっているのだと気づくことができるのではないでしょうか。

このクラスでは、小学生新聞のスクラップブックを1冊使い終わりました。
2年生が「この時こんなこと考えたね!」と思い出しながら見返していました。
子ども達にとって、一年間の宝物になったなと感じています。

2022年02月15日

哲学対話をしよう

子どもたち同士の協働や、自分の考えを広げたり深めたりするために、哲学対話をしています。

哲学対話は最終的に答えが出なくても問題ありません。
必要なのは、どんな考えも受容され、認められる環境です。
何回か対話を繰り返すうちに、
「なるほどね。」「そういうことかあ。」「〇〇さんはどう思う?」
という言葉が増え、子どもたち同士で対話を深めようをする姿が少しずつ見られるようになりました。
継続して取り組むことは、子どもたちの大きな力となっています。

今回の哲学対話のテーマは「嬉しいという気持ちはどこで生まれるの?」です。

どのテーマも、「うーん。どういう意味だ?」と一考を要するものばかり。
今回も例外ではありませんでした。

まず、「どこで生まれるの?」という言葉に着目しました。

「心臓(ハート)に気持ちが生まれるところがあって、それが脳に伝わっているのだと思う。」
「脳に気持ちを作る場所があって、それが体に伝わるんじゃない?」

という考えがでました。
異なる考えが出ても、否定する子はいません。

すると、どこからともなく、「そもそも嬉しいって何だろう?」という新しい問いが出てきました。

哲学対話の醍醐味はこういうところにあります。
「そもそも〇〇って何だろう?」と、物事を深く掘り下げるきっかけが生まれる時もあります。

「嬉しいって普通に使うけど、深い意味を考えたことがない。」
「ねえねえ、(ためしに)嬉しくなる言葉を言ってみてくれない?」
子どもたち主導で、対話が進んでいきます。

互いにうれしくなる言葉を掛け合ったことで、気づいたことがありました。
「そっか。(嬉しいって)心がホッとするんだね。色だと青から赤になる感じ。」
「あったかくなる感じなのかな。」
「あ~。なるほど。」
みんなの心がほっこりしたところで、哲学対話の時間は終わりとなりました。

こうした経験を通して、物事の本質を考えたり多角的に見たり考えたりする力の素地が身につくと良いなと思っています。

 

 

2022年02月10日

3学期、スタートしました

1月7日、いよいよ3学期が始まりました。
新年を迎え、気持ちを新しく、元気に登校した子どもたち。

始業式は、感染症対策のため、各教室をオンラインでつないで行いました。

 

 

校長先生からは、節目の話がありました。

突然ですが、竹は一日にどれくらい伸びるか知っていますか?
1センチ?50センチ?1メートル?
答えはなんと、1日1メートルも伸びると言われています。
竹の中は空洞で節がありますが、こうした特徴を持つ植物は実は竹だけなのだそうです。
強く、まっすぐ伸びるために竹自身が、節を作っていったと考えられています。
子どもたちも、3学期は竹のようにぐんぐん伸びるチャンスです。

始業式の後は、それぞれのクラスで学びがスタートしました。

低学年のあるクラスでは、宿題の直しをしたり、ペットボトルのキャップを数えたりして数の勉強を始めました。

 


十二支にまつわる絵本を読んだり、百人一首やことわざカルタで言葉遊びをしたりしたクラスもありました。

大きな歓声が聞こえたので運動場へ行ってみると、高学年がビニール袋で作った凧を飛ばしていました。
「今日は風が無いんよ!あんまり上がらないなぁ」と言いながら、高く上げるために試行錯誤していました。

 

 

地域の神社へ初詣に行ったクラスは、境内の門松を見て「竹がある!節はこれだよ」と気づきを持っていました。

 

 

2022年01月13日

2学期が終わりました

先日、2学期の終業式が行われました。

思い返してみると、緊急事態宣言の中、各教室と職員室をリモートで繋いで行われた始業式から2学期はスタートしました。
福山市では半数以上の小中学校が分散登校となりました。
常石小学校は、通常登校となりましたが、感染症対策を徹底し、制限が多い中での学校生活を送らざるを得ない日々が続きました。
猛暑が続いた10月。
子どもたち自身で作る新しい形の運動会が開催されました。
感染状況がだんだん落ち着いてきた11月。
6年生は修学旅行、1~5年生は社会見学に出かけました。
そして12月。地域の方が主催するクリスマスマーケットや、千年中学校区の5校交流など、徐々に地域の皆さんや他校の友達と再び交流できる機会が増えてきました。

終業式では、校長先生から子どもたちに向けて話がありました。
ブロックアワー、ワールドオリエンテーションの時間に教室を見に行くと、みんなそれぞれの形で学びを進めています。
同じ学習内容でも、他の子と同じ学びをしている子はひとりもいません。
よく「ここが分からん!」と話しかけられます。
「分からない」は他の人の「分かりたい」や「知りたい」を刺激します。
周りの友達と学びながら、自分の学びの刺激にしてほしいと思います。
子どもたちは、静かに聞いていました。

また、コンクールや作品展で入賞した子どもたちの表彰も行われました。
図工、作文などさまざまな分野でがんばりました。

 


終業式の後は、児童会を中心に、2学期の学びの様子を発表しました。

自習ノートに積極的に取り組み、漢字や筆算やことわざなどをたくさん調べて書きました。

ブリッジが30秒できるようになりました。

6段の跳び箱が跳べるようになりました。

SDGsかるたを作り、自然と人がなかよくすることで、目標が達成できると思いました。

プログラミングで、ゴジラを倒すゲームを作りました。

 

マット運動や跳び箱運動で取り組んできたことを紹介しました。

 

一点透視図法で絵を描きました。
宮沢賢治の考えを5月、12月に分けて考えました。世界観や作者の思いの変化を図にしました。
算数の円の面積を、どのように導くかを考えました。

最後は、児童会による冬休みの過ごし方の注意点を劇で伝えました。
子どもたちのさまざまな学びを発表しあうことで、刺激になったように感じました。
3学期は、どんな学びがあるのか楽しみです。


2022年01月05日

しょうゆ博士の出前授業

毎日の食事に欠かせないしょうゆ。
低学年の子ども達は、2学期のワールドオリエンテーションで、豆の探究を行っています。
みそづくりの活動などを通して、しょうゆも大豆からできていることを知りました。

今年の10月、毎日小学生新聞にこんな記事が掲載されていました。
「しょうゆを知ろう!しょうゆ博士による出前授業を体験しませんか」
新聞を読んだ子どもから、「ぜひしょうゆ博士の話を聞いてみたい」と声が上がりました。
そして、先日、しょうゆ博士に扮したしょうゆメーカーのキッコーマンの社員の方とZoomでつなぎ、しょうゆについておしえてもらう機会をいただきました。

 

しょうゆの歴史、しょうゆの工場、しょうゆのはたらき、日本だけでなく世界でもしょうゆが使われていることを知りました。
しょうゆは大豆と麦と塩、そして麹菌が使われています。
実際に工場で使用されている原材料を小分けの袋で送ってくださいました。
麹菌はしょうゆの香りがしました。
「みそを作った時と同じだ。」と、喜んでいる子もいました。
しょうゆ工場での生産の様子を見ながら、触ったりにおいをかいだりしていました。
麹菌のはたらきでしょうゆができていくようすを見て、発酵のしくみや、食べ物は生き物なのだということを学びました。

 

 


工場で出たもろみのかたまりを再利用して作られたポストカード。
捨てずに別の使い道を考える方法を知り、「SDGsと同じだね」と話す子がいました。
しょうゆを通して、子ども達の知識がどんどん広がっていくようすが見えました。

最後に、しょうゆ博士から「おいしいものを食べる、と、おいしく食べることってどんなことかわかるかな?」と質問されました。
おいしく食べるということは、楽しくお話ししながら食べること、笑顔で食べること、お手伝いをすることが大事だと、しょうゆ博士は言いました。
おいしく食べるための、手助けをするのがしょうゆの役割だと分かりました。
新しい生活様式になり、給食でも黙食が推奨されていますが、みんなでおいしく食べる工夫を子ども達と一緒に考えていきたいです。
プレゼントでいただいたしょうゆは、さっそく翌週、うどん作りの授業で出汁に使用しました。

2学期は、大豆、きなこ、納豆、みそ、しょうゆなど、身近な食べ物を調べてきました。
そのなかで、「今日の給食のサラダには大豆がある」「豆腐も大豆からできているよ」「みそ汁を食べると、大豆を使った食べ物が2つも入っている」「もやしも大豆だよ」など、子ども達の食べ物への興味がとても強くなっているな、と感じる場面が多くありました。
身近な豆という食べ物を通して、子どもたちの世界が広がっていった…そんな2学期のワールドオリエンテーションでした。

2021年12月27日

常石クリスマスマーケット

先日、保護者の方が主催する、クリスマスマーケットが開かれました。
常石小学校のワールドオリエンテーションでは、高学年は常石パークでの活動、テレビ番組制作プロジェクト、低学年は豆などの食べ物、オリンピック、SDGsなど、さまざまな探究活動を行ってきました。
これは、この一年の子どもたちの学びの姿を見て、何かしら保護者有志で支援ができないかという発案で始まったものです。
PTAとはまた別の、保護者の方による学校への応援、本当に感謝です。


会場に入ってすぐ、大きなクリスマスツリーが目に入ります。
常石を支える手、常石の子ども達を守る手、これからの常石を動かしていく手、という意味が込められた手形のツリーです。

 

バザーのコーナーでは、提供していただいた食器・タオル・洗剤・衣類・おもちゃなどの商品がたくさん出品されました。
10円から500円と格安で、大人から子どもまで、大人気でした。

 

 

こちらはおさがりの絵本コーナー。
お兄ちゃん、お姉ちゃんたちが大切に読んできたのだと思います。



 

工作コーナーでは、スタンプや折り紙を使ってクリスマスカードを作ることができました。
楽しく工作をつくる子どもたちで大賑わいでした。



 

運動場には、大きな消防車が。
地域の消防団のご協力で、特別に運転席に乗せていただくことができました。



子ども達がワールドオリエンテーションなどで作った物を販売するお店も出店されました。




寒い中、運営にあたってくださった皆さま、バザー品を提供してくださった皆さま、足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

2021年12月27日

五校交流 ドッチボール大会

常石小学校・能登原小学校・内海小学校・内浦小学校・千年小学校の5校の3年生が,ドッチボール大会で交流しました。
開会式では,「みんなで遊んで仲良くなりましょう」と千年小学校の児童があいさつをしました。五校の子ども達が混ざった8チームで,試合をしました。
常石小学校の子どもたちは「外野でうまくパスを回そうよ」
「強い子は外野に出てたくさん当てよう」など他校の子にも声をかけ,作戦を呼びかけていました。
体育の時間に何度も練習をしてきた成果が出ていたようです。

 

時間が少し余ったので,ドッチボール大会のあとは運動場へ出て,ふえおにをしました。

 

 

 最後の振り返りでは,「他の学校に友達ができました。」
「違う学校の友達と話すことができてよかったです。」と話していました。

常石小学校のみんなの素敵だったところは,自分たちのチームが不利になったり,相手がルールを守れなかった場面でも,相手チームを責めなかったところや,ボールが取れなかった子に「投げなよ」と言ってボールを譲っていたところです。
他校の友達と楽しそうにおしゃべりしたり,応援したりしている姿もありました。
最後までケガ無く,楽しく体を動かしました。
たくさんの友達と交流して帰ってくることができました。

2021年12月07日

津波を想定して

 先月のことになりますが、地震と津波を想定した避難訓練が行われました。
11月5日は、「津波防災の日」であり、国連でも「世界津波の日」と定められています。
江戸時代の安政東海地震(和歌山県)の際に、村人を津波から救った濱口梧陵のエピソードにちなんで制定されたそうです。

海が真横にある常石小学校も、地震の際は津波が必ず来ると想定して行動しなければなりません。
放送で緊急地震速報が流れると、全員机の下に隠れて、頭や体を守りました。

 

 

体操服や給食着などで頭を保護しながら、速やかに一時避難場所である運動場に集まり、人数を確認しました。

 

 

その後、大きな津波が襲ってくることを想定し、高台にあるふれあいプラザまで避難しました。
今回は、いつもの避難コースとは別の道、すぐに高い場所へたどりつけるかけあしコースの坂道を通って避難しました。
大きな津波が襲ってくる場合は、身を守るためにより早く、より高い場所へ避難することが必要になります。
ふれあいプラザが二次避難の場所ではありますが、津波の状況によっては、さらに高い場所への避難が必要になってくることも考えられます。
さまざまな場合を考えて、複数の避難経路、避難場所を子どもたちも把握しておかなければなりません。


避難訓練の後、ひろしま防災パンフレットを使って振り返りをしているときのことです。
子どもたちから
「常石郵便局の前で津波の看板を見たよ。あれなんだろう」
「そういえば学校の校門のところにも、津波の看板があった」という話が出ました。
気になって見にいくと、校門にはこんな看板がありました。



小学校は避難場所に指定されていますが、津波の際は学校に避難するのは危険だという看板でした。
「津波の時は学校ではなく高台に逃げないといけないね」と話し合いました。

常石郵便局の前にはこんな看板がありました。



海抜を表す看板です。
その隣の保育園、コンビニでも同じ看板を見つけました。




「郵便局から保育園、コンビニまで、よく見ると坂道になっている!」

すぐ近くの場所でも、海から地面までの高さが違うことに気がつきました。
さらに、「登校班で来る途中にも同じ看板を見たよ」と話す子がいました。

その場所を見に行くと…



海を見下ろせる高台の道路横にありました。
「海抜というのが海からの高さだと分かったよ」
「津波の時にはこの数字が大きい場所をさがして逃げます」

実際に看板がある場所に足を運んで、看板の意味を確かめることができました。

常石小学校は海沿いに住む子どもたちが多い一方で、学区外から通う子どもは家から海が遠く、津波への意識がそこまで高くない場合もあります。
また、必ずしも大人と一緒にいるときに地震津波が発生するとも限りません。
万が一の時は、自分たちで考え、自分たちで命を守るための正しい行動がとれる子どもたちでいてほしいと願っています。

2021年12月07日

個別で学ぶ時間 と みんなで学ぶ時間

 たまご組では,国語の学習で「ことわざカルタ作り」をしました。

 

 

 「ことわざ」の学習は,3年生の教科書にある内容です。でも,1年生も入学前や家庭でことわざカルタで遊んだことのある人も多く,3年生にならないと学べない内容でもありません。また,1・2年生の国語科には「長く親しまれている言葉遊びを通して,言葉の豊かさに気付く」という学習内容があります。3年生にとっても,数人で学習するよりも,みんなで作って(作るところから遊びかもしれませんが)みんなで遊べる方が楽しく,心にも残る時間になるだろうと考え,1・2・3年生共通の内容に取り組む時間にしました。
カルタが完成した後,サークルに集まって・・・

 担任「みんなで手分けをしたらあっという間にできたね~。
    どれどれ・・・『ひいきのひきたおし』だって。」
  子「はじめて聞いた!」
  子「どういう意味?」 
 K君「じゃあ,知らない人は予想してみる?」
  子「ぼく(1年生),K君から教えてもらったから
    知ってるよ!」
  子「『ひいき』ってどういう意味かな?」
  子「先生が大きくなって,女の子が困ってる!」

このカルタを作ったK君の「予想してみる?」という聞き方にもビックリ。すぐに答えを言いたくなるところですが,みんなが考えようとしている様子を見て自然と出た言葉でした。自分たちで作ったことわざカルタだからこそ,ことわざの意味にも関心が向くのだと思います。ことわざ一つでも一緒に考える仲間がいると盛り上がります。

 

 ブロックアワーでは,自立学習を基本に教科の内容を学習しています。一人ひとりの取り組むべき課題や理解のスピードにはちがいがあるので,自分に合った課題を自分のペースで学習できることを大切にしていきたいと考えています。でも,みんなで共通のテーマや内容に取り組むことで,対話が生まれたり発見したことを共有したりして学びを深めることができるよさもあると感じています。個別に学ぶ時間も,みんなで学ぶ時間も,どちらも大切にしていきたいです。

2021年12月07日

笑顔いっぱい スマイルスーパー

高学年の参観日、のびっこ学級のみんなで、「のびっこスマイルスーパー」を開きました。
自立や生活単元学習の授業で作った作品を販売しました。

商品は3種類準備しました。
まずは、フウセンカズラの種。
昨年の9月に散歩に行った畑で見つけた種を、今年の初夏に植えました。
ハート柄でとてもかわいいです。


ステンシルの技法を使ったクリスマスポストカード。
型紙を、スポンジでスタンプして作りました。


石けんは、グリセリン石けんを電子レンジで溶かし、食紅やドライフラワーで色付けしました。
天然保湿成分の石けんなので、肌にも優しいです。

 

商品の他には、お店のデコレーションです。
校庭で拾った落ち葉を集めて、天井に飾りを作りました。


 

値段を決めたり、値札をつけるのも、みんなで話し合ってひとつひとつ作りました。
買ってくれた人にありがとうを伝えたいということで、ありがとうカードを書きました。

スマイルスーパー当日は、お金の計算係・ラッピング&お渡し係・呼び込み係の担当に分かれました。
お金の計算を間違ってしまうとお客さんにも迷惑がかかってしまいます。
「責任重大だ!」と言いながら、一生懸命計算の練習をしました。

当日は、参観授業の合間にたくさんの保護者の方々が来店してくださいました。
がんばって準備した商品が売れて、子どもたちはとても喜んでいました。
後日、販売したポストカードを使って、すてきなお返事をくれた保護者の方もいらっしゃいました。お忙しい中、お越しくださり、子どもたちへの温かいお声がけ、ありがとうございました。

 


 

その週の日曜日に、鞆の浦にある沼名前神社の軽トラ市にも出店しました。
昨年度から親交のある鞆の浦学園の特別支援学級の友達と、協力してお店を開きました。
学校とは違い、まったく知らない人がお客さんです。
最初は学校と同じように元気な声かけがなかなかできませんでしたが、だんだんいつものペースを取り戻して、元気にお客さんをお迎えすることができました。

 

 

売り上げ金は、今後ののびっこの活動費に大切に使わせていただきます。
また、2年生の児童が、SDGsの学習を通して清潔な水がなく不便な生活を強いられているアフリカの国に井戸を作りたいという夢を持っています。
そのための募金に充てる予定です。

2021年12月06日

みそづくり体験

低学年のクラスでみそ作りを体験しました。
3年生は国語科で『すがたをかえる大豆』、そして低学年全体では、ワールドオリエンテーションで豆について探究をしていました。
子どもたちから「みそを作ってみたい!」という声が上がり、食に関わる活動をされている保護者の方と、JAの方のご協力で、大豆からみそを仕込む工程を教えていただきました。

材料は、大豆、麹、塩です。
まず最初に、ゆでた大豆を手でつぶします。
ここで丁寧に大豆をつぶさないと、おいしいみそになりません。
「やわらかい!」「おもしろいよ!」と、子どもたちは大喜びです。
大豆のやわらかい感触を楽しんでいるようでした。


 

 

次に麹と塩を混ぜます。
この工程では、においの変化に気がついた子がいました。
「麹と塩をまぜると、しょうゆのにおいがするよ!」

 

 



 


最後に空気が入らないように気をつけながら、容器に移し替える作業を行いました。

 

 

 

今回仕込んだみそが食べごろになるのは、約1年後だそうです。

JAの方が1年前に仕込んだみそを持ってきてくださいました。
今日のみそよりも色が濃く、上の方には少し水分が出ているようでした。

 

 

振り返りでは、大豆の感触やにおい、そして、昔から日本で伝統的に作られてきたことについて思いを持った子どもたちが多かったです。

3年生「ぼくは、みそを触ったことがなかったので、はじめて触りました。みそってこんなにやわらかいんだと思いました。」
「みそは作ったらすぐに食べられると思っていました。こんなに時間がかかることに、おどろきました。」
2年生「いつもみそを家で使っていますが、気にしたことがありませんでした。みそについてきょうみを持ちました。みそがお店にあったら、見てみようと思います。」
1年生「だいずをつぶすのが、たいへんでした。だいずとこうじとしおで、みそができるなんてはじめてしりました。」
「むかしからみそがたべられています。でもこんなに作るのがたいへんでした。むかしの人はすごいです。」

 

来年の今ごろ、お味噌汁にして食べたいねと話し、子どもたちみんなで、大豆からみそへ変化していく様子を楽しみにしています。

2021年12月03日

おもちゃまつり 五校交流

常石小学校と、千年小学校・能登原小学校・内海小学校・内浦小学校の1年生2年生で、おもちゃまつりをしました。
それぞれの学校で作ったおもちゃを持ち寄って、交流しました。

 

先週は校内で、昨年おもちゃまつりに参加した3年生と一緒に、おもちゃまつりのリハーサルをしました。もっと楽しいおもちゃにするにはどのように改良すればよいかみんなで意見を出し合いました。

 

 

 



 


「看板があったほうがわかりやすい」
「さかなつりの海をもっと大きくした方が面白い」
「待つ時間が長かったから、短くなるといいな」
「今からかるたをはじめるよと、みんなに知らせてあげた方が人も集まるし、分かりやすくていいと思うよ」
3年生の意見を参考にして、1・2年生はおもちゃまつり本番に向け、より楽しくなるよ
うにブラッシュアップしていきました。
おもちゃの精度だけでなく、グループ内の役割分担などへ意見が出ていました。

おもちゃまつりは5校合わせて、約100人の児童が集まりました。
常石小学校では、段ボール・わりばし・紙コップ・新聞紙・ストロー・画用紙の材料を使うグループに分かれました。
段ボールまとあて、さかなつり、SDGsかるた、つつでっぽう、しゅりけん、カスタネッ
トなど、思い思いのおもちゃを作りました。

たくさんの友達が遊びに来てくれて、どのおもちゃブースもにぎわっていました。
遊び方を質問したり、ブースへの呼び込みをしたりと、他校の友達へ一生懸命話しかけて
いる様子が印象的でした。

 

 


 

今回、おもちゃを通して、5校の友達とつながり、他の学校の友達が作ったおもちゃの工
夫や良いところをたくさん見つけて帰ってくることができました。

中国新聞で、おもちゃまつりの様子が紹介されました。


2021年12月03日

ふね組レストラン大成功!

 2学期のふね組は「ふね組レストランを開こう!」をテーマに学習を進めてきました。

 

 まず,国語で「レシピを読む」という学習をし,選んだレシピをもとに,大さじ小さじや計量カップについて学び,みんなで試しに料理を作ってみることにしました。簡単ゼリー,クイック蒸しパン,五平餅,スイートポテトカナッペ,揚げないかぼちゃのコロッケの5つのグループに分かれ,一つ一つの手順をしっかり理解して準備を進めてきました。
 料理を作る時には,どのグループも皆で力を合わせて一生懸命頑張っていました。あるグループでは,2人の子が手順3をやっている間に他の3人で手順4をやったり,片付けをしたり,作業を分担する様子も見られました。
 レストランらしく盛り付けも工夫し,いざ試食してみると,「おいしい!」と口々に言っていました。

 

 お客様を呼んでレストランを開きたい思いが強くなったところ,「食べてみたい。」という保護者の方の声もちらほら聞こえて来ました。

 そこで,11月の参観日に,保護者の方向けにレストランを開くことにしました!

 「レストランを開くために料理の値段を決めよう。」という話をしたところ,「1200円!」「3円!」とビックリするような反応が返ってきました。そこで,まず,材料費を計算してみることにしました。例えば,ゼリーチームは5人で5個のゼリーを作ります。カルピス(←みんなで何のゼリーにするか話し合って決めました。)80円とゼラチン40円とカップ30円をたし算すると150円。10円玉を15個書いて考えると,1個のゼリーは10円玉が3つ。つまり30円。30円にしよう!と決定。五平もちは計算すると10円だけれど,消費税も付けて11円ということになりました。(本当のお店なら働いている人の給料分も値段に含まれるということをお家の人に教えてもらった子もいたようです。)そして,招待状を書きました。
 次に,チームの中で,案内,料理を温める人,料理を出す人,レジ,という役割分担を決めました。

 料理は,当日の3,4時間目に作りました。「失敗できない!」という緊張感の中,給食ギリギリになってしまったチームでは,「僕たちは食べるの早いから,先に帰っていいよ。」と残って五平餅や蒸しパンの出来上がりを見守ってくれていました。


 そして,いよいよ本番。全員が,自分が出来ることをとてもよく考えて働くことが出来ました。

 

 

 

 保護者の皆様からの温かいメッセージをいただきました。メッセージを読んだ後,一人一人がじっくり考えて「ふりかえり」を書いていましたので,一部を紹介します。

・料理を作るのが大変なのがわかった。
・みんなで料理を出すのを協力できた。
・人が来ると緊張するんだと思った。
・レシートを書くのが楽しかった。
・おつりの計算をがんばった。
・お客さんが食べ終わった後の片づけを学んだ。
・みんなで「ようこそふね組レストランへ」と言ったのが楽しかった。

 ここからまた一歩一歩,みんなで考えながら,ふね組みんなで成長していきたいと思います。

2021年12月03日

常石テレビプロジェクト(教科の学びとのつながり)

 高学年のワールドオリエンテーションでは、「常石テレビプロジェクト」が進んできています。小学生目線から常石をとらえる、伝えることを目指して、テレビ番組を制作中です。

 【常石の人・常石小学校・交通・常石パーク・環境】のテーマを設定し,5つのグループに分かれて,「どんな映像だと観る人にとっても面白いのか。」と考え,みんなでどんどんアイディアを出していきました。考えを共有し合う中で番組の流れも考え,台本の作成に取りかかりました。

 

 

 

 

 準備が整ったり,取材したい企業や人などにアポが取れたり,台本が完成したりすると早速取材スタート!

 

 

 どの角度から撮影すればよいか,マイクの位置はどうすればよいかなど,実際に取材してみると考えなければならないことがたくさんありました。取材をしていく中で,「答えてもらうだけの質問ならシールを貼ってもらった方がたくさんのデータが集められるね。」,「逆光になったらいけないからインタビューする方に立ってもらう位置も考えた方がよいね。」などの声が聞かれました。実際にやってみて,課題を見つけてまたみんなで考え改善していく。どのグループにもそういう姿が見られました。

 また,「常石テレビプロジェクト」を進めていく中で,みんなで学びを深めたい場合には,教科の学びと関連させながら学習しています。
 1回目は,【話し合いの大切なポイントとは】というテーマでした。話し合いをして煮詰まっていくとどうしても多数決で決めてしまいたくなるもの。少数派の意見にもキラリと光るものはたくさんあります。「多様な考えを受け入れるにはどのようなことが大切なのだろう。」とみんなで考えを出し合いながら深めていきました。

 

 2回目は,【インタビューをする際のポイントとは】というテーマでした。「はい」や「いいえ」で答えられるインタビュー内容であればどのように聞くのがよいか,インタビューを答えてくださったことに対してさらに深めていくための聞き方はどうすればよいか,など具体的な場面を想定しながらみんなで考えていきました。

 

 

 3回目は,【バックミュージックによって印象が変わる】という学習をしました。様々なバックミュージックを聞いてどんな印象を受けたか,それぞれ記入し,交流していきました。「さっきのバックミュージックと印象が全然違う!」と子ども達も実感していました。編集の際には,映像を観る人の受ける印象も考えながらテレビ制作をしていってほしいと思います。

 



 4回目は,【光の当て方】の学習をしました。11月19日(金)に月食が見られるということから,太陽と地球,月の関係を学んでいきました。懐中電灯の光を太陽に見立て,見る位置によって月の見え方が変わることを体験しました。「あ,満月に見える!」,「三日月になった!」などの声が聞かれました。撮影する際には,光の当たり方によって見え方が変わることを意識しながらカメラワークも考えていってほしいと思います。




これからも子ども達の学びに合わせて教科の学習内容と関連させながらともに学んでいきたいと思います。

2021年11月30日

常石テレビプロジェクト

高学年のワールドオリエンテーションでは、2学期に『常石テレビプロジェクト』が始動しました。小学生の目線から、常石をとらえる、伝えるということを目指して、テレビ番組を制作しています。
その活動のなかで今回、NHK広島放送局とオンラインでつながり、放送センターの様子を見せていただくことができました。

 

最初は、NHK広島放送局の施設や設備の紹介でした。
その一つに、お天気カメラがありました。
5年生は、先日社会見学で広島市へ行きましたが、その時に見た街並みをお天気カメラで空から見下ろすことができました。

次に夕方のニュース「お好みワイドひろしま」ができるまでの映像を見ました。

 

その中で、気象予報士の岡田さんは、わかりやすい言葉で、小さい子供から年配の人まで分かるように伝えることを心掛けていると話しておられました。
また、アナウンサーの松尾さんは、ニュースを伝えるには、「自分自身がそのニュースを把握していないといけない。声に出して読むことで、理解することができる。」と話しておられました。

プロンプターやヘリポート、アナウンス席など、大きなテレビ局ならではの放送技術や設備もありました。
さらに、クロマキー効果で、本物のニュースと同じように人と街の映像を合成する様子も見ることができました。
アナウンサー、記者、カメラマンなど…たくさんの人が関わって番組を作っていました。
子どもたちは、初めて見るテレビ局の裏側を真剣に見入っていました。

最後に、子どもたちからの質問に答えていただきました。
インタビューする際に気をつけていることは何ですか?
ニュースでテロップを入れるとき、入れないときの違いは何ですか?
情報はどうやって集めているのですか?など、たくさん質問が出ました。

 

 

オンライン授業の後はそれぞれしっかり振り返りをしました。
6年生からは、こんな振り返りが出ました。
「カメラについて、2台で撮っていろんな角度から撮っていると分かりました。私は(アナウンサーは)ずっと原稿を下に置いて見ているのかなと思っていたけれど、上からカメラで映して前の方で見れるようにしていることが知れてよかったです。
 他にも、取材がうまくなるコツや、動画を作るにあたっての計画のしかたや、つまらずに原稿を言う対策などを知れたので、これから(テレビプロジェクトで)取材などもあるので、今回のことをいかせたらいいです。」

実際の放送の現場を見て、プロの方に話を聞けるとても貴重な体験となりました。
ご協力くださったNHK広島放送局のみなさま、お忙しいなかありがとうございました。

2021年11月16日

かけ足朝会が始まりました!

今年の秋もかけ足朝会が始まりました。
毎週水曜日の朝、体力づくりのため、学校のまわりを走り抜けます。
これまで、感染予防のため、低学年と高学年で別々に走っていましたが、久しぶりに全校児童いっせいに走ることができました。

1年生は、初めてのかけ足朝会になります。
事前にコースを確認し、学校裏の急な坂道に驚いていました。
「こんな道、走れない!」と言っていましたが、一冬で元気に走れるようになることを上級生が証明済みです。

コースは3種類あり、
Cコースは学校裏の坂道を1周、Bコースは2周、
Aコースは、さらに坂の上の神社の祠を折り返して帰ってきます。
だんだんと距離と勾配が高くなり、ハードルが上がっていきます。

今回は、最も距離のあるAコースに挑戦する1、2年生が多かったことが印象的でした。

 

ゴールしたあとに番号のカードをもらい、教室でタイムを記録していきます。
順位ではなく、先週の自分のタイムよりも早くなったかどうかを競います。
先週の自分よりも早く走れた人は、お昼の放送で、運動委員会から表彰されるということもあり、モチベーションにつながっているようです。

ある3年生は、去年のタイムよりも遅くなっていたことにがっかりしていました。
その日のふりかえりには、来週は記録が1分でも伸びるようにがんばりたいと書いてあり、意欲的です。

 

寒さに負けず、楽しみながら今年の冬も、体力の向上を図ってほしいと思います。

2021年11月05日

常石造船さんが船についての授業をしてくれました!

 10月28日(木)に、常石造船の総務部の津高さんと岡田さんが学校に来てくれました。

 

実は、遡ること数週間前。
長野のイエナプランスクール大日向小学校の「たいよう組」さんから、常石小学校の「ふね組」さんに手紙が届きました。

わたしたちは船についてのワールドオリエンテーションをしています。
船はどうやって作るのですか?
プロペラの役割は何ですか?
船は鉄以外の材料も使うのですか?

 

 

 

早速、去年ふね作りをしているふね組の子たちに聞いてみましたが、答えられそうにありません。

というわけで、常石造船さんにお願いしてみたところ、快く来てくださることになり、たまご組とふね組で話を聞けることになりました。

当日は、大日向小学校ともzoomを繋ぎ、一緒に話を聞きました。

 

船の種類、作り方、プロペラの役割、鉄以外の材料、すべてをとてもわかりやすく説明していただきました。

子どもたちは、とても一生懸命にメモをしていました。

 

そして、質問タイム。

船の体重はどれくらいですか?
船はどうやって動くのですか?
津高さんの一番好きな船は何ですか?

等々、たくさんの質問に答えていただきました。

家に帰ってから、お家の方に船の作り方について熱弁した子もいたそうです。

津高さん、岡田さん、貴重なお話を本当にどうもありがとうございました!

2021年11月03日

みんなで育てたサツマイモ!石焼きいもを作ろう!

10月のある日、のびっこの子どもたちは、朝8時20分から活動を開始しました。
その理由は、さつまいもパーティーのためです。

1学期、教頭先生から、さつまいものツルをもらいました。
本当にさつまいもが育つのか?収穫できるのか?
わくわくしながら、のびっこの学級園で育て始めました。
猛暑の中、1週間に1度の草抜きと、毎日水やりをがんばりました。
そんなさつまいもが、立派に育ち、10月に入って収穫することができました。
収穫後は約10日間、暗い部屋で寝かせておき、甘くなるのを待ちました。

どんなさつまいも料理をしようかと悩んでいたところ、ある子が「これ見て!」と言って、毎日配達される小学生新聞を持ってきました。
その中を見てみると、なんと!簡単な石焼きいもの作り方が掲載されていました。

 

半信半疑ではありましたが、この記事を参考に石焼き芋を作ってみることにしました。
運動場で、木炭に火をつけます。
火を起こすのに担任たちは一苦労。
担任は煙で涙が止まりません。
子どもたちが一生懸命うちわで風を起こしてくれて、なんとか火を起こすことができました。
「昔の人は、料理するのが大変だったんだね。」と3年生がぜえぜえ言いながら話していました。
火を起こした後は、鉄の鍋に玉砂利を敷き、さつまいもを並べて、1時間待ちます。

 

 

 

焼き芋ができあがるまでの間、育てていた原木しいたけが食べ頃だったので、収穫し七輪で焼いて食べました。
原木しいたけは、しいたけの原木に穴が30個ほど空いているにも関わらず、育ったのは9個のみ。
どうして?と気になった2年生は、原木しいたけを購入した『道の駅さんわ182ステーション』へ電話をし、生産者の方につなげていただき尋ねてみました。
すると、生産者の方から「9個もできていれば、大成功!」と言ってもらいました。
そのおかげで、2年生の疑問が一つ解決しました。

このように自分で疑問が解決できたのも、国語科の『動物園のじゅうい』の学習で、福山市立動物園の獣医さん(専門家)に話を聞く経験を通して、専門家に話を聞くと、自分の疑問が解決するということを学んだからです。

子ども達が教科の学びをほかの教科に応用することができた場面でした。

 

 

 

しいたけを食べた後、のびっこ菜の花のみんなは、ビニールシートとテントを設置し青空のもとで学習を始めました。
どんな場所でも学びは進めることができる!ということを証明するように、SDGsかるたを制作していました。
その姿に感化されたのびっこ2組の子どもたちもパソコンで学習をしていました。

活動を始めて2時間が過ぎたころ、やっと焼き芋が完成しました。
じっくり火を通したので、中はきれいな黄色で甘くてホクホク!
皮までおいしく食べることができました。
おまけに、マシュマロも焼いて食べました。

 

子どもたちの冷えた体も、ホクホクの焼き芋で温まったと思います。
けれど、自分たちが温まって終わるような子どもたちではありません。
おいしい焼き芋を先生たちにおすそ分けしたいと考え、職員室へ声をかけに行きました。
すると、ぞくぞくと先生たちが集まり、なんと、子どもたちが常石小学校の全ての先生に声をかけて戻ってきたのです。
どの先生からも、「おいしい~!!」「ありがとう!」と言っていただき満足そうな子どもたちでした。

 

 

 

 

自分たちがツルから育てたさつまいもが大きく育ち、たくさんの先生方に喜んでくだったことで、子どもたち自身も達成感や学びが多くあった活動となりました。

2021年11月03日

教室の明るさは?

 先日,学校薬剤師の先生が,照度の検査をするために学校に来られました。
 ちょうど6年生が家庭科「冬を明るくあたたかく」の学習の中で,「黒板や教科書を見やすくしたり,足元などを照らして安全に過ごしたりするには,目的に合った明るさが必要」ということを学んでいたところだったので,照度の検査を見学させていただきました。
 学校薬剤師の先生に,どういうところを測ればいいのかということや照度計の使い方を教えてもらい,6年生が普段学習をしている教室の照度を一緒に測りました。今回の照度の検査では,教室の机の上の照度を9か所,黒板の照度を9か所測定します。実際に測ってみると窓際は1000㏓を超えていてとても明るいのですが,窓から離れたところは900㏓程度と少し暗くなることが分かりました。
 また,1か所だけ検査の基準はクリアしているものの暗くなっている部分がありました。その真上を見てみると,蛍光灯が1本切れています。「基準は超えているけど,ここは蛍光灯を変えておいてくださいね。」と学校薬剤師の先生に話をしていただきました。また,基準より低ければ,蛍光灯を増やすなど対策をしなければならないことも教えていただきました。
 普段は明るさを意識して過ごすことはなかなかありませんが,タブレット端末などを使う機会も増えているので,「学習にあった明るさ」について考え,照明の位置を意識して机を配置したり,まぶしすぎないようにカーテンを閉めたりすることも必要ですね。

 

 

 

2021年11月02日

動物園の獣医さん

低学年のクラスでは、2年生国語科「どうぶつ園のじゅうい」を学習しました。
学習を通して、動物園の獣医さんに質問したいことがたくさん出てきた子どもたち。
今回、福山市立動物園のご協力で、動物園で働く獣医さんに、お話を聞くことができました。

子どもたちにお話ししてくださったのは、福山市立動物園で獣医・飼育員として働く菅さんです。

まず最初に、菅さんの一日の仕事内容についてお話いただきました。
朝最初にすることは、動物園の中の動物の様子を見回りに行くことだそうです。
動物たちに菅さんの顔を覚えてもらって、普段の様子を知っておき、具合が悪くなった時にすぐわかるようにするためだそうです。

そして福山市立動物園の人気者のゾウ、ふくちゃんの病気について教えてもらいました。
ボルネオゾウのふくちゃんは、23歳。結核という病気を患っていました。
この病気になって300キロも、やせてしまったそうです。
菅さんをはじめ、スタッフのみなさんが、あらゆる手を尽くして治療に当たった経験をお話していただきました。

お話の後、子どもたちからたくさん質問がでました。
1年生の国語科では『くちばし』という単元があるので、「オオハシのくちばしは何センチありますか?」といった質問がでました。

どうして獣医になろうと思ったのですか?という質問では、
菅さんは、小学生の時から動物が大好きで、飼育委員やいきものがかりを頑張っていたそうです。
大学生の時に動物園へ獣医さんの勉強に行って、動物のためにがんばっている姿がかっこい
いなと思ったことがきっかけだったそうです。
今日、菅さんの話を聞いて、獣医に興味を持った子もいたかもしれません。

教科書に載っていたように、もし、福山市立動物園でペンギンがボールペンを飲みこんでしまったら、どんな薬を使いますか?という質問では、
「吐きやすくなる薬を使うと思います。でも、ズーラシア動物園にいる作者の植田美弥先生に聞いてアドバイスをもらうかもしれません。」と話しておられました。
ふりかえりでは、そのお話から、「ほかのせんもんかに聞くといいとわかりました。どんな先生でも、分からないことがあったら、経験が長い人や詳しい人に聞いてみることが分かりました。」と書いた子がいました。
菅さんには、1時間にわたり、とても丁寧に、分かりやすく教えていただきました。
質問にもたくさん答えていただき、子どもたちにとって、とても貴重な経験になりました。


 

 

 

 


2021年10月07日

運動会を終えて思うこと

白のゼッケン、「常石スマイル」チームの優勝で幕を下ろした運動会。
団長が「6年間で、初めて優勝できてうれしかったです」と話していたのが印象的でした。
閉会式後の運動会最後のチームミーティングでは、ほとんどのチームの団長・副団長の6年生や5年生が涙を流していました。
「最高のチームだった」と話していた子、「みんなと、運動会ができてよかった」と話していた子、さまざまです。
はじめての運動会だった1・2年生、そのほか多くの下学年の子どもたちは、その涙を見て、高学年の大変さや頑張りを改めて感じたのではないかなと思います。
でもその涙は、悲しい涙ではなく、達成感にあふれた涙だったように思います。

今年初めて挑戦した「みんなでつくる」運動会。
きっと、うまくいかなかったことの方が多かったと思います。
コロナで諦めるしかなかった入場パフォーマンス、友達と意見が合わずに苦しかったこと、考えても考えても良いアイデアが出ないときもあり、考えることの難しさに直面しました。
特に6年生には、大変なことの連続だったと思いますが、本当にがんばってくれました。
この運動会を通して、子どもたちのたくさんの成長の場面に立ち会うことができました。

運動会の様子は、また詳しくブログに書いていきたいと思います。

前日の準備、運動会後の片づけにご協力くださった保護者の皆様、暑い中ありがとうございました。
送迎の場所変更に対応していただいた保護者、地域の皆様も、ありがとうございました。

2021年10月05日

いよいよ明日、運動会

春から秋に延期となり、コロナウイルス感染拡大で開催が危ぶまれた常石小学校運動会。
いよいよ明日です。

6年生は、今週、鉄棒やうんてい、朝礼台などの遊具にペンキを塗ってくれました。
これから長く大切に使ってもらえるように、丁寧に塗りました

 


低学年は、運動会で転んでも大けがをしないように、運動場の石拾い、そして、落ち葉掃除と草抜きをしました。

 

 

 

放送機器を守るために、防風装置を作ってくれた低学年もいました。
太陽の熱や粉じんから、機械を守ってくれそうです。

 

 

こちらは、手作りの看板。
なんだか見ているとワクワクしてくる看板です。
「誰もが楽しめる運動会」を意識してデザインし、心をこめて色を塗りました。
一生懸命塗って、手がピンクや青や緑に染まっていました。
遠くから見ても、何が描いてあるか分かる看板になっているか、みんなで確かめていました。
学校のどこにあるか、探してみてください。

 

 

 

金曜日は最後の運動会練習でした。
練習後、それぞれのチームで最後のミーティングがありました。

あるチームの様子をお伝えします。

 

 

6年生は、春からずっと準備を頑張ってきたこと、できたこともあればあきらめなくてはならないこともあって悔しかったこと、このチームでがんばってこれてよかったということなどを語り、チーム一丸となって楽しもうとみんなを鼓舞する言葉をかけてくれました。
低学年は、ずっと準備をがんばってくれた高学年に、感謝の手紙をこっそり準備していました。「あしたはたのしみだね」「いつもじゅんびありがとう」「このチームになれてよかったな」など、たくさんの感謝の言葉が書いてありました。

緊急事態宣言が発令されたなか、多くの制限に耐えながら、運動会の準備をしてきました。いよいよ明日の運動会を迎えられるのは、6年生を中心とした高学年の子どもたちが、苦労を惜しまず、今できることを考え、実行してきたからだと思います。
子どもたちが、困難をあきらめることなく、何とか状況を打開しようと考え抜いて実行してきました。
計画→実行→反省の繰り返し。そして変更。少しでもよいものを作りたいと願う6年生は、日々の練習、準備すべてに必死に取り組んできました。
「こうしたらいいよ」というアドバイスを素直に首を縦に振らないこともありました。
自分たちで考え抜いた競技に強いプライドを持ってやり遂げようという強い意志が見えました。
ここまで力を合わせて、みんなで作り上げてきた運動会。最高の一日になるように願っています。

2021年10月01日

運動会リハーサル

 いよいよ運動会が間近となってきました。
 子どもと教員がともに考え、ともにつくりあげてきたものをリハーサルとして行いました。

 まずは開会式から始まりました。6チームが各チームの色のゼッケンを着て入場をしました。
 入場の仕方にも工夫がされています。これまでの入場のイメージとは違うと思います。コロナ感染予防のため保護者限定での観戦になりますが、ぜひ子どもたちの元気な様子をご覧になってください。

 

 

 常石の今年の運動会では、それぞれのチームが様々なアイディアを出して、自分たちで考えた競技を行うというところも見どころです。
 2日間に分けて、各チームが考えた競技のリハーサルを行いました。6チームそれぞれが考えた競技は、どれも誰が見ても楽しめるように工夫がされています。

 



 

 

 

 それぞれの競技に勝つと「Tポイント」がもらえるようになっています。この「Tポイント」は、「常石」のTと今回のテーマである「ともにみんなでつくる運動会」というTの意味が合わさっています。

 

 

 リハーサルを終えて、チームごとに改善しなければいけないことやよりよくするためのポイントを見つけていきました。
 一からつくることはとても大変でうまくいかなかったこともありますが、自分たちで考え、ともにつくりあげた運動会は貴重な経験になると思っています。運動会本番まであとわずか。子ども達とともによりいいものができるようにまだまだつくりつづけています。

2021年09月29日

運動会の準備、着々と。

10月2日の運動会に向けて、準備が着々と進んでいます。


当日、多くの競技に出場するほか、競技の準備や招集で大忙しの6年生。
当日は、来てくださった方に自分たちの考えた競技への思いを伝える時間を取ることができそうもない状況です。
それでも、自分たちの思いを伝える場を設けたいと考え、6年生が録音した音声を、競技と競技の合間に流すことにしました。
来てくださった方に、競技のルールを分かりやすく伝えるにはどうすればよいか、文章を考え、練習しました。
収録の時は、みんなとても緊張していました。
「来てくださった方が目の前の運動場にいると思って。」
「落ち着いて読んでみて。」そう声かけしながら収録しました。
さすが6年生。とても上手でした。
当日は、競技の合間の放送にも、ぜひ耳を傾けていただければと思います。

 

 

また、全体のリハーサルも進んでいます。
開会式は、これまでの運動会とは一味違った入場になる予定です。

開会式でチームの得点を発表する担当は、低学年。
休憩時間を使って、毎日練習をしています。
得点のシステムを説明する文章を、分担して覚え、みんなに伝わるように話す練習をしています。
得点を説明する用紙も自分たちで書いて用意しました。

 

 

 

 

ある低学年の子どもは、転勤した前のクラスの先生にこんな招待状を書いていました。
「常石小学校の運動会は、ともにつくる運動会です。みんなで考えて、じつげんさせることです。ぼくはれんしゅうをがんばっています。先生、きてください。」
他にも、「6年生の団長と、副団長はすごいんよ。まとめる力がすごいんよ。」と話していました。
6年生を中心とした高学年チームのがんばりは、低学年に、確実に伝わっているように感じます。

 

6年生は、リハーサルの後、毎回振り返りをしています。
自分の振り返り、リーダーとしての振り返り。さまざまです。

 

 

春から準備を進めてきた子どもたちの変化を目の当たりにして、私たち教員も、準備を進めています。
振りかえりに出ていた改善点を元に、競技出場選手の一覧や、競技順が一目でわかる表を作成しました。
私たちも共同体の一員です。
子どもたちの作る運動会を全力でバックアップしていきます。

 

2年ぶりの常石小学校の運動会まで残り一週間。
今週は毎朝のように、運動場にラインを引いたり、整地をしていました。
送迎の車を、端のほうに止めていただくなど、ご協力いただきありがとうございました。

当日は、子どもたちが元気に活動する姿をご覧いただければと思います。

2021年09月24日

2学期が始まりました

9月1日、たくさんの夏休みの宿題を持って、子どもたちが元気に登校してきました。
2学期は、学校生活のさまざまな場面で変化があります。

登校したらまず、校舎に入る前に手指の消毒と、健康観察カードを回収します。
熱がないか、家族の体調に変化はないかの確認を徹底します。
2学期の間しばらくは校舎前に教職員が出て、一緒に確認していきます。

 

2学期の始業式は、密を避けるため、オンラインで行いました。
職員室と各教室をGoogle Meetでつなぎました。
登校を控えた子どもの中には、家庭からオンラインで始業式に参加してくれた子たちもいました。

 

 

 

校長先生からは、新学期に向けて先生たちで、子どもたちの学びをどのように進めていくか、感染対策をどうすればよいか、新しくなった教室で過ごしやすくするには何が必要か、考え行動してきたことを話されました。
先生たちの姿は、まさに常石小学校が目指す自立、共生、自己実現を体現しているように感じられたそうです。
子どもたちに、そのことを例にしながら常石小学校の3つの目標、自立、共生、自己実現について考えるよう語りかけました。

特にコロナウイルス感染症への対策については、校長先生だけでなく、養護教諭からも注意喚起をしました。
コロナウイルスは、これまでに出会ったことのないウイルスであること、治るのに時間がかかること、インフルエンザと違って、気がつかないうちに他の人に感染させてしまう可能性があることなどをスライドを使って説明しました。

また、コロナにかかりたくないとの思いから、感染した人へいじめや差別が起きてしまった例もあるそうです。
今、コロナをやっつけようと世界中の人たちが、力を合わせてがんばっています。
コロナを正しく知り、自分も友達も大切にしていくために、常石小学校のみんなでできることを考え、行動していくことを約束しました。

 

大休憩は、運動場の密をなくすため、時間をずらして交代で遊んでいます。
クラス間の交流を極力減らすことや、こまめに窓を開けて換気をすることも、子どもたちと声を掛け合いながら行っています。
また、始業式の前日には、学校のすべてのトイレを消毒、清掃しました。

厳しい状況が続きますが、少しでも感染予防に向けて、努力していきます。

2021年09月03日

家と学校、離れていてもつながることができる

明日から2学期が始まります。
長かった夏休み。
30日に,Google Classroomのミート機能を使って、学校と家庭でつながることができました。
子どもたちの元気そうな顔を見ることができて、ほっとしました。
今年の夏休みは、ほとんど外へ遊びに行くことができなかったのでしょう。
例年であれば、みんなの顔は真っ黒に日焼けしているのですが…。

Meetの様子を少しご紹介します。

4年生は、夏休みに体験したことを3択クイズにしてクラスのみんなに出題しました。
クイズ形式にしたことで、とても盛り上がりました。
家で大切に飼っているハムスターを見せてくれた子もいました。

 

5年生は夏休みの出来事をみんなで話しました。
調べていることを歴史年表に書き起こしている5年生。
ある子は,段ボールの歴史について調べ、むかし段ボールがシルクハットだったことを発表していました。
新学期,さらに詳しい話を聞けるのが楽しみです。
他には、骨格標本を紹介してくれたり、夏休みに作ったプラモデルを見せてくれたりしました。
充実した夏休みだったことがうかがえました。

 

6年生は、修学旅行の計画を話し合いました。

水族館のショーを見たいという意見があがりました。
そうするためには、みんなで時間を守らないとショーの時間に間に合いません。
「みんな、2学期は洗濯物たたみ選手権を開催するぞー!」家庭科専科の先生からの声が響いていました。

12歳の誕生日を迎えた子が、「そういえば、ワクチンの接種券が届いたよ」と話し始めると,
「お母さんが打っていた」「ニュースで見たよ。変なものが入っていてロット番号が…」なんて会話もありました。
みんなコロナに関わるニュースを敏感にチェックしている様子です。

 

一方、低学年たまご組、ふね組は、2学期に引っ越しする部屋の教室探検をしました。

クロームブックを持った先生が、新しい部屋を紹介します。
その後たまご組では、夏休みに作った作品の紹介をしたり、8月生まれさんの誕生日をお祝いしたりしました。

すると、突然誰かの家から泣いている小さい弟の声が聞こえました。
それをきっかけに、下の子の兄弟紹介が始まりました。
みんな久しぶりに会うことができました。
話したいことがあふれる子、そしてそれにしずかに耳を傾ける子もいました。
クラスのサークルと変わらない雰囲気で,つながることができました。

 

 

ふね組の子どもは、1学期の最後に連れて帰ったカブトムシの様子を教えてくれました。
毎日カブトムシのお世話を頑張った1年生。
まだ元気に生きているようでした。
そして、最後に、2学期に楽しみなことを発表し合いました

 

 

のびっこは、「たのもーゲーム」をしました。
鬼滅の刃のキャラクターの師範代と剣士になりきって,鬼の攻撃をよけるゲームです。
鬼が襲ってきたら,ジャンプやしゃがんで刀の攻撃をよけます。
オンラインならではの動きと声で遊ぶことができ、そして体を動かすことができて楽しかったです。

2学期は、コロナウイルス感染対策を,さらに徹底しながらのスタートになります。
経験したことのない学校生活が始まり、不便を感じたり、活動を制限されたりと、我慢が必要な場面も出てくるかと思います。
保護者の方々、地域の方々にはお力添えをいただく場面もあるかと思いますが、何卒よろしくお願い致します。


2021年08月31日

Road to 運動会

春から、高学年を中心に、常石小学校オリジナルの自分たちで作り上げる運動会を計画しています。
今までの運動会と違い、自分たちで競技や応援パフォーマンスを考え、実行することで、みんなで作り上げる経験を深めてほしいと願っています。
常石小学校として最後の運動会となります。
そして、常石ともに学園の開校に向けて、共同体という意識を持ち、子ども、教職員、地域や保護者と連携しながら、笑顔を増やしていけたらと考えました。
 
4月は、運動会を子どもたちの手で作っていくことを、全校児童で話し合いました。
まず、縦割り班に分かれます。
そして、班でひとつ、競技を企画し、準備と実行を任されることになりました。
競技のアイデアが子どもたちからたくさん出ます。
既存の運動会競技には無かったものも、多く意見が上がりました。
本当に実現可能なのか?大人は心の中で心配もありましたが、まずは子どもたちの自治と豊かな発想にゆだねることにしました。

 

 

※写真は2021年4月の様子です。

縦割り班は全部で6班。それぞれ、チーム名を考えました。チームで大事にしたいこと、チームカラーなど、子どもたちのさまざまな思いが込められていました。

自分たちで作り上げる運動会というコンセプトが子どもたちの間に浸透し始めたころ、第一の大きな試練が襲ってきました。
4月の緊急事態宣言発令により、5月23日に予定していた運動会を延期せざるを得なくなりました。
とても残念でしたが、秋の開催に向けてよりよいものを作る・考える・練りあげる時間が増えたと考え、感染予防に注意を払いながら少しずつ準備を進めていくことにしました。

まず運動会までのスケジュールの見直し。
ここは先生も入り、6年生を中心に練習計画の調整をしました。
運動会練習の時間ややるべきことは、それぞれのチームで異なり、進捗にも幅がありました。
団長・副団長から、他のメンバーに練習予定を伝えるときは、児童玄関に置かれたホワイトボードを使用します。
いつ・どこに・なにを持って集まるかをチーム別に掲示しました。
児童玄関なので、子どもたちみんなが毎日目にすることができ、とてもいいアイデアでした。


5月、6月はチームで考えた競技の準備と、運動朝会の時間を使ってリハーサル、そして振り返りを行うことに力を入れました。

 

 

 

 

 

※写真は2021年5月6月の様子です。

オリジナルまとあてがある障害物競争、割った風船の数を競う競技、逃走中などさまざまです。
実際に本番と同じようにやってみることで、課題を見つけていきます。
その競技に出場しない子どもたちは、周りの子と話したり、応援したりしながら、よいところや改善点を見つけました。
実際にやってみると、低学年には難しいものもありました。また、想像していたものとは違うことも分かりました。やっている人は楽しくても、見ている人はよく分からないという意見もありました。
子どもたちみんなが運動会を自分のこととして、真剣に考える姿が見られました。

 

 

他のチームから出た改善点を受けて、さらにチームで再検討しました。

 

※写真は2021年5月6月の様子です。

さらに同時並行で、開会式に入場するときのパフォーマンスもチームで考えます。常石小学校の運動会でずっと続いていた応援団をやりたいチーム、流行っているダンスを取り入れたいチーム、可愛いキャラクターに変身したいチーム、オリンピックの開会式をイメージしたチームもありました。こちらは、常石小学校伝統の応援合戦の練習の様子です。

 

 

低学年は、図工の時間を利用して、競技の得点に使用するメダルを作りました。
プラバンに、デザインを写し、マジックで色を塗り、トースターでメダルにしました。
みんなで100個以上作りました。
うまくできたとみんな満足そうな様子でした。

 

 

 

コロナによる運動会延期以外にも、これまでの過程で、たくさん課題にぶつかってきた子どもたち。すべてが順風満帆だったわけではありません。
意見の衝突があったり、発達の差によって低学年には難しい準備や活動もありました。一から子どもと作り上げるていくには時間もとてもかかりますし、6年生が低学年と一緒に進めていくことに対して難しさを感じていたこともありました。
そこは、先生も一緒になって悩み、考え、よりよい解決策をアドバイスしてきました。
2学期は、コロナの再拡大によって、再び運動会の練習に制限がかかることが予想されます。
子どもたちのがんばりがなんとか形になるよう、教職員一丸となってサポートしていきます。

 

2021年08月27日

作りたい!届けたい!

のびっこ2組では、毎朝サークルで読み聞かせを行っています。
その時間に様々な絵本や紙芝居と出会い、言葉や表現に自然に触れることができるようにと時間を設けています。
そんな時、絵本の『だるまなんだ』(絵本館出版)と出会いました。
それは、だるまが出てくる楽しいお話でした。
読み聞かせが終わった時、子どもたちから「先生!この絵本をぼくたちも作ってみたい!」と声があがりました。

3年生は、自分たちで話し合い、構成を決め、1・2年生は、担任を交えてどんな内容にするかの意見を出し合い、内容に合わせて可愛いだるまさんを一人ひとり描くことができました。
子どもたちのオリジナル絵本は、とてもユニークで、大人では考えられない発想で子どもたちのパワーに圧倒されました。

 

そして、とても素敵な絵本ができたので、たくさんの人に見てもらいたい!という子どもたちの思いから、音声を録音してデジタル版も作りました。
完成した絵本をのびっこ1組や低学年の友達にも発表する場を設定し、それも大成功で幕を閉じました。

 

そんなある日、担任が休日に手本にした『だるまなんだ』の絵本について調べていると、作者のおおなり修司さんが、私たちと同じ福山市出身であることを発見しました。
素敵な出会いであり、ご縁なのだろうと思い、子どもたちに伝えました。
そこで、「みんなが作った絵本をメールとかで送れないかな…。」とつぶやいてみました。
つぶやきを聞き逃さないの子どもたち。
「それいいね!」と目を輝かせて応えてくれ、子どもたちのエンジンがかかりました!
そうとなれば何事も計画計画。
送るための絵本の印刷と梱包以外(計画、校長先生へお願い、手紙、依頼の電話、電話の台詞、郵便局へ持って行く)は全て自分たちで行いました。

 

 

子どもたちは、「返事がくるかな~?」と不安と楽しみな気持ちで夏休みに突入しました。
すると、待ちに待っていた返事が届きました。
その中には、おおなりさんからの直筆メッセージと新刊絵本がプレゼントとして入っていました。
いただいた絵本を担任が先に読みながら、またまた子どもたちの絵本づくりに火がつくのでは!?とワクワクしてきました。
 

この学習は、様々な偶然が重なり、すてきな出会いとなりました。
これも何かのご縁。
これからも、交流を続けていきたい!まずは、お手紙と絵本のお礼を、2学期どうするのかを子どもたちと一緒に考えていきたいと思います!

 

 

 

 

 

2021年08月25日

ほかの学校の友達と仲よくなるには?

昨年度、特別支援学級の公開授業で交流したことが縁で、鞆の浦学園の特別支援学級の友達と、常石小学校ののびっこで、お互いの学びを交流しあう取り組みを行っています。

まず始めたのは、交換ノートです。

自己紹介や、学校で学んだり,作ったりしたものを送りしました。
違う学校の友達と仲よくなれるように文章を考えて書くこと、
無理せず自分たちのペースを大事にして送りあうこと、
この二つを約束しています。

交換ノートを送った後は、「お返事が返ってくるかなぁ。」と話し、わくわくどきどきしながら待ちました。
そして、お返事が返ってきたときは、大喜びでみんなでノートを読みました。
これは、そのノートの一部です。


鞆の浦学園には、鞆の浦にある素材を使って学ぶ「鞆学」という授業があるそうです。
鞆学を通した学びの様子をたくさん教えてくれました。
例えば、海で捕まえた生き物の水槽を見せてくれたり、海のいきもの図鑑やワカメすごろくといった作成物を送ってくれたりしました。
その図鑑を読んだことをきっかけに「私たちも図鑑を作りたい!」と盛り上がり、常石小学校でも、魚図鑑やゆうれい図鑑など個性豊かな図鑑を作りました。
お互いの学びがとても良い刺激になっているなと思います。
常石小から送った図鑑は、鞆の浦学園を訪れた人が見えるように飾ってくださっているそうです。

 

1学期の最後には、Google Meetでお互いの教室をつなぎ、学びの交流をしました。
1年生は、警察犬に会いに行ったことを話して伝えました。
2年生は、今漢字を特に頑張っていて、たくさんミニテストで100点を取ったことを誇らしそうに伝えました。
3年生は、クロームブックのスライド機能を使ってプレゼンの資料を作り、画面共有機能でみんなに紹介しました。

 

 

一方、鞆の浦学園の友達は、「学校自慢をしたい!」ということで、学校のなかでお気に入りの場所である図書室を教えてくれました。
「鞆の浦学園は新しい学校なの?」「教室にはどんなものがある?」と、たくさん質問していました。
また、琴を習っている子がいて、リモートで1曲演奏してくれました。

子どもたちの言葉で印象的だったのが、
「ノートでもう相手のことを知っているし、去年秋の催しに来てくれた子がいるから、もうみんな友達だよね。」と言っていたことです。
さまざまなつながり方ができて、素直に友達だと言えるなんて、子どもたちって素敵だなと感じました。

交換ノートだけでなく、オンラインでもしっかりつながることができ、今後も交流を続けていこうねと話し、2学期にまたリモートで会うことを約束しました。


2021年08月24日

学びをふり返る

1学期最後の一週間は、どの子もしっかりと、今学期の学びのふりかえりをしました。
常石小学校の子どもたちは、一人ひとりがポートフォリオと呼ばれるファイルを持っています。
そこに、定期的にその学期に自分が成し遂げた学びや、誇りに思えるものを綴じこんでいきます。
具体的には,ブロックアワー(教科学習の時間)で学んだプリントや、ワールドオリエンテーションで調べた内容を、ふりかえりと共にポートフォリオに綴じました。

低学年たまご組では、音読劇、畑、期末テストなどブロックアワーのファイルを見返しながら何度もふりかえりをしました。
自分でふりかえりをしたあと、個別に本人と対話をしながらのふりかえりもしています。
対話をしていると、思わぬ展開・話題になることもしばしば。

先生:これから頑張りたいと思っていることは?
子ども:算数。だって大人になって計算できなかったら困るから。
先生:本当にそうかな?
子ども:このまま大人になって大丈夫かなって心配なんよ。
先生:えっ?
子ども:この前さ、畑の時間にビショビショになって教室に帰ってきて、「どこに行ってたの?」って怒られたでしょ。あの時本当は、すぐ教室に戻ろうと思ってたんだけど、(新しくできた)ミストシャワーのところで何人かで遊んでて。見ていたときはいけないなと思ったけど、自分もミストのところに行ったら気持ちよくて一緒に遊んじゃったんよね。
ついついつられてしまうことがあって、心配なんよ。

そういうことか!と真剣な悩みに大笑い。
そうやって「しまった」を繰り返しながら、成長していくものですよね。
ふりかえりを通して、「自分について知る」ことも大事にしています。

低学年のポートフォリオの一部です。
どんなふうに取り組んだのかなど、たくさんふせんに書いて残しています。

 

 

 

のびっこでは、1学期の活動を思い出しながら、その時感じたことや、どんな学びがあったかをふりかえりました。

2年生:畑でとれた野菜をピクルスにして先生たちに食べてもらってとてもうれしい気持ちになったよ。
あと畑に水やりをするときに、先生が「今日は暑いなぁ」っていう言葉を毎日言っていたから、気温を何度も調べたよ。
先生:水やりのたびに百葉箱をのぞいていたね。
1年生:温度計が読めるようになった。教室の温度計はいつも25℃くらい。すずしくて、気持ちいい。
3年生:30℃より気温が高くなった日の休憩時間は、外へは行かないようにと保健室の先生から放送があるね。
先生:気温の違いが、見てすぐわかるようになにかできないかな?
3年生:グラフみたいにする?
1年生:それなに?
3年生:気温をまとめて、線でつなぐよ。
1年生:つくりたい。
先生:2学期につくってみようか。

1学期をふりかえることで、自然と2学期にやりたいことが見えてきました。
この学びのつながりを大事にしていきたいです。

のびっこの学びの一部です。「ここがよく分かってうれしかったから残したい!」「前の学年の時にプログラミングが面白かったから自分で調べて、ゲームを作ったよ。それがすごく楽しかった。」

 

 

高学年は、1学期のふりかえりシートを使って、学びをふりかえりました。
このシートがポートフォリオの最初のページに貼ってあり、がんばったことや自慢できること、さらにそれを保護者に伝えるためのアピールポイントを書き込んでいます。

 

 

インストラクションでみんなで学んだこと,それぞれの学びたいことに合わせて取り組んでいったことなど,一つひとつ丁寧にふりかえり,自分の伸びをつかんでいく姿が見られました。
担任も、1学期の成長について子どもと対話しながらふりかえり,一人ひとりの子どもに伝えていきました。


夏休みに入り、それぞれのクラスで懇談会が行われました。


そこでは、このポートフォリオを元に、子どもが自分の学びを保護者に自分の言葉で説明します。
子どもを学びの当事者と考え、大人はそれを見守るという形で懇談を進めます。
うまく言えた子もいれば、保護者を前になかなか話せない子もいました。

これから1年をかけて、自分の言葉で学びを語れるよう、学校でもしっかり支えていきます。

2021年08月05日

はがきの投函に行きました

手紙の書き方の学習の一環として,ふね組では,はがきを書きました。
お父さんお母さん,おじいちゃんおばあちゃんなどの家族や,同じクラスの友達,入学前の友達に宛てて書いた子もいました。
相手のことを考えながら,文章を考える時間って,素敵ですね。

ある子は、育休中の昨年度の担任へ手紙を書いていました。
赤ちゃんの様子をたずねて、一年生とも仲よくなっている今のクラスの様子を伝えました。

後日、みんなで学校近くの郵便局に行き,ポストに投函しました。
電話やメール,SNSなど気軽に連絡が取れる今だからこそ,相手のことを考えながら,自分で文を書いて出す楽しさを感じてくれていたらいいなあと思いました。

 


2021年08月03日

学校をきれいに!

8月1日、PTAの環境整備を行いました。

まずひとつは、体育館下の溝の清掃です。
体育館下の溝は、泥や葉っぱがたまりやすく、放っておくと排水が悪くなってしまいます。
これからの季節、雨や台風の心配があります。
教職員だけでは、普段なかなか手が届かない場所の清掃となりました。

もうひとつは、学校のベンチと運動場の遊具のペンキ塗りです。
毎日子どもたちが遊ぶ遊具やベンチ。
子どもたちの成長の日々と共に、だんだん色がはがれてきたのを塗りなおしました。

 

夏休み最初の日曜日ということで、おうちの人と一緒に、手伝いに来てくれた子もいました。
毎日使う学校のベンチを自分で塗ると、また愛着も深まるのかもしれません。

 

 

遊具はサビがなくなり、運動場が一気に鮮やかになりました。
たくさんの保護者の方にお手伝いいただき、あっという間に作業が終わりました。

普段なかなかお話できないお父さんたちともゆっくり話すことができました。
暑い中、ご協力いただき、本当にありがとうございました。

2021年08月02日

1学期終業式~ともに学びを伝え合う・成長を喜び合う~

 

 

常石パークのヒマワリが満開になり,学級園で育てたスイカも食べごろに熟れています。
今日,常石小学校は1学期の終業式を迎えました。

この1学期間,ヒマワリや野菜たちに負けないくらい,子どもたちはぐんぐん成長しました。


常石小学校の終業式は,子どもたちが主役です。
校長の話はありますが,それは子どもたちへのバトンの役目です。

今日は,24名の子どもたちが,みんなの前に立ち,自分の言葉で自分の学びを伝えました。

 

 


 

 

 ぼくは,漢字の勉強や,自主学習を頑張りました。
 わたしは,百人一首を30首覚えました。
 ぼくは,梅について調べてまとめました。
 わたしたちは,シャボン玉をつくってみました。
 ぼくたちは,プログラミングでゲームをつくりました。
 ぼくは,前転ブリッジができるようになりました。
 などなど…子どもたちの学びは,様々「カラフル!」です。

 児童会の子どもたちは,夏休みに気を付けることを劇で伝えてくれました。

 

『聴くこと』は『学ぶこと』。
聴いている子どもたちも真剣そのものです。

1学期の締めくくりでもある終業式は,お互いの学びがつながり,お互いの成長を喜び合う。
そんな豊かな学びの時間でした

 

2021年07月30日

常石のインスタ映えスポットに!

昨年度から,地域の方の土地をお借りして,その場所を「常石パーク」と名付け,いろいろな活動をしてきました。
今年度は,もっとみんなに常石パークに来てもらいたいということで,インスタ映えスポットとしてひまわり畑づくりを進めてきました。
 

水やりの水を常石パークまでどうやって運ぶか悩んだり,あっという間に育つ雑草と闘ったりしながら約2カ月世話を続け,ぐんぐん大きくなったヒマワリが,先日ついに開花しました。
今はほぼ満開となり,想像以上の映えスポットに!
子どもたちも自分たちの身長より大きなひまわりの間に入ってみたり,写真を撮ったりとひまわり畑を満喫しました。
ぜひこの夏は常石小の子ども達が作ったひまわり畑にお越しください。

いつも常石のことや,常石小のことを紹介していただいているインスタグラムでも紹介していただきました。
ぜひご覧ください。
 
https://www.instagram.com/p/CR3xR3lMOxC/?utm_source=ig_web_copy_link

 

 

 

2021年07月28日

ピアノとバイオリンの演奏会

先日、芸術鑑賞が開かれました。
バイオリンの上里はな子さん、ピアノの松本和将さんをお迎えし、貴重なプロの演奏を聴くことができました。
ウェルカムボードは、子どもたちが手作りしました。

はじめに、児童会より挨拶をしました。
「普段バイオリンやピアノの演奏を聴く機会があまりないので、楽しみにしていました。」

演奏会はクラシックの名曲から6曲披露していただきました。
クライスラー『愛の喜び』『アレグロ』
ベートーヴェン『エリーゼのために』
ショパン『革命のエチュード』
ベートーヴェン『バイオリンとピアノのためのソナタ』
モンティ『チャルダッシュ』

松本さんは「同じクライスラーが作った曲でも、曲の感じが全然違うでしょう?」と話してくださり、曲の印象の違いに気づく子どももいました。
「ピアノのいいところは、一人でなんでも弾けることです。一人で音楽を楽しめるところが素敵だと思います。」と松本さん。
子どもの質問にも答えてくださり、お二人とも子どものころからずっと音楽とともに生きてこられたことが分かりました。

最後の曲では、上里さんが子どもたちの近くまで近づいてバイオリンを弾いてくださり、
目の前で見て感じて響く音色に、うっとりしていました。

「ぼくのちかくにきてくれて、うれしかったです。」
「エリーゼのためにが、一番よかったです。恋人へ送った曲なのに、どうしてこんなに暗い曲なんだろうなと思いました。」
「革命のエチュードがかっこよかったです。戦争に行く途中で、船に乗っているんじゃないかなと想像しました。」
「クライスラーをおぼえました。」
「はじめて目の前でバイオリンを見ました。どきどきしました。」
「愛の喜びは、明るくてパーティーをしているみたいでした。」
「松本さんがピアノを弾いているときの笑顔や集中している顔が印象に残っています。」
「ピアノの鍵盤を見ないで、指使いも速くてびっくりしました。」
「ぼくはまだ、ピアノが下手だけど、うまくなりたいと思いました。」

 

演奏会後子どもたちは、たくさんの感想を持ったようです。

 

2021年07月06日

ふね組マーケット開店!

ふね組の2・3年生で準備をしてきた「ふね組マーケット」を,遂に6月29日(火)10時に開店することが出来ました。

 

「たまご組(低学年1組)にも,高学年にも,先生たちにも来て欲しい!」という子どもたちの強い思いで,学校中の人たちを招待することになりました。
準備中,子どもたちからたくさんのアイディアが出て,どんどん本物のお店らしくなっていきました。
例えば,家で「ミリーのすてきな帽子」を読んで「九十九万九千九百九十九円」という値段が印象に残っていた子が,「九十九万九千九百九十九円」を提案してくれました。
話し合いの結果,全員に「十万円」を配り,一万円から九万円の値段設定で行い,みんなでおつりの計算の仕方を練習しました。
ある子は,タブレットで領収証を作ったり,お客様アンケートを作ったりしました。
領収証や品物にはバーコードがあることに気が付き,バーコードも付け,レジも作りました。

 

看板やコーナー名を作り,「シールも必要だ!」とふね組のロゴ入りのシールを作りました。
開店時間は放送でお知らせしました。

当日は,おつりの計算に戸惑って大混雑になってしまいましたが,友達同士協力しあって,どの子も一生懸命に働いていました。
あまりにも忙しそうにしていたのを見て、高学年の子が「手伝おうか?」と声をかけてくれ、おつりの計算を手伝ってくれました。
なんて優しいんでしょう!

1年生からも,「楽しかった!」「ヨーヨーの作り方を教えてほしい!」という感想がありました。
これからもみんなで協力して何かを成し遂げることができるような学習を工夫していきたいと思います。

 

 

 

 

 

2021年07月05日

低学年合同 シャボン玉大会

低学年1組・2組合同でワールドオリエンテーションを行いました。
その内容は、シャボン玉。
しかし、シャボン玉をつくるための液はありません。
そこで、おけに入った石鹸と水からシャボン玉液を一から作ることに挑戦をしました。

 

 

それぞれのおけでまず石鹸を泡立てていきます。
どうやったらうまく泡立つのかな。
子供達なりに、手でやってみよう、おけにこすってみたら?と色々思考が始まります。

泡立ってくると、シャボン玉ができるか色々な方法で試してみます。
ストローで試してみたり、手で試してみたりと楽しそうです。

「ちょっとできたよ、見てみて。」
「えーできん。どうやってやるん。おしえて。」

 

 

シャボン玉の吹き方についても思考しながらやっていくうちに、どんどん吹けるようになってきました。
 

今回の学びでは、すでにあるもの、作られたものをやるのではなく、一から自分達で作り出すということを体験しました。
新しいことややったことがないことはすぐにはうまくいきませんが、何事も挑戦です。
挑戦をすることで、新たな学びが生まれると思っています。
うまくいくことやもちろん失敗することもあります。
そこから自分で発見し、考えることが学びにつながるのではないかと考えています。
大人も子供もいろんなことに挑戦して学んでいきたいです。

2021年06月25日

虹だ!

先日,地域の方から学校にこんな連絡がありました。

「太陽の周りに,虹が出ています。子どもたちに教えてあげてください。」

ちょうど昼休憩だったので,子どもたちはみんな運動場へ飛び出して,観察しました。
太陽の周りを囲うように,丸い虹が出ています。
クロームブックで写真を撮っている子や,太陽そのものを見ようと遮光板を持ってきて太陽を見ている子もいました。

 

あるクラスでは,そのあと虹の絵本を読みました。
その中にこんな文章が…
「虹は,背中側に太陽があるときに,見えます」
あれ?
「今日,虹を見たときは,自分の前に太陽があったよ?」

(かがくのとも傑作選 「にじ」さくらいじゅんじ文 いせひでこ絵)

不思議に思い,ウェザーニューズのホームページで調べてみました。
すると,これは「ハロ」という現象だと分かりました。

「太陽の周りに現れる,虹のような光の輪のことをハロ・日暈(ひがさ)ともいいます。
ハロは,雲の中にある氷の粒に太陽の光が屈折してできる現象。うす~い雲が太陽にかかった時に見えます。」(ウェザーニュースHPより)

正確には,虹ではなく,太陽の屈折による虹色現象だったんですね。
それでもとても珍しい現象です。
他にも不思議な写真がたくさん掲載されていて,アーク,幻日,幻日環など様々な虹色現象を見つけては,子どもたちはとても興味深そうにしていました。
他に,こんなことも調べて分かりました。
「ハロが見られるときは,実は天気下り坂のサインといわれており,低気圧や前線が接近して天気が崩れる前触れといわれているのです。低気圧や前線が接近してくると,空高い所から空気が湿ってきて薄い雲ができますが,そこでハロ(日暈)が発生するのです。」

そして,ハロを見つけた日の翌日の天気は…
大雨でした!!!
「ハロが見えたあとは,天気が下り坂になるってことがわかったよ!」と
うれしそうに話してくれました。



2021年06月22日

偶然の出会い 警察犬とのふれあい

のびっこなの花組担任です。6月の学級の様子をお伝えします。

先日、のびっこなの花組のみんなで散歩に出かけたところ、偶然、「広島県警嘱託警察犬」と書いてある看板を見つけました。
「犯人を捕まえる犬?」「本当に警察犬がいるのかな?」
どんな犬がいるのだろうと想像を膨らませていたところ、偶然お家の方が「よかったら今度、警察犬に会って行きませんか」と声をかけてくださいました。

翌日、イヌネコ図鑑を読んで、警察犬について調べました。
警察犬は足跡追求、臭気選別、警戒の3種類の仕事をしていること、優れた嗅覚を生かして警察の捜査に協力していることが分かりました。
さっそくみんなで問いを出し合います

1年生「どろぼうを においでつかまえるのか」
2年生「警察犬はかけ算はわかるのか」
3年生「武器を持った犯人よりも強いのか」
それぞれの問いを持って、警察犬に会いに行きました。

飼い主さんが快く出迎えてくださり、複数頭いるうちの一頭と会わせてくれました

この犬は、においを手掛かりに、犯人や行方不明の人の捜索を得意とする足跡追求の分野で活躍しています。
警察犬の競技大会で全国優勝し、今治の刑務所から受刑者が脱走した事件の際も捜査に協力したり、
施設からいなくなった老人を捜索したりしたこともあるそうです。
実際の訓練を体験させてもらいました。

リードを持つ子どもの指示に従う警察犬。
伏せや待ての指示に従っていて、とても賢かったです。
自分の手と、警察犬の手の大きさを並べて比べました。
「大きさ、おんなじくらい!」と発見し、実際に会ってみて感じたことがたくさんあったようです。

怖くてどう猛なイメージがあった警察犬ですが、実際に会ってみてまったく違うことに気がつきました。
飼い主さんは「犬は賢いから良い人間のことはすぐに分かるよ」と話しておられて、みんなはすぐに犬と仲よくなることができました。

1、2年生は犬と遊ぶことができて嬉しかったこと、警察犬がやさしいと分かったと振り返りました。人間の言うことをよく聞く、賢い犬だと分かったと話していました。
これまであまり犬に触ったことがなくてどきどきしていた3年生。訓練を経験させてもらったことで、犬が大好きになったそうです。
後日、お礼の手紙を渡しに行きました。
2年生の子どもは、家から犬のおやつを持ってきて、飼い主さんだけでなく犬にもお礼がしたいと考えました。
お礼に向かう途中で、ご近所のおじいさんおばあさんが、子どもたちの姿を見て、畑で取れたビワを分けてくださいました。

子どもたち同士で相談して、飼い主さんに、お礼にとしておすそ分けすることに決めました。
飼い主さんに、お手紙と一緒にビワをプレゼントして、とても喜んでいただきました。

散歩に出かけると、地域の方がいつも優しく声をかけてくださいます。
偶然の出会いから、とても素敵な学びにつなげることができました。
改めて、地域の方々の温かい支えの中で学習できているのだな、と改めて感じる出来事でした。
これからも、本物に触れる学びを大切にしていきたいと思います。


2021年06月18日

たまご組 ICT活用の様子

 先週、1年生がタブレット端末を初めて使いました。
 3年生が英語の時間でいませんでしたが、2年生が1年生にタブレットの使い方を説明していました。どのグループでも、2年生は1年生に分かるように説明する様子が見られました。また、パスワードが分からない1年生に紙にパスワードを書いてあげている2年生もいました。

 異年齢学級ならではの子供達同士の関わりが見られ、「教師」が教えるのではなく、「子供」が教えるということに改めて良さを感じました。その2年生も去年までは上の学年の子に教えてもらうことが多かったけれど、学年が一つ上がったことで下の学年に教えるといった学びのサイクルがあるのではないかと思いました。

 

 

 

2021年06月17日

「自分で決める。」って難しい!

低学年ふね組の様子を担任からお伝えします。
6月から、全校で「マイプロジェクト」の時間が始まりました。
月に3回程度で、年度末まで、行います。
「マイプロジェクト」とは、自分の興味・関心のあることについて、自分で学びの計画を立て、とことん学ぶ時間です。
まずは、自分の好きなことをたくさん書き出しました。
ふね組の子どもたちは、外遊びが好きな子が多かったです。
ほかにも、パズルや人形あそびなど、マイプロジェクトの学びにつながるヒントがたくさん出てきたので、ゆっくりとサポートしていきます。
「調べる」というと、どうしても本やインターネット検索になりがちなここ最近です。
本やインターネットは、誰かがすでに調べたことが書かれている情報です。
自分でやってみる!ことを大切にしていきたいと思っています。

ワールドオリエンテーションでは、「土」について調べています。
学校の中のさまざまな場所の土を拾ってきて、探究しています。



こちらは、その過程で作った、土の作品展。
土の感触、性質を五感で感じながら、表現しました。
体育館下にたくさんの作品が展示されていて、とてもユニークです。

 

また,先週からブロックアワーの時間に自主学習ノートを始めました。
最初は、何をしようか悩んでいた子どもたちですが、友達の学習内容も参考にしながら、徐々に自分で決めて学習することができるようになってきています。
軌道に乗るまでは、まだまだ時間がかかると思いますが、「自分で決める」練習を続けていきます。


2021年06月16日

常石パークの水問題~ともに生きることについて考える~ 

「常石パーク」
昨年度から,校区内にある土地を地域の方にお借りして,高学年が『つくる』をテーマにいろいろなつくるに挑戦しています。
昨年度から取り組んでいる「アサギマダラ(蝶)の飛来地をつくる」というプロジェクトに加え,
今年度は,「インスタ映えする美しいひまわり畑をつくる」などのいくつかの新しいプロジェクトが始まりました。

4月6日(火)始業式の日の常石パーク。
昨年から取り組んでいる小屋の土台しかない,草だらけの広場でした。

4月12日(月)
みんなで畑づくり。
6年生は,ここで野菜を育てるようです。

4月19日(月)
アサギマダラ(蝶)です。
常石パークがアサギマダラの楽園となりますように。。


アサギマダラが好む「フジバカマ」の苗(学校で昨年から育ててきました)を植えて,水やりをしました。この水は,まき割り隊というアサギマダラの飛来地をつくっておられる団体の方が,ポリ容器で持ってきてくださっていました。
常石パークには,水源がないので,水は持っていくしかありません。

5月28日(金) 
畑を耕してひまわりの種を植えました。
フジバカマの苗は,約20㎡の畑に植えましたが,ひまわり畑は,約300㎡です。
事前に,先生たちが,何日もかけて草を刈り,耕運機を借りてきて耕してくれていました

 

ここから,本格的に水問題に直面することになりました。

種の発芽の条件は,水,空気,温度です。
空気はたっぷり。
気温も十分高くなっています。
でも,常石パークには,水源がないのです。
5月29日30日は,先生が水を持ってきて,まきました。

週が明けて…

 

朝から,先生たちが水を入れたポリ容器を何個も常石パークまで運びます。
車が入れるところまで行ったら,今度は,台車や手で畑まで水を運び,タンクに移し替えます。
そして,タンクの水をじょうろに移して水やりをする…。
毎朝,そして一日に何度も常石パークに通う先生たちの姿がありました。
次第に,先生たちの疲れが蓄積していく様子が見られます。

そこで…

6月4日(金)恵みの雨が降った朝,教頭先生が子どもたちへ投げかけてみました

雨が好きな人?
子どもたち:雨きらい。ぬれるもん。外で遊べなくなる。
      服が濡れる。濡れて風邪ひいたら腹立つ!

今日この雨が降って,ほっとしている人もいるんだよね。
高学年の先生たちが昨日から雨降るのを期待していたんよね。
先日,高学年の先生たちについていった時の映像を見てもらおうと思います。

子どもたち:笑いながら映像を見ている。

これ20って書いてあるけど,何かわかる?
20Lで,1Lは,1㎏だから,

子どもたち:20㎏

その通り。
20㎏っていったら,みんなの体重の半分ぐらいだよね。
それが何個もある。
台車に乗せて…このオレンジ300Lだから,300㎏を満タンにしようとすると,
20㎏のポリ容器で,何回入れないといけないか計算してみて。
こんなことを晴れた日は毎朝先生たちはしていました。
何回も往復して…この表情…
常石パークでみんなはひまわり植えてるけど,発芽するために必要なものは?

子どもたち:水!日光,空気。愛情!!

常石パークは,貸してくださった方のおばあさんも,水源がないから,昔から水を棒に両方かかえて運んでいらっしゃったそうです。
この常石パークには水がないので,学校から持っていくしかない。
だから,雨が降らなければ,先生方のこんな日々が続くのです。
あの表情を見てると,どこかで限界が来るのではないかなと思うのです。
心配になってみんなに相談しようと思って映像を見てもらいました。
それぞれ感じたことがあると思う。
みんなにも知ってほしかったから(考えてほしかったから)集まってもらいました。

子どもたち:もう一回見せて!!(子どもたちの映像を見る目が変わっていました。)

 

6月7日(月)の朝
ペットボトルに水を入れて常石パークに向かう子どもたちと先生たちの姿がありました。

6月8日(火)6月9日(水)
人数は減っていますが,朝登校した子供たちが,常石パークに向かっています。

子どもたちの学びのために,試行錯誤しながら,いろいろなことにチャレンジしています。
この常石パークも,『つくる』というテーマとともに,
『ともに生きる』というテーマも意識しています。
自然と共に生きる。
土と共に生きる。
私たちが当たり前のように食べている作物も,自然の恵みを受けるとともに,自然に働きかけながら,知恵を働かせてつくってきているものです。
でも,それは,ただ消費しているだけでは見えてこない。
子どもたちが,自ら自然とかかわることで,考えるきっかけになってほしい。という願いで,取組んでいるのが「常石パーク」です。

今回の水問題のように,困難に出会ったときこそ,ともに生きる共同体として知恵を働かせるチャンスです。
子どもたちとともに,「みんなでいいものを作り上げようとしている共同体」「本物の共同体」になっていきたいと思っています。
「共に生きるとは」大人も子どもも考え続けています。


2021年06月15日

春の遠足

ゴールデンウィーク直前の4月30日、児童と教職員で、遠足へ行きました。
行き先は、アリストぬまくま。
沼隈図書館の横にある公園です。

昨年度は、休校で遠足が中止になってしまったので、2年ぶりの遠足です。
子どもたちもこの日を、ずっと楽しみにしていました。
汗ばむくらいの暖かい陽ざしのなか、学校からアリストぬまくままで歩いて向かいました。
高学年は低学年の手を取り、声をかけあいながら出発しました。

 

 

 

 

 


道すがら、かたつむりやいもむし、満開の藤の花など、常石の生き物や自然を見つけました。
アリストぬまくまへと続く川沿いのツツジが、とてもきれいでした。
川の流れが滝のようになっている様子を見た1年生は、「まるでビールみたいだね。」と嬉しそうに話していました。
学校から一歩外に出ると、いろいろな発見や出会いがありました。

縦割り班で行動し、上級生たちが下の学年の子どもたちをしっかりリードしてくれました。
全員がアリストぬまくまに到着したあとは、児童会を中心にレクリエーションをしました。

児童会が考えたオリジナル問題の○×クイズ。
先生や常石小学校の児童にまつわる面白いクイズを考えてくれました。

 

じゃんけん列車。公園いっぱいに児童が連なる列車が続きます。
優勝したのは3年生。


 

遊具で遊んだり、池で釣りに挑戦したりと、思い思いの時間を過ごしました。

 

 

お弁当を食べて、さあ帰ろうと準備をしていたところ、急な雨が降ってくるハプニングもありました。
すぐに雨は上がりましたが、近くの保育園の方がバスで迎えに来てくださいました。
ありがとうございました。
徒歩で帰ったグループの子どもたちは、「雨もそれはそれで、いい思い出よね!」と明るく笑い飛ばしていました。

高学年は、自分が楽しいだけではなく、低学年が楽しんでいるかどうかを思いやる姿がたくさん見られて、成長を感じました。
学校で過ごすだけでは気づけなかった高学年の頼もしさに、低学年の子どもたちも気づくことができたのではないかと思います。

2021年05月12日

対話を通して学ぶ ~「聞く・聴く」ことの大切さ~

学びについて考えるとき,私たちは,体験を通して学ぶということを大切にしています。
でも,私たちは体験をしなければ豊かな学びにならないのか?
私たちが体験できることはそんなに多くはありません。
先日,教室をうろうろ回っていると,2年生が「見てみて」と声をかけてくれました。

 


『カエデ』の色について家で調べたことを書いていました。前日,低学年の子どもたちは,午前中に学校の周りの春見つけの探検に行っていました。「昨日,春見つけで発見したの?」と聞いてみると,「ぼくは探検に行かなかったんだ。ぼくは,昼から学校に来たんだけど,みんなが春見つけのことをふりかえっているのを聞いて,調べたくなったんだ。ほら,あそこに写真があるでしょ。」と教えてくれました。


教室のホワイトボードには,赤と緑のカエデの写真が残っていました。
探検の日の午後,子どもたちは教室で探検の振り返りを行っています。それを聞いていた彼は,きっと想像力を働かせながら,友達が体験したことを聞いていたのでしょう。「聞く・聴く」ということは,そこに主体があります。彼は『カエデの色はなぜ赤色や緑色があるのだろう』と自ら問いを持ち,家に帰ってお母さんの携帯を借りて調べたのだそうです。
子どもたちが,対話を通してお互いの体験や考えを共有することが,それぞれの学びを豊かにしていきます。自分が体験していなくても,友達の体験を「聞く・聴く」ということが学びへの刺激となるのです。体験を通して学ぶことと対話を通して学ぶことを行き来しながら,学びが深化しています。

2021年04月22日

2・3年生プレゼンツ!「ようこそ1年生」

入学式が終わって1年生の家の方が「2・3年生って,先生がいなくても自分たちで動けるんですね。」と言ってくださいました。
入学式の後,1年生の家の方への説明があるため,その間2・3年生が1年生を教室に案内し一緒に過ごすことになっていました。
その様子を見て,言ってくださった言葉です。
教室にもどって,そのことを2・3年生に伝えました。

11名の1年生を迎えた低学年1組。
あちらこちらで2・3年生の考えている姿があります。
例えば,事前に2・3年生で1年生お迎えの遊びを考えて決めていたのに,直前になって1年生に意見を聞いて遊びを決め直していたことです。
きっとすぐに遊びに行きたかったはずなのに,15分ぐらい教室で話し合いをしました。
ドッジボールに決まりかけた時,「1年生にめがねをかけている人がいるよ。」と気付いた3年生。
「めがねをかけている人には,ボールを転がそう。」とルールを工夫しました。
外で遊んでいると,高学年の体育が始まることに気付いた2年生は「みんな集まって!体育館に移動した方がいいよ!」と提案しました。

 


あれ,こんなに臨機応変に対応できるんだ。と,私も2・3年生の力に驚かされました。
1年生の存在と「自分だけでなく相手(1年生)も大切にしたい」という2・3年生の中にある願いが,そんな力を引き出してくれたのかなとも思います。

学校探検も「1年生が大事な場所(保健室や非常階段など)を知っておいた方がいい。」と,2・3年生が企画・準備を行いました。
看板の準備が間に合わず,「準備も楽しいよ!」と上手にお願いして1年生に手伝ってもらっている様子には思わず笑ってしまいました。

 

 

2年目を迎えて改めて感じる異年齢学級ならではの学びの姿。一人一人ちがうけれど,誰もが成長できる自分たちの学びの場づくりに,今年も子どもたちと大人たちと挑戦していきたいです。


 


2021年04月13日

2021年度スタート!

2021年度が始まりました。
始業式の朝,学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。
新しい友達 新しい先生 との出会いの日。
新しい学年 新しい今日 が始まる日。
毎日が新しいスタートで,その積み重ねが未来の自分をつくっていきます。
常石小学校のやくそくはこれだけ

 

まずは,みんなが安心して成長できるための関係性づくりが大切です。
自分を知ってもらうこと… 相手を知ること,理解すること…
みんなが安心して成長できる学校にするために
それぞれの学級で,サークルになって,関係性づくりをしています。

 

 


 


新入生を迎えるために準備をしています。


 

高学年は,「常石小学校のやくそく」について考えていました。
  みんなが安心して過ごせるって何? どんな時?
  みんなが成長できるって何? どんな時? そもそも成長って何だろう?
  自分と相手を大切にした行動ってどんな行動?



今年度も,ともに学び ともに考え ともに行動していきます。
そうやって 子どもも大人もともに成長していきます。

2021年04月06日

東日本大震災を考える

3月11日の朝のサークルで、東日本大震災の話題になりました。
今朝テレビのニュースで見たという子、前日に自習ノートを使って調べてきた子、聞いたことがあるけどどんなことがあったのか知らない子、さまざまです。

 


朝のサークルで話しているうちに、「自分たちで調べてみよう」と動き始めました。
いくつかのグループに分かれて、本やタブレットや毎日小学生新聞を使って調べることにしました。

ホワイトボードに考えたことを書き出していきます。
「10年前はスマホがなかったのかもしれない。」
「安心していたから逃げない人がいたのかな。」
「地震が来たときの練習をしていなかったのかもしれない。」
「昼間だったのにどうしてたくさんの人が亡くなったんだろう。」
「雨がふっていたのかな。」
「今日は暖かいけど、寒かったのかな。」

 

 


考えたことを、サークルで集まって話し合いました。
もしも自分だったらどうするか、防災に備えるにはどうすればよいかなど、子どもたちなりの答えを出そうと一生懸命でした。
他のクラスでは、震災に関する絵本を読んだり、道徳の時間を使って震災について考えていました。
中には、その日被災地に近い東京にいた職員もおり、経験して感じたことを話したりしました。

そして、14時46分には、東日本大震災で亡くなった多くの方々を思い、黙とうを捧げました。

2021年03月18日

常石の防災について考える

ある高学年のクラスの子どもたちが、朝の新聞サークルで、こんな問題が書かれた記事を見つけました。

『地震発生!
テレビが「高さ10mの津波が、早ければ10分後に来る」と伝えました。
目の前に海がある2階建ての小学校にいて、各階は高さ4m。
校舎の立つ地面は海面より2m高く、屋上に倉庫があります。
一方、1.2㎞内陸に高台があります。
ただし、子どもの足だと60m進むのに1分かかります。「屋上」か「高台の中学校」か。あなたはどちらに避難しますか。』(毎日小学生新聞2月10日号より)


子どもたちは、実際にこの問題を考えてみることにしました。
校舎の高さは、4m×2階=8mで、かさ上げが2mあるので、8m+2m=10mと考えます。
1.2㎞は、mに直すと1200m。
1分間に60mしか進めないので、1200m÷60m=20分。
中学校に避難するまでに、津波に巻き込まれる可能性があるので、新聞の問題では、小学校の屋上に避難をする方がよいと考えました。

では、自分たちが通う常石小学校は、どうなのだろうという話になりました。
普段の避難訓練では、高台の公民館まで5~10分かけて歩いて避難することになっていますが、
実際に地震が起こった場合、もしかすると避難途中で津波が来てしまうかもしれません。

子どもたちは、公民館に避難するより、校舎の屋上に避難するほうが安全ではないかと仮説を立てました。
このことを確かめるには、常石小学校の校舎の高さ、津波の高さ、津波が来るまでの時間、避難場所までの距離と時間、常石小学校の海抜を測らなくてはなりません。
実際に調べてみることにしました。

学校の高さを予想するために、教室の床から天井までを巻尺で測り、約3mでした。
常石小学校は4階建てなので、3m×4階=約12mと考えました。


 

津波の高さと到達時間は、福山市のホームページにのっているハザードマップで調べました。
最悪の場合に備え、さまざまな想定から、津波の高さは5m、津波到達までの時間は地震から3時間後としました。
学校からローラー距離計を使って、避難場所までの距離を測りました。
距離は708.6mと分かり、歩いた時間は6年生の足で12分40秒でした。
常石小学校の海抜は、インターネットで調べて6mでした。


調べて考えた結果、常石小学校に地震発生から津波が到達するまで3時間と余裕があり、避難場所まで歩いて避難してもおよそ13分という結果から、学校の屋上ではなく、避難場所まで避難する方がよいと考えました。

新聞の記事をきっかけに、考え、実際に行動したことで、防災への意識が高まりました。
さらに教科の学習も実生活に生かされ、子どもたちは大満足のようでした。

 

 


 

2021年03月15日

6年生とレク

もうすぐ小学校を卒業してしまう6年生を、低学年の教室に招き、レクレーションをしました。
卒業を前に、思い出を一緒に作りたいという声があり、低学年から提案して、お兄さんお姉さんに遊びに来てもらうことになりました。

ひよこ組では、いす取りゲームを企画しました。
「部屋で遊ぶことができる」「走らないから危なくないし、みんなが楽しい」ということでこのゲームに決まりました。
教室にいすを並べて、ゲームスタート!
残念ながらいすを取れなかった子は、みんなの応援をして盛り上げます。
優勝は6年生でした。
低学年と、6年生で遊ぶ機会はそう多くないので、貴重な時間になったようでした。

6年生からは、「短い時間で楽しむために、いすの数を工夫してくれていた。」「大人数で楽しかった。」という意見が出ました。

 


続いて、6年生は隣のクラス、ふね組に移動しました。
ふね組では、フルーツバスケットをしました。
サークルの真ん中にいる人からお題が出され、当てはまった人が席を移動します。
「黒いズボンをはいている人」「あさごはんが、パンだった人」「さっき、テスト直しをした人」「ぼくにじゃんけんで勝った人」
低学年も、6年生も、おもしろいお題がたくさん出ました。
「ここ空いとるよ!」学年関係なく、やさしい声かけがありました。
「いろんな人と隣同士になれたから、フルーツバスケットが楽しかった。」と振り返った3年生がいました。

 

6年生にとっても、低学年にとっても、楽しい思い出になったようでした。

2021年03月11日

レディオBINGO 低学年の収録

レディオBINGOで放送されている「月曜♪きらリズム」という番組の「輝け!小学生」というコーナーに、2月8日は高学年とのびっこの子どもたちが出演しました。
2回目となる、4月5日の放送には、低学年の子どもたちが出演します。

先日、レディオBINGOの方が来校され、低学年の代表者と放送委員会のみんなで番組の収録をしました。今回も常石小学校のワールドオリエンテーションの様子を中心にお伝えします。
番組で話す内容は、それぞれのクラスで考えました。
放送委員会は前回の放送を振り返り、聴く人にもっと常石小学校のことを知ってもらえる進行にしたいと考えました。
そのために、原稿を作る前に、低学年の2クラスがどんなクラスなのかインタビューに行きました。
台本には、そこで出た友達の声を取り入れることにしました。
収録の様子をお伝えします。

低学年ひよこ組。お店で働く人の工夫についてワールドオリエンテーションで調べました。
スーパーへ見学に行って感じたことを、発表しました。

低学年ふね組。火事について調べたことを発表しました。
どうしてその問いを選んだのか、そこから何を学んだのか、自分の言葉で説明することができました。

放送委員会が、今回も明るく番組を進行します。


低学年の「輝け!小学生」は、4月5日(月)10時35分ごろ放送される予定です。
視聴方法は、ラジオのほか、レディオBINGOのHPからサイマルラジオでも聴くことができます。
ぜひ楽しみにしていてください。
また、高学年とのびっこの放送もまだ視聴が可能となっています。

 

 

2021年03月10日

ありがとう,交通指導員平田さん

14年もの長きにわたり、常石小学校の登校の安全を指導してくださった交通指導員の平田さんが、3月いっぱいで勇退されることになりました。
暑い日も、寒い日も毎朝、学校の前に立ち、子どもたちの安全を見守ってくださいました。
子どもたちから「平田さんにお礼をしたい」という声がたくさん上がり、先日ありがとうの会を開きました。

ひよこ組からは「いつも見守ってくださり、ありがとうございます。おかげで安心して学校に来れました。」と手紙を読みました。
登校班の児童だけでなく、車で登校する児童も、平田さんの姿をしっかり見ていました。
ふね組は、感謝の気持ちを劇にして伝えました。
思わず平田さんも笑顔になっておられたように見えました。

 


4年生は「雨の日も風の日も、ぼくの登校班を見てくれてありがとうございました。」と伝えました。
平田さんから、列に並んで登校しているか、何年も声をかけてもらったことを、思い出して手紙に書きました。
5年生は全員で一言ずつ、メッセージのリレーをしました。
感謝の言葉とともに「また、会いたいです。」と伝えました。
6年生は「これからは自分の時間も大切に、お体に気を付けてお過ごしください。」と代表の児童が労いの気持ちを伝えました。

 

 

平田さんは、まだ学校に到着していない登校班があること、今日来ていない児童がいることなど、いつも丁寧に見てくださっていました。
学校周辺は信号がなく、細く狭い道、歩道やガードレールのない道が多くあります。
子どもたちだけでなく、私たち教職員の通勤の安全も守ってくださいました。

平田さんのお子さんも常石小学校を卒業されており、「学校へ恩返しをしたい、地域や先生を助けたい。」という思いで、これまでご尽力いただきました。
子どもたちは最後に平田さんと、道路は左右、前後をよく見て渡ることを約束してお別れしました。

 

2021年03月08日

児童会引継ぎ式

これまで常石小学校を引っ張ってきた児童会を6年生から、5年生へと引継ぎました。


引継ぎ式では、最初にこれまで児童会で取り組んできたあいさつについての振り返りと
まとめをしました。
2学期、児童の朝のあいさつに元気がないことを課題に感じて、
「目指せ!あいさつができる元気な学校」というスローガンを掲げ、皆に元気なあいさつを呼びかけました。
その時に、児童会の子どもたちが、朝の登校の様子を校門で撮影しました。
2学期、その動画を見て、「なんだか元気がない。」「あいさつを返していない子がいる。」「マスクがあるから、もっと大きな声であいさつしないと、相手に届かない。」などさまざまな意見が出ました。

3学期、あれから約半年経った今の登校の様子をもう一度撮影して、全校児童で見てみることにしました。
児童会がしっかり取り組んだことで、たくさんの子どもたちが元気にあいさつをして登校する姿が映っていました。
半年前の映像と比べて、3学期のあいさつの方がうれしく感じると意見が出ました。
「これからも元気な挨拶をしましょう。」と言うと、みんなが「はい!」と返事をしていました。

最後に、新児童会へ引継ぎを行いました。
「今年はコロナウィルスの影響であまり活動ができなかったけれど、ご協力ありがとうございました。」「皆さんの明るさから元気をもらいました。来年もそうしてね。」などのメッセージを残し、
新児童会と「ひじタッチ」を行い、引き継ぎました。
新児童会からは、「4人で協力して頑張ります。」「みんながやりたいことを出来る限りやりたいと思います。」などの宣言がありました。
 これからは、新児童会の5年生が「低学年と高学年が一緒に学ぶ学校」を公約として、学校を引っ張っていきます。

 

2021年03月05日

快晴の山登り大会

常石小学校の伝統行事 山登り大会は、毎年2月に行われます。
雨天で、残念ながら開催できなかった今年の山登り大会。
3月に入り、規模を縮小した形で開催しました。

心配していた雨雲は、常石から去っていき、晴れて気持ちの良い陽ざしのなか走ることができました。
まずは歩いて学校を出発し、眺洋山山頂の入り口を目指します。

 

 

 

運動委員会を中心に準備体操を念入りに行いました。
眺洋山山頂入り口から、学年ごとにスタートします

 

道のりは約1キロ。
スタートしてすぐ、険しい坂道が子どもたちを待ち受けています。
これまでのかけ足練習で頑張ってきた自分を信じて、かけ上がります。
半分を過ぎると、美しい瀬戸内海の景色が広がりますが、山登り大会の本当の厳しさはここからです。
ラストスパートは“地獄坂”と呼ばれる、とても急な坂道です。

 

 

保護者のみなさんの応援の声を励みに全員が最後まで、がんばりぬくことができました。
ゴールしたあとの、山頂からの眺めは最高でした。
「疲れたけど楽しかった!」「がんばった後に見た海がすごくきれいだった。」
「歩かないという目標は達成できなかったけど、最後まであきらめなかったよ。」
そんな振り返りの声がありました。

そして、6年生は小学校生活最後の行事となりました。
今年度は様々な行事を中止、変更せざるを得ない状況の中でも、前向きに考え、動いてきた6年生。
出発前に数人の6年生から「みんなでゴールを切りたいね。」という話が出ました。
最後の記念写真で、全員でゴールを切りました。
卒業まであと数日。小学校生活の最後もみんなで手を取り合ってゴールしてほしいです。


子どもたちが安全に山道を走れるよう、地域の方が山の落ち葉の清掃などを行ってくださり、
多くの方のご協力で開催することができました。
ありがとうございました。

 

2021年03月04日

プログラミングに挑戦!

低学年のクラスで、プログラミングの授業を行いました。
プログラミングでは、そのスキルを身につけるだけでなく、論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成をねらいとしています。

プログラミングには、Scratchというアプリを使いました。
今回の授業の課題は、「ねこのキャラクターを動かす」
そして、「ねこのキャラクターを犬のキャラクターに変更する」です。
まだパソコンのマウス操作に慣れていない子も多くいますが、
クリックの操作が分からなくても子供同士でまねをしあいながら、その感覚をつかんでいっているようでした。

まず「動き」のブロックから「10歩動かす」というアイコンを画面の中心に置き、ねこに指令を与えます。
次に「イベント」の中からねこが動くのは「旗が押されたとき」と限定してみます。
旗のマークを押すと、ねこが動き始めました。
ここまではみんな難なくクリア!
指令通りに動かすことができて、パソコン室に歓声が上がりました。

「ねこを動かす」という動作ひとつを取っても、その解決には必要な操作がいくつかあることに気がつきました。
ねこを別の動物のキャラクターに変えてみる子、動く方向を真横ではなく上下や斜めに動かす子、ねこの鳴き声をつける子、思い思いにプログラミングして、キャラクターを動かしていました。

では、最後の難題「猫のキャラクターを犬のキャラクターに変更する」ですが、なかなか「できた!」の声が上がりません。
「犬のキャラクターは見つけたけど…」「『見た目」のブロックにヒントがある気がするよ!」
さまざまな考え方で盛り上がりますが、授業の終わりがやってきました。
「『変える』というのは、どういうことか言えるかな。」
先生の発問に、みんな考えこみます。
まず、ねこが消える。そして、犬が現れる、という指令を出すと、ねこを犬に変更するとプログラミングできます。

プログラミング教育の本当の目的は、パソコン操作ではなく、この思考の部分なのです。
目的を達成するために、物事を順序だてて考え、結論を導き出し、それを計画的に実行すること。
全員で先生が操作するScratchの画面を見てやり方を確認します。
「犬に変わった!まず、ねこを消してから、犬を出すんだ」と、話す子もいました。

さっそく一人の児童が、家に帰って自分のタブレットにScratchをダウンロードしたそうです。
嬉しそうに「昨日帰ってプログラミングやったよ!」と教えてくれました。




 

2021年02月26日

自分たちで決める

先日、児童会会長選挙を行いました。


今回立候補したのは2人の5年生。
どちらの立候補者も、よりよい常石小学校にしたいと考え、声を上げてくれました。

「低学年と高学年が一緒に学ぶ学校」をスローガンに掲げた立候補者は、週に1回、低学年と高学年が一緒に勉強する時間を作ることを提案しました。
例えば、1年生と4年生がブロックアワーでともに学ぶ時間を作り、互いに教え合うことで、学年を超えた交流ができる学校を目指します。

もう一人の立候補者は「みんなが明るく楽しくすごせる学校」をスローガンに掲げました。
そのために、スマイルボックスを設置することを提案しました。
明るくていいなと思った人がいたら、そのボックスを通して素敵なところを発表し合い、笑顔あふれる学校にしたいと訴えました。
二人の候補者は、全校児童に自分の言葉でしっかりと伝えることができました。

選挙とは、自分の考えを表すことだと思います。
低学年も高学年も、自分でしっかり考えて投票しました。
一人ひとりの考えが現れる選挙とあって、どの児童も真剣に考えている様子でした。
ある6年生は「ぼくはもう卒業しちゃってこの学校にはいないけど、
常石小学校をもっといい学校にしてくれそうだと思った人に入れたよ。」
と話していました。
1年生の児童は、「なんだか緊張しちゃったよ。でも、自分でちゃんと考えて決めたよ。」と話し
初めての選挙に達成感を感じた様子でした。

どちらの立候補者も、たくさんの支持を集めました。
きっと、これからの常石小学校をもっともっと素敵な学校にするために奮闘してくれることと思います。


 

2021年02月25日

もうすぐ山登り大会


今年度最後の行事である、山登り大会が近づいてきました。
今、子どもたちはかけ足で山登り大会本番に合わせたコースを走っています。
コロナの影響で1学期までは、みんなで走ることが難しい時期もありました。
先日のレディオBINGO「輝け!小学生」でも少し触れている子がいましたが、
最後の行事を楽しみに練習している子どもたちがたくさんいます。

毎週水曜日のかけ足朝会では、運動委員会を中心に新記録タイムが出た人を放送で紹介したり、
どうすれば記録がのびるかをサークルで話し合ったりしています。


本番では,自分のペースで眺洋山の山頂まで走ってほしいと思います。

2021年02月15日

冬の催し 持続可能な世界の実現にむけて

高学年は3学期、『SDGs』について探究してきました。
昨今、様々なところで、『SDGs』(持続可能な開発目標)が取り上げられています。
これからの未来を生きていく子どもたちと共に我々も一緒に考えていきたいと思い,今回このテーマを設定しました。
まずは,JICA(国際協力機構)の方にきていただき,ワールドオリエンテーションをスタートしました。


SDGsとは何なのかを,楽しみながら知っていき,それぞれがいろいろな思いを持った出会いの場となりました。
そして次の時間にその思いを共有しながら,このままでは世界全体が危険である,そして自分たちも他人事ではないという共通認識を持ち,今興味があるSDGsの目標を一人一人が選んでいきました。
その後,大きく4つの目標ごとのグループに分かれ,まずは知りたいこと,気になることを図書館の本やインターネット,動画等を通してひたすら調べました。
そしていろいろ知識を深めながら,じゃあどうするか?何ができるか?を考えました。

2月12日(金)冬の催しでは,自分たちが初めて知ったこと,今回の活動を通して考えてきたことの紹介をしたり,SDGsを知ってもらうために準備した活動に一緒に参加してもらったりするなど,それぞれのグループなりに考えています。

 


2021年02月12日

冬の催し 低学年

2月12日(金)は冬の催しです。

低学年ひよこ組の催しのテーマは「畑から育つ&育てる」「昔にタイムスリップ」の2本立てです。畑グループが「体育館で発表したい!」というので、ひよこ組の今回の会場は体育館です。
先日、昔の時代について調べていた3年生が、「これ、面白いよ!」と紹介してくれた本、『わけあって絶滅しました。』にネアンタール人は、ホモサピエンス(ヒト)よりも筋肉質で、脳のサイズも大きいのに、想像力が足りず協力をしなかったから絶滅したということが書かれていました。
「催し」は,共有の場です。他者と知識や思考、感情を共有する。「催し」ってなんとも私たちホモサピエンスらしい営みなのかな!と、目からウロコでした。
ひよこ組は、今回もドキドキ、ワクワク、ハラハラしながら準備をしています。


もうひとつの低学年ふね組の催しのテーマは、「昔と今」です。
ワールドオリエンテーションでは、➀探究すること、②発表する(催す)に力を入れて取り組みました。
本で調べたり、自分たちで実際に試してみたり、インタビューしたり…子どもたちはそれぞれ、方法を考えて探究していました。
調べたことをまとめる際は、絵や言葉だけでなく、表を使ったり、日本地図を活用したりするなど、前回の秋の催しから成長している姿が見られました。
今回は、紙芝居・クイズ・劇・体験ゾーンなど、様々な工夫で発表の準備をしています。
「今と昔で変わらないものは何だろう」「どうして昔のものが残っているのか」答えが一つでないものだからこそ、一人ひとりの学びの跡が分かるような催しになっています。

 


2021年02月12日

節分

先日は,124年ぶりに2月2日が“節分の日”でした。

のびっこでの自立活動の様子です。
授業で、節分の話をしました。
冬と春を分ける立春の日の前日が、節分だよ、と話したところ
「あっ!だから季節を分けるって書くんだね!」と気がついた子がいました。
「あと124年経ったら、また2月2日が節分なんだね。楽しみ!」と話す子も。
124年後が楽しみですね。

「自分の中のどんな鬼を追い払いたい?」と聞くと,
「泣き虫鬼」や「怒りんぼう鬼」などと言っていました。
その鬼を追い払うために,体育館に集合して,豆まきをしました。


 


 

のびっこ学級では,この1年間,日本や外国,さまざまな季節の行事を経験できるよう工夫してきました。
紙芝居やクイズで分かりやすく,行事の由来や風習などを子どもたちと学んできました。

さぁ,2021年の節分では,みんな自分の中の“鬼”を追い払うことができたでしょうか?

2021年02月09日

常石カプラコンテスト

常石小学校のプレイルームで大人気のおもちゃ「カプラ」!
子どもだけでなく、「先生一緒にカプラやろーや!」と言われると、
大人もついつい夢中になってしまう不思議な世界が広がっています。

カプラは、フランス生まれの造形ブロック。
シンプルな木のピースを組み合わせるだけの簡単な遊びですが、
子どもたちの自由な想像力で、お城や乗り物、架空の生き物などたくさんのカプラ作品が、
これまでたくさん生まれました。
カプラ遊びを通して、集中力・想像力・思考力・コミュニケーション能力が、自然と養われていくと言われています。

現在、常石小学校では、
「アイデアで勝負しろ!つねいしカプラコンテスト」が開催されています。
すでにたくさんの作品がエントリーされていますが、その中からいくつかご紹介します。

こちらは3年生の作品。
タワーの下の部分の積み方を、2人で相談し、工夫したそうです。
だいたい35分くらいで完成したとのこと。
協力して積み上げるのが、とても難しかったようです。

1年生男子は、学校から見える造船をイメージして
船をつくりました。
「かっこよくできた」と満足そうでした。

 

こちらは2年生の作品『ドクターイエロー』
ポイントは、小さな窓と、一段ずつ高くした車体です。
「ドクターイエローの前の方から、作っていったよ。高さと幅が揃うように重ねるのを工夫しました。」


こちらの3人の作品は、斜めの灯台にこだわって作りました。
「最初はKくんが一人で作っていたけど、面白そうだったからわたしも仲間に入れてもらったよ。ななめに置いているカプラのバランスが難しくて大変だった。」

 

すてきな作品がたくさんエントリーされています。

2021年02月02日

レディオBINGOに出演します

レディオBINGOで放送されている「月曜♪きらリズム」という番組の「輝け!小学生」というコーナーに、子どもたちが出演します。

2回に分けて放送され、1回目は高学年とのびっこのみんなが出演予定です。

先日、レディオBINGOの方が来校され、高学年とのびっこ学級、そして放送委員会のみんなで番組の収録をしました。
番組の構成や話す内容など、みんなで考えて工夫しました。
主に常石小学校のワールドオリエンテーションの様子をお伝えする内容になっています。
2月8日(月)10時35分ごろ放送される予定です。
視聴方法は、ラジオのほか、レディオBINGOのHPからサイマルラジオでも聴くことができます。
ぜひ楽しみにしていてください。


では、収録の様子をお伝えします。
元気いっぱい のびっこチーム。
秋の催し 常石パーティーで開いたお店「のびっこスマイルスーパー」について紹介しました。


高学年は、ワールドオリエンテーション「仕事とは何か」で考えたことについて紹介しました。

放送委員会は、番組進行を。
明るく番組を盛り上げました!     


2021年02月01日

いよいよ明日、秋の催し

11月14日(土)いよいよ明日、2学期のワールドオリエンテーションを通して探究してきた成果を発表する、秋のもよおし「常石パーティー ~はじめの一歩、ひろがる一歩~」が行われます。

校内の飾りつけも子どもたち自身で考え、自分たちの手で、作り上げました。

     

 

                 

工夫がたくさんつまった校内の飾りつけに、ぜひ注目してみてください。

発表の準備も大詰め。
お互いの発表を聞き合い、対話することで、よりよいものになるよう試行錯誤していました。

2020年11月10日

秋のもよおしにむけて 準備が進んでいます

今週の土曜日は、常石小学校で初めての試み
「秋のもよおし 常石パーティー~初めの一歩、ひろがる一歩~」を開きます。

低学年も高学年も、それぞれがワールドオリエンテーションで探究したことを発表します。

本校では、1日の流れを、対話・遊び・仕事・催しという4つの基本的活動を循環させて日課にしていますが、
今回は、探究した成果を伝えることで、家族や地域の方々と、共に催すということを子どもたちに経験してほしいと願っています。

校舎内は、着々と、秋のもよおしにむけて飾りつけが進んでいます。

     

 

                 

2020年11月10日

税金って必要?

10月下旬に行われる修学旅行を楽しみにしている6年生。
先日,修学旅行のおこづかいの話をしていた時に,「前に6年生が行った時より消費税が2%上がっているんだから,おこづかいをその分多くしてほしい!」と言っていました。
「なんで消費税がかかるんよ…。」
「いいじゃん,税金なしのそのままの額で。」
と消費税があると限られた額での買い物をする場合は買えないものが出てくるため,消費税についてあまりいい印象を持っていない様子でした。

                      

 そんな中,9月28日に租税教室が行われました。
福山法人会の方に来ていただき,税金の仕組みや種類などを教えていただきました。
まず,税金は約50種類あることや,私たちが買い物をして払った消費税は,お店から税務署,日本銀行へ行き,国会で使い道を決めて国民の生活のために使われることが分かりました。
そして,DVDで税金がないとどうなるのかというアニメも観ました。

税金がないと,公共事業は有料,公共の業務を行う会社が倒産するとサービスは受けられなくなるし,道路は通行料を取られ,信号機はないので事故が多くなってしまって…という世界になることが分かりました。
また,話を聞く中で自分たちが小学校に通うために,1人年間88万円,6年間小学校に通うと528万円の税金がかかっているということも分かりました。
 租税教室後の感想では,
「税金なんていらないと思っていたけど,税金がないと大変なことになるし,税金って必要なんだなと思いました。」
「税金が使われている学校のものや教科書などを大切に使いたいと思いました。」などと書いている児童がたくさんいました。
やはり税金って必要なんですね。


 さて,消費税増税に伴うおこづかいの増額を求めていた修学旅行ですが,
今回「GO TO トラベル」の対象になり,旅行費用の割引や地域共通クーポンの配付が受けられることになりました。
これも税金があるからですね。
「税金なんて…」と言っていた6年生ですが,さっそく税金の恩恵を受けることになりそうです。

2020年09月30日

身近に感じて,新聞

常石小学校では朝登校すると、子どもたちの机の上にその日の新聞のコピーが置いてあります。
1年生から6年生まで、全員です。
教頭先生が、毎朝「毎日小学生新聞」の一面と、ニュース面を両面印刷しています。

そして、廊下のソファ横には新聞コーナーが設置してあり、いつでも誰でも読みやすい環境を作ってあります。
新聞は、「毎日小学生新聞」と、毎週木曜日に発刊される「読売KODOMO新聞」の2種類が用意してあります。
読むのも、読まないのも子どもたちの自由です。
でも、どんな些細なことでもよいので「おっ!これって、面白いな」と感じるヒントになってくれればいいなという願いを込めています。

ある日、2年生の男の子が登校して、小学生新聞を眺めていました。
読む、というより、眺めていたという感じです。
「えっ!先生これ見て、読み方がちがうよ!」
その日の一面は「『生(き)の芸術』わき上がる思い…」という見出しから始まっていました。
一緒に読み進めていくと、独学で創作し続けるアーティストの作品を展示した展覧会が開かれているという記事でした。芸術の専門教育を受けていない人が、西洋絵画の伝統や文化にこだわらず、内面からわき上がるものを表現する芸術を、「生(き)の芸術」をと呼ぶそうです。

「生」という漢字の読み方に不思議を感じたのでしょう。
「本当にこんな読み方するのかな?いつもは、「せい」とか「いきる」って読んでいるけどなぁ…。」
と言いながら、教科書のこれまでに習った漢字のページで、調べ始めました。
すると、「見つけた!『き』という読み方は中学生になったら習うみたい!でも、もう読めるよ!」
そう言って満足そうな表情でした。
そしてその後、一面と裏面をひととおり眺めたのち、新聞は工作の材料へと変わってしまいました。

私たち大人も、読み終わった新聞は、掃除など様々な用途に再利用しますものね。
新聞から広がった子どもの学び。
子どもの学びって面白いと感じた出来事でした。

クラスでも、読み方や使い方は様々です。
低学年では、内容を理解できなくても一緒に音読することで、「正しい日本語の文章」に慣れさせることができます。一記事をピックアップして、一緒に読みながら朝のサークルで内容について話し合うこともあります。
高学年では、ワールドオリエンテーションで活用したり、調べ学習のヒントに使っています。

子ども新聞にはニュースの他にも、パズルや謎解き、漫画やファッションコーナーなど多彩な記事が掲載されています。
これからも、子どもたちの探求の刺激になっていってほしいなと願っています。

2020年09月08日

どうしても書きたい!

学習指導要領が見直され、2020年より小学校3年生から外国語活動の授業が始まっています。
夏休みが明けた最初の授業を、1~3年生で行うことになりました。
1学期一緒に勉強していたグレッグ先生に代わり、2学期からは去年まで常石小学校でALTをされていたシャロン先生が赴任されました。

「英語の授業はじめてだ!何をするのかな?」
「幼稚園でもちょっとやったよ。あいさつできるかな?」
はじめて小学校で英語の勉強をする1、2年生は、わくわくが止まらない様子です。
授業の前に、英語で知っているあいさつや自己紹介を練習していました。
「おはよう!は、グッドモーニング。」
「自分の名前を言うときは、マイ・ネーム・イズ・・・」
予習は、ばっちりなようですね。

シャロン先生の好きなものや国のことを尋ねたり、英語でゲームをして楽しく勉強しました。

その中でも印象的な学びの姿がありました。
シャロン先生は、トリニダード・トバゴの出身。
「トリニダード・トバゴは略して、T&Tと書きます。」
そのことを知った低学年の子どもたち。
授業が終わって教室へ帰って来るやいなや…
「先生、わたし“&”を書いてみたい!」
今日新しく知った“&”の文字が新鮮に映ったのでしょう。
かっこよくて、面白い形をしている“&”、漢字よりカタカナより、なによりも「この新しく知った文字を書きたい!」という強い想いが伝わってきました。

一度入った学びのスイッチを、先生は止めることができません。
「よし、練習してみよう。」
「なんだか、数字の8みたいだなぁ。」
「なかなか書くのが難しいよ。」
ホワイトボードいっぱいに
“8、8?、§・・・&、&、&、&・・・”

書き順を調べて、一生懸命練習しました。
「書けた!もう覚えたよ、“&”!!」
とてもうれしそうな表情で、教えてくれました。
子どもの「学びは面白い!」の着眼点はそこだったのか!
本当に子どもの力はすごいと気づかされた出来事でした。

2020年09月02日

ブロックアワーはじまるよ!

2学期のブロックアワーの学習が始まりました。
低学年1組の国語は、「詩の世界」を味わうことから始めます。
インストラクションでは、先生のおすすめの詩を10作品ほど紹介しました。


こうしてたくさんの詩を集めると、詩って、たくさんの種類があることに気がつきます。
まどみちおさん、草野心平さん、谷川俊太郎さん、阪田寛夫さんの詩の世界を鑑賞しました。
「詩って、どんなものだと思う?」
「“。”とか“、”がないよ!」
「みじかい文章だね。」
「この詩、面白い!文章?図形じゃない?」

そのあとは、自分の好きな詩を学級文庫や図書室から探し出して、プリントに書き写しました。
グループに分かれて話し合う子、自分一人の力で取り組む子、自分で詩を作りはじめた子もいました。
本当に、子どもたちの様子は多様で、それぞれの学び方があると分かります。

教室の後ろには、自分の詩をためていくファイルを用意しました。
思い思いの詩をまとめていき、この単元が終わるころには、自分だけの大事な詩集ができるはずです。

詩を楽しんで、味わう、言葉から想像を広げる、言葉で表現する…そんなねらいを込めた国語のはじまり。
言葉の力をつけるために、言葉の面白さを存分に味わってほしいです。

2020年09月01日

みかんの数はなんこでしょう?

今日の給食は、暑い日にはうれしい冷凍みかんです!

ある子がこんなことを言い出しました。
「さて、クイズです。このみかんには、実がいくつ入っているでしょうか?」
「えー!食べてみないと、分からないよ」
「ぼくには分かるんよ。みかんの実ってね…」

みかんの秘密を教えてくれるようです。
みかんの房は、その数が多いほど甘くておいしい傾向があると言われています。
おおよそ10前後の房を持っているみかんが多いようですが、
実際に房の数を数えながら食べた経験は、思い返してみるとあまりない気がします。
実は皮をむかなくても簡単に知ることができると教えてもらい、さっそく「みかんの房の数調査」が始まりました。
正しくは房ですが、子どもたちは「みかんの実の数」と言っていたので、そのまま書くことにします。


「みかんのヘタを取ったら白い線の数があるんよ。それがみかんの実の数!」
「1、2、3、4、5…うわっ!ほんまじゃあ!」
先生も知らなかったのでとても驚きました。
なぜなのでしょう。きっと理由があるはずです。
調べて分かったら、もっとわくわくしますね。

すると1年生が房を数えながら、1学期に習ったばかりのひき算の問題を作り始めました。
「みかんの実が6こあります。3こたべました。
 ぱくっ(本当にたべる)のこりは…もぐもぐ…いくつでしょう?」
「3こかなぁ」


コロナ対策で静かな給食時間を過ごさざるを得ない日々が続いています。
手洗いと、食器類の消毒は入念に行っております。
そして、しゃべる時にはマスクをつけて、給食の時間の一コマでした。

2020年08月31日

秋の音 すず虫の音

新しい生き物が教室にやってきました。
耳をすましてみてください。
どんな声がきこえますか?


「あれ?なにかきこえる」
はじめは虫かごから、虫の声が聞こえるとは思っていなかったみんなは、声の主を探してきょろきょろ。
「おっ!こんなところにすず虫がおったんじゃ!」
「羽を広げている虫が、鳴いているのかな?」
「すごいねー。」
廊下を通るとき、みんな思わず足を止めてすず虫を眺めています。

さっそく、すず虫が快適に過ごせる部屋を作るべく「すず虫ハウス」づくりに取りかかりました。
腐葉土を入れて、地面をならします。
最後に、自分たちの畑で収穫したスイカを分けてあげました。


そこへ、昆虫に詳しい4年生がやってきて、学び合いが始まりました。


「オスとメスは何匹ずついる?」
「羽を見たら違いがわかるよ!あと、メスのおしりには卵を産むための管があるよ。」
「ほんとうじゃ!」
「オスの羽はどうして丸いんだろう?」
「羽をこすって鳴いているんだよ」
「さすが昆虫博士だね!」

このすず虫は今週の授業でも活躍する予定です。

秋のよながを なきとおす
ああ おもしろい むしのこえ

2020年08月28日

臨時休業中の学び

福山市は、新型コロナウイルス感染症の影響により4月から5月にかけて、一斉臨時休業となりました。その際に、福山市の三好教育長から子どもたちへ「チャレンジ問題」が届きました。今だからこそ、やりたいこと、できること、やってみたいことを探究してほしいという思いを受けて、常石小学校でもたくさんの子どもたちが自らの学びに挑戦しました。

 その中から4人の作品が、先日ローズコム(福山市中央図書館ロビー)にて展示されました。


6年生の神原遼太郎くんのロボットアーム、思わず触りたくなる人が続出していました!水圧を利用して、アームが動く仕掛けを作りました。
5年生海原怜奈さんのハンドメイド花畑は、かわいらしいミニチュアの花の世界観で、シールや小物などを使って細かく作られています。
5年生の藤井遼太くんは、名探偵コナンの「黒の組織」のコードネームから着想を得て、お酒の度数を大調査!
「調べた結果」をまとめたセンスは遼太くんの鋭い観察眼に、先生も脱帽です。
1年生の松村悠一朗くんは、休業中に挑戦した「チャレンジ100」の写真をアルバムにまとめました。

残念ながら、展示は終了してしまいましたが、福山市のホームぺージにて、詳しく見ることができます。
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/kyoiku/188466.html

先日学校では、リモートで表彰式が行われました。
その様子を写真でお伝えします。

2020年08月25日

ビンゴソースのひみつ

今,高学年ではワールドオリエンテーションの中で「常石」をテーマに自分が疑問に思ったことを探究するという活動をしています。


4年生と5年生の児童2人は「常石で有名な食べ物は?」というテーマを探究しています。
まず,周りの児童にいろいろとインタビューをした結果,常石で有名な食べ物は「ビンゴソース」であるということになりました。
「ビンゴソース」は福山市の給食にも使われていて、子どもたちにとって身近な味です。
そこで,「ビンゴソース」をつくっている「仕出し・弁当たかの」の髙野憲治さんに取材をさせていただきました。


「ビンゴソースはどのくらい売れるんですか?」
「ビンゴソースには何が入っているんですか?」
「ビンゴソースはどんな思いでつくったんですか?」など
たくさんの質問に答えていただきました。

常石でつくられていて,給食にも出てくるビンゴソースですが,知らないこともたくさんありました。
以前は「さばったれ」という名前で販売されていましたが,約7年前に「ビンゴソース」という名前に変えて販売されたことなどや「ビンゴソース」という名前に込められた思いも話していただきました。
また,ビンゴソースのことだけでなく,髙野さんの常石に対する思いなどを教えていただくこともできました。
これから教えていただいたことをみんなに伝えられるよう,発表にまとめていきます。

2020年07月31日

「かずのせん」って「にんげん」と同じだね!

先週,1年生を集めて「10より大きい数」の学習をしている時。
先生が「かずのせん」をホワイトボードにかいていると・・・

「何それ?かずのせん?」
「あ,それ時計にもある!」
「時計のは,まるくなっているよ!」
(時計の絵をかいて説明。)
「音楽にもある!クレッシェンドとデクレッシェンド!」
(かずのせんの下にクレッシェンドをかく。)
「だんだん,大きくなるってこと!」
(音楽の時間に歌った「にじ」を強弱を付けて歌う。)
「赤ちゃんみたい!」
「0才から1才ずつ大きくなっていってる!」
「かずのせんってにんげんと同じだね!」

「かずのせん」が,「時計」「クレッシェンド」「にんげん」につながっていくなんて・・・

1人1人得意なことや不得意なこと等はことなるので,個別の学習でそれぞれの課題をそれぞれのペースで取り組むことも大事にしていきたいと思っています。
でも,1つのことを誰かと一緒に考えることで1人の学びが他の人の学びとつながったり,1人の中の学びと学びがつながったりして理解が深まっていく。
そうやって,教科の枠を超えて,大人の想像を超えて,「学び」がつながることは,やっぱり面白い!です。

この時のことを振り返っていると,絵本「ぐりとぐら」の作者でお馴染みの中川李枝子さんの「あさ」という詩を思い出しました。
昨年度まで,1年生の国語の教科書の最初に掲載されていたので,入学後の最初の授業で扱われることが多い詩でした。

あさ
なかがわ りえこ
いいこと たくさん
いちにちが はじまる
ぼくも わたしも せんせいも
つながる つながる まるくなる
みんな なかよし いちねんせい

「つながる つながる まるくなる」という言葉は,まさに「かずのせん」から学びが広がり,つながり,深まり,まるくなっていく子ども達の姿とつながりました。
「学ぶ」ことを意識し始めた低学年の「学びたい」という意欲がいつまでも続くように,私達も「学び」を楽しむ大人でありたいです。

2020年07月29日

図書委員会の活動

毎年図書委員会の活動として“みんなにたくさん本を読んでもらいたい!”という思いから,本の紹介ポップを作っています。
例年は図書室にポップを飾っていたのですが,1学期の図書委員の子どもたちは,図書室を利用したいと思ってもらえるように低学年と高学年の教室前にポップを設置することを考えました。
ポップ作りが初めての4・5年生は,6年生に作り方のアドバイスをもらいながら,自分たちが空いている時間に図書室へきて、ポップ作りに励んでいました。

そして先日ポップが完成し,各階に『図書委員のおすすめの本紹介コーナー』を設置しました。

みんなで本の置き方やポップをどのように貼るかなど,話をしながら考えていました。


無事,『図書委員のおすすめの本紹介コーナー』の設置はできましたが,『図書委員のおすすめの本紹介コーナー』の看板を作っていなかったり,貸出の期間やルールを決めていなかったりと課題が出てきました。

自分たちで考えて活動したからこそ,達成感を味わうことができたと思いますし,改善点や課題も見えてきたのだと思います。

2020年07月20日

調理実習~いためる料理にチャレンジ!~

6年生では,今年度初めての調理実習にチャレンジしました。
新型コロナウイルス感染予防のため,ゴム手袋を着用して調理しました。


今回つくるのは「野菜いため」です。
材料は3つの野菜とハム,サラダ油,塩こしょうです。
野菜はいろどりと食べたいものを考え,にんじん&もやし&ニラの班と,にんじん&もやし&じゃがいもの班,にんじん&もやし&キャベツの班に分かれてつくりました。


まずは野菜を切ります。
他の野菜と形をそろえるために,にんじんを短冊切りにしたいのですが,切り方を間違えていちょう形のにんじんがどんどん出来上がってしまいます。
まるいにんじんを四角にするのはちょっと難しかったですね。


全ての材料を切り終わったらいためていきます。
フライパンに入れる順番は事前に班で考えていて分かっているのですが,どのタイミングで次の野菜を入れればいいのか分かりません。
「今かな?」「もうちょっとじゃない?」と相談しながら入れるタイミングをはかっていました。


さて,塩こしょうで味を調えたら,いよいよ野菜いための完成です。
ちょっとこげてしまったり,味が薄かったりという班もありましたが,自分でつくった野菜いために大満足!
ぜひ家でも作ってみてくださいね。

2020年07月17日

だいすき!紙芝居

ここ数日、低学年の子どもたちの中で話題になっていることがあります。

「休憩時間にのびっこの教室に行くと、紙芝居ひろばをやっているみたいだよ。」


子どもたちは紙芝居が大好き。
紙芝居を始めると、クラスの垣根を越えてみんなが集まり、夢中になって聞いています。


先生自身、読み聞かせには、思い出があります。
ずっと昔、先生が小学1年生のときのことです。
大好きだった当時の担任の先生は、毎日、本の読み聞かせをしてくれました。
そのおかげで、文学や芸術が大好きになりました。
そのため、先生自身、読み聞かせを大切な教育活動ととらえています。

心を落ち着かせて、物語の世界に没頭する紙芝居は、子どもにとって、大変効果的とされています。
本よりも大きい絵も、子どもの興味を引くようです。
読んだ後に「どんなお話だった?」「どう思った?」と感想を尋ねると、さまざまな答えが返ってきてとても面白いです。
日本の昔話、海外の童話、恐竜などの生き物や季節のもの、道徳的な物語など、なるべく幅広い分野から選んでいます。


先週は紙芝居を4作品、本を2作品、時間を見つけて読み聞かせをしました。
「アリババと40人の盗賊」を読んでいると、一人の子が「それってディズニーのアラジンのことなのかな?」と言いました。
「いや、アラビアンナイトだよ」「ひらけ、ゴマだ!」「ジーニーは出てくるかな?」と会話が弾みました。
「じゃあ、アラビアンナイトを持ってくるね。」
今日の紙芝居は、約束どおりアラビアンナイトのお話のひとつ、「アラジンとまほうのランプ」です。
主人公の名前は、アラジン。
魔法のランプとお姫様も出てきました。

 

これからも本に触れる時間を大事にして、みんなと一緒に楽しい紙芝居タイムを過ごせたらいいなと思っています。

2020年07月14日

ハムスターがやってきた

高学年のワールドオリエンテーションで、動物会社を設立したグループは、6月に入ってから、モルモットを迎えるべく毎時間、奮闘していました。


先生や知り合いにモルモットがいないか問い合わせたり、保育所や動物保護団体にも注目して調べました。
予算や飼育方法など、さまざまな問題に直面していましたが、モルモットではなく、ハムスターを迎えることに決めました。
そして、先日、すべてのクラスを回って募金の協力を呼びかけました。
通信を作って配り、お昼の放送でもみんなに協力をお願いするなど行動しました。

集まった募金額は、なんと9482円!
動物会社の呼びかけにたくさんの子どもたちが、賛同してくれたようです。
募金のお礼に「ハムスターに30秒さわれるチケット」をもらった子どもたちは、とてもうれしそうです。募金というよりも、クラウドファンディングに近いですね。


そして、ついに可愛いハムスターが常石小学校にやって来ました!

 

名前は、きなこ。元気な女の子のハムスターです。

 

目を離すとケージから脱走したりと、お世話が大変な様子ですが、常石の元気な子どもたちと気が合うかもしれません。
最初の1週間はそっとしておいて、新しい環境に慣れてもらうそうです。

 

自分たちで考えて行動し、念願の動物を迎えるところまで実現しました。
高学年のワールドオリエンテーションのテーマは「考えて、つくる」です。
やっとスタート地点に立った動物会社。

ここから一体どんなものを創り出していくのか、今後の活動を楽しみにしています。

2020年07月09日

星に願いを

7月7日は七夕でした。
大雨警報が発令されるほどの激しい雨の七夕でした。
天の川を見ることはかないませんでしたが、織姫と彦星が雨雲の上で会えているといいですね。

常石小学校では、それぞれのクラスで七夕飾りを作りました。
折り紙でかざりを作って、笹に飾りました。

 

そして、短冊に願いを書きました。

 

七夕のお願い先は、あまり知られていませんが、実は織姫なのだそうです。

 

七夕の童謡でも、「私が書いた五色の短冊をお星さまが空からみてる」という内容の歌詞が歌われています。
お願い事と言うと「○○できるようになりますように」などと書くことが多ですよね。
でも、そのために努力するのは自分。
つまり、織姫にお願いをするけれども、それを実現するのは自分ということ。
子どもたちもそんな風に自分の力で願い事を実現していってほしいです。

2020年07月08日

ハッピーサマーサプライズ

先日、低学年1組の担任の先生が結婚されました。
そのことを知った低学年1組のみんなは、「先生をびっくりさせてお祝いしよう作戦」の計画を練り始めました。


教室をおりがみなどで飾りつけ、「おめでとう」の文字をハチマキで作り始めました。


ある子は、放課後こっそり「これ余っているから、明日つかおうね!内緒で持っていてね。」と、クラッカーを持ってきてくれました。


いよいよ先生が、教室にやって来ました。目隠しをした先生を、エスコート係の子が教室まで案内します。

先生が教室に入った瞬間。
「先生、結婚おめでとうございます!!!!」
クラッカーとみんなのお祝いの声。
ベランダに隠れていた子たちも、クラッカーを鳴らして、先生にお祝いの言葉をかけながら近づいていきます。


先生はびっくりです。目からは、涙が出ています。
「どうして泣いているのかな?」
「うれしいからじゃないかな。」
「悲しいとき以外でも、涙って出るんだね。」
「作戦大成功!」


それを見ていた別のクラスの子は、「ぼくも先生におめでとうの気持ちを言いたいよ。」と言って、お祝いの手紙を書いて、直接渡しに行きました。


先生は、「こんなに祝ってもらったのは、生まれて初めてです。めっちゃうれしい!!」と、とても感動しています。

2020年07月07日

モルモットを迎えたい!

高学年ワールドオリエンテーションで、本格的に活動が始まって約1か月が経過しました。


順調に進み、作っているものが形になってきている会社もあれば、問題に直面し、悩んでいる会社もあります。
そのなかでもモルモットを飼いたい動物会社では、先生や知り合いにモルモットがいないか問い合わせてみたり、保育所や動物保護団体にも注目して調べました。何度も何度もペットショップに電話をして、モルモットがいるかを聞きましたが、予算オーバーだったり、体調不良だったり、なかなか出会えません。
ハムスターも視野に入れ,真剣に話し合いを進めています。

先日、岩崎先生が、お家で飼っているハムスターを学校に連れてきてくれました。実際に触れてみて、より生き物への親しみが増えたようでした。


実際に学校でモルモットを飼うための資金の課題を解決するために、全校児童に募金の協力をお願いすることにしました。社員で数日に分けて、大休憩にすべての教室に募金のお願いに行く予定です。


募金に協力してくれた子には、「ハムスターを30秒さわれるチケット」を配るそうです。さっそく放送と手紙で呼びかけていました。

他にも、広場会社はベンチを作り始めました。家会社も先日いただいた竹を加工しています。
地域の方のお力添えもあり、子どもたちはそれぞれの会社で試行錯誤しながら学びを深めている様子です。


2020年06月26日

水のアート

児童玄関前で植物に水をあげていた2年生。
照りつける太陽がとてもまぶしく、今日もだんだんと暑くなってきました。

ふと水の流れに目をやると…
水がアスファルトの上を、職員室側から駐車場側に流れていくことに気がつきました。

「そうだ!水で絵を描こう!先生、来て来て!」
アスファルトをキャンバスに見立て、水のアートを描き始めました。

はじめはただの水たまりでしたが、だんだんと大きな生き物が浮かび上がってきました。
細かい部分は手のひらを使って表現することにしました。

手形のスタンプをぽんぽんぽん。
先生の手よりも、すこし小さい2年生の手。
縦に手形を並べたり、無秩序に手形を押してみたり、違いがとても面白い。


水の流れから、地面に傾斜があることに気がつき、そこから学びが広がっていきます。
水をまいたとき、とても冷たかったのに、アスファルトの上でしばらく経つと触った水が熱くなったこと。
そして、水で描いた手形は、あっという間に消えて無くなってしまうことも。

「上から見たらどう見えるかな?ほかの友達に聞いてみよう。」


「わぁぁ!すっごーい!!」上の階の教室で勉強していた友達から、歓喜の声が上がります。

みなさんは、この生き物が、いったい何にみえるでしょうか?

2020年06月16日

太陽がいっぱい

のびっこのクラスでの出来事です。

「見て見て、おもしろいものがあるよ!ベランダ貸して!」
となりのクラスの友達と先生がやってきました。
黒い折り紙と、むしめがねを持っています。
「それで、なにをするの?」

ベランダに出たみんなはびっくり!
「すごい!太陽をあつめると、紙に穴が開いた」
「焼きいもをしたときと同じにおいがするよ」
「焼肉とは違うにおいだなぁ」


わくわくしてきた子どもたちは「広い運動場でもう一度やってみよう」と急ぎ足で、運動場へ飛び出していきます。
太陽の光の探究が始まりました。


折り紙は、すこしかざしただけで穴が開きました。


画用紙は、折り紙よりも穴が開くのに時間がかかるようです。
では、白い部分はどうでしょうか。

太陽が気になった子どもたちは、太陽を見るための専用シールドで,太陽を見てみることにしました。

「わぁ!太陽がオレンジ色に見えるよ」
「月も同じように見えるのかな?」


「手をのばしたら、太陽に手が届きそうな気がするよ」


「私が動くと太陽がついてくるよ」
さまざまな発見があったようです。

2020年06月11日

高学年ワールドオリエンテーション,本格始動!

4年生から6年生は、地域の方の土地をお借りし、“つくる”をテーマに活動しています。
4月にその土地をみんなで見に行き、それぞれが作りたいものを考えて会社を立ち上げました。休校により、一時中断していましたが、6月から“つくる”ために必要なものや、必要な作業を調べ、少しずつ実行しています。


動物会社、畑会社、家会社、秘密基地会社、広場会社、射的会社。
子どもたちの「やってみたい!」がたくさんつまった夢の会社が始動しています。

 

会社のプロジェクトを実現するためには、なにが必要なのか。また誰にどのように相談すればよいのか。
探究がはじまりました。

6月7日(日)には、家会社が学校に集まり、家を作るための竹をもらいに行きました。
6年生の児童のおじいさんから竹をもらえることになり、会社のメンバーだけで取りに行く予定だったのですが、多くの保護者の方々も手伝ってくださることになり、いざ出発。


竹を切り倒してみて、その大きさにびっくり!
そのままでは持ち帰れないので、短くして、笹の部分を切り落としてトラックに乗せます。
「竹を切ったこの部分の節がすごく膨らんでいるよ。どうしてだろう?」
たくさんの疑問が出てきます。

最初はぎこちなかったノコギリさばきが、みるみる上達していく子どもたち。
協力してくださったお父さんおじいさんの背中をみて、自然と学んでいった様子でした。
「こんな機会でもないと、竹を切ったりしませんよね。子どもに良い経験をさせることができました。」と話してくださった保護者の方もいました。

 

子どもたちの活動の可能性がすごく広がりました。
また、4年生の児童のお父さんが竹を、6年生の児童のおじいさんが木材を持ってきてくださいました。
暑い中、ご協力いただいた保護者・地域のみなさま、本当にありがとうございました。

2020年06月10日

ひさしぶり!

長かった臨時休業が終わり、学校が再開されました。


「ひさしぶり!」「おかえり!」「やっと会えたね」「元気だった?」
元気な声が、学校のあちらこちらで聞こえました。


朝のサークルでは、休業中に作った工作をみんなに披露している子がいました。
また、休業中に見つけた虫をみんなでながめて話し合いをしているクラスもあります。

低学年は、さんぽに出かけました。
「ほかの学区からきているから、常石の街を歩くのは初めて。広いし、海がみえるね」
「船をつくっているのが、たくさん見える!」
たくさんの発見があったようです。


高学年は、お借りした土地でどんなものをつくるか、それぞれのグループで話し合っています。
グループを会社に見立て、リーダーは社長として、社長会議に参加しています。


あっという間に再会の1週間が過ぎ、それぞれのクラスで、それぞれの学びがスタートしました。

2020年06月09日

常石探検隊

先日、低学年の先生たちで、常石小学校の周辺の探検に出かけました。
6月からの学校再開に向けて、低学年のワールドオリエンテーションでどのような活動ができるだろうかと、自分たちの目と足で情報を集めるためです。
ワールドオリエンテーションとはイエナプランの核となる学習で、教科を横断しながら協働的、総合的に学ぶ時間のことです。

まず向かったのは学校のすぐ近くの城山公園。
今年度赴任した先生の中には、子どもたちから「おばけトイレ」があるとの情報を得て、
「そんなトイレあるの?」半信半疑で向かった先生もいました。

城山公園のはらっぱには、バッタやテントウムシなどたくさんの虫がいました。
オオバコなどの草花もたくさん生えているので、ここで生き物を捕まえる活動ができたら、とても楽しそうです。


ふと茂みの奥を見ると、石垣があるのを見つけました。
「石垣の上に、なにかあるのではないか。」
わくわくしてきた先生たちは、坂の上まで探検してみることに。
坂の上には、常石に城があったことを示す「石碑」とお堂のような建物を発見しました。
本当にこの場所に常石城はあったのでしょうか。

 

高学年が開墾している畑の付近を探検していると、いつもお世話になっている地域の方とお話ができました。
お会いしたとき不思議な木箱のメンテナンスをされているところでした。
「なんの整備をしているのですか?」
「ミツバチを育てているんだよ。見ていくかい?」
「えっ!いいんですか!」
案内していただいた畑の奥にたくさんのハチの巣箱が!

 

 

ミツバチが、せっせと蜜を作っているのを初めて見た先生たちは、とても感動しました。
こんな小さいハチたちが何万匹も集まって、ハチミツを作っているのですね。
快く見せてくださった地域の方、どうもありがとうございました。

常石小学校のまわりには、子どもたちの学びのヒントになる宝物がたくさん隠れています。
どうすれば学びにつなげていけるだろうかと、日々模索しています。
子どもたちの笑顔と生き生きと探求する姿が目に浮かんで、先生たちはとてもわくわくしています。

2020年05月29日

先生のおすすめの本コーナー リニューアル!

先生のおすすめの本コーナーをリニューアルしました!
先生方が子どもたちのために選んでくれました。

 

その中で,教頭先生がおすすめしてくださった本を紹介します。
教頭先生にこの本のおすすめのポイントを聞いてみました。


子どもたちが楽しく読書に親しめるように,これからも工夫していきたいと思います。

2020年05月28日

校長室の一角が華やかになりました

5月も終わりに近づいてきました。
先日、校長室へ、ある児童がカレンダーを作って持ってきてくれました。


折り紙で作られた5月のカレンダーです。
さっそく4月のカレンダーの横に並べて貼りました。
てんとう虫の模様がとても かわいらしいですね。
職員室にも 同じように5月のカレンダーを届けてくれました。
こちらは、かわいいかぶとを被った男の子と、こいのぼりの折り紙で作られた作品です。

「校長室がカラフルになって,毎日元気が出ます!」と
校長先生がとても喜んでいます。

2020年05月27日

学校再開に向けての準備

先日メールでお知らせしましたように、6月1日(月)から、「学校の新しい生活様式」を守りながら、学校が全面再開となります。
新しい生活様式を子どもたちに分かりやすく、そして、正しく、楽しく実践してもらうためにはどうすればよいか、知恵をしぼっています。こちらのポスターは、そのひとつ。









2メートルはペンギン2頭分、モルモット8匹分、ジャイアントパンダ1頭分。
楽しく想像を膨らませながら、人との距離をとることができそうです。

6年生の先生は、歴史の教材をヒントに、ソーシャルディスタンスをとるための仕組みを考えています。
ハニワは2体で約1メートル、火縄銃も長さが約1メートルだそうです。
実際の大きさのハニワや火縄銃を印刷し、教室の壁に貼っています。










こちらはなにやら実物大の魚たちがたくさん。
一体なにを作っているのでしょうか。
これもソーシャルディスタンスを示すしるしになります。









教職員一同、試行錯誤しながら、学校再開に向けて準備しています。
2020年05月26日

図書室にて

自由登校日には体育館、図書室などの学校施設を利用することができます。

先週の自由登校日に図書室で黙々と本を読んでいる2年生の女の子がいました。
たくさん積み上げられた本の横には、びっしりと書かれた本のタイトル。
臨時休業中に100冊本を読むことを目標にしているそうです。
本の番号が85冊を超えています。このペースで読書が進むと、6年生になるころには図書室の本を全部読み終わってしまいそうですね。










熱心に本を読んでいるその子を見た4年生の女の子が「先生、この子は2年生なのにたくさん漢字も読めるし、いろんなことを調べているんだよ。すごいね。私もこんなにたくさん本を読みたいな。」と話してくれました。
日常生活で疑問に思うことがあったときは、本や辞書で調べてノートにまとめているそうです。

自分が興味を持ったことへの探求心、素晴らしいですね。











 
2020年05月19日

インターネットを使った学びへの挑戦

常石小学校ではインターネットを活用した学びづくりにも取り組んでいきます。

その第一歩として、
Zoomを使って、家からインターネットを使って学習相談ができる
Google Classroom(グーグルクラスルーム)を使用してインターネット上の教室で学習する
この2つの学習環境を試験的に始めました。

今日、さっそく何人かがGoogle Classroomに参加してくれました。
Google Classroomの6年生のクラスでは、分数の問題が出されています。
6年生が自宅でその問題に取り組んで、インターネット上で解答しました。

6年生の担任の先生が、職員室でコメントを書き込みます。
先生「先生の答えとはちょっと違うのですが、どのように考えましたか?」
6年生「間違えていました。答えは〇〇〇です。」
先生「正解です!分数のかけ算、わり算はもうばっちりですね。また更新するから見てね。」
6年生「わかりました。」

一方的に課題をだすのではなく、やりとりができたのがとても良かったです。
子どもたちから反応が返ってきて、6年生の先生はとてもうれしそうです。

さらに、今日はZoomを使って4年生、5年生、6年生が先生とオンラインで会話をしていました。

今日はすこし不具合があり、ひとりの端末で音声が聞こえないトラブルが発生しました。
そこで小さなホワイトボードを使って、コミュニケーションを取ることにしました。
最近あったできごとを話したり、イラストクイズを出しあって盛り上がっています。












また、学校が休みの間に作った工作を見せてくれた子どももいました。
ピストンにとじこめた水の力を使って、段ボールのアームを動かす工作です。
4年生の理科で学習したことを応用した力作でした。

参加した子どもたちは、久しぶりにクラスメイトの顔を見ることができ、話がつきない様子です。
まだまだ試験的な取組ですが、子どもたちと学びをつなぐ一つのツールとして、さらに充実させていきたいと思います。


 
2020年05月14日

学力補充日の様子

本日は臨時休業が延長になって初めての学力補充日でした。
学力補充日とは,自由登校日とはちがい,主に家で学習していてむずかしかった問題や
内容について,先生に相談したり,教えてもらったりする日です。

高学年の教室では、家庭学習で分からなかったところを先生に質問しています。
小数のかけ算の問題をノートに書いて練習しました。


 

 

 

 



一方、低学年の教室では「すうじさがしプリント」に一生けんめい取り組む姿がありました。
たくさん数字を見つけてうれしそうです。

 



 

 

 


すると、ある教室から「う~ん、う~~ん…」という、うなり声が聞こえてきました。
教室をのぞいてみると、4年生の算数の家庭学習「道をつくる」パズルに
挑戦しているようです。
スタートからゴールまで、犬を避けながらすべてのマスを必ず1回通ってつなぐパズルです。

計算を使わず、数字も一切出てこないこのパズル、
学年や算数の得意不得意に関わりなく取り組むことができます。

「途中まではできたけど、ゴールに近づくと、もう進める道が残っていないよ。」
「ゴールできたと思ったら通っていないマスがあった!」
「先生、難しすぎるよ!」



 

 

 

 

書いては消し、指でなぞっては「ちがった!」と、試行錯誤が続きます。
いつのまにかプリントは鉛筆で真っ黒、机の上は消しゴムのカスだらけです。

「あ!途中で道に迷ったら、ゴールの方から道をつないでいってもいいのかな。」

いいことに気がついたようです。

このパズルで鍛えられるのは、問題解決のための着眼力。
算数はどこから問題を解き始めるかで、問題の難易度が大きく変わってきます。
このパズルが好きになれば、
問題をどこから解き始めればいいかを見抜く力が鍛えられそうです。

ほかにも,たくさんパズルを解くことができました。

 

 

 

 

 


「きょうは頭がすごい疲れたよ!」と言いながら帰っていきました。
今日は集中して考えたから,脳みそにたくさんしわができて考える力がぐ~んと伸びたのではないでしょうか。

保護者の皆様へ
登校する児童は、マスクの着用および健康観察カードの提出をお願いします。
学校でも可能な限り感染予防の対策を取りながら、学力補充を行ってまいります。  

2020年05月12日

常石小学校では学校での授業の再開に向けて準備をしています!

こんにちは。   

私たち教職員は,子どもたちと一緒に授業をする日を思い浮かべながら,学校再開に向けてできることに取り組んでいます。

先日は,学校の畑を整えました。例年は子どもたちと一緒に,畑を耕して花や野菜を植えています。学校が再開したら,植物の生長を一緒に楽しみたいですね。「三密」を避けて,せっせと汗を流しながら作業しました。

 

 

 

 

 

作業中にミミズを見つけました。とても大きくて太い!ミミズを見て「うわ~きもちわるい!」と思う人もいるかもしれません。しかし,ミミズは畑でとても大事なお仕事をしているんですよ。さて,どんな役割をしているのでしょうか。

 

 

 

 

 

さて,場所を変えてここはある教室です。先生たちが,ペンキを使ってなにかを描いています。学校のあの場所が,みるみるうちにアートに変わっていきます!さて,ここは一体どこでしょうか。学校が始まったら,校舎内を探検して見つけてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年05月11日