みんなで育てたサツマイモ!石焼きいもを作ろう!

10月のある日、のびっこの子どもたちは、朝8時20分から活動を開始しました。
その理由は、さつまいもパーティーのためです。

1学期、教頭先生から、さつまいものツルをもらいました。
本当にさつまいもが育つのか?収穫できるのか?
わくわくしながら、のびっこの学級園で育て始めました。
猛暑の中、1週間に1度の草抜きと、毎日水やりをがんばりました。
そんなさつまいもが、立派に育ち、10月に入って収穫することができました。
収穫後は約10日間、暗い部屋で寝かせておき、甘くなるのを待ちました。

どんなさつまいも料理をしようかと悩んでいたところ、ある子が「これ見て!」と言って、毎日配達される小学生新聞を持ってきました。
その中を見てみると、なんと!簡単な石焼きいもの作り方が掲載されていました。

 

半信半疑ではありましたが、この記事を参考に石焼き芋を作ってみることにしました。
運動場で、木炭に火をつけます。
火を起こすのに担任たちは一苦労。
担任は煙で涙が止まりません。
子どもたちが一生懸命うちわで風を起こしてくれて、なんとか火を起こすことができました。
「昔の人は、料理するのが大変だったんだね。」と3年生がぜえぜえ言いながら話していました。
火を起こした後は、鉄の鍋に玉砂利を敷き、さつまいもを並べて、1時間待ちます。

 

 

 

焼き芋ができあがるまでの間、育てていた原木しいたけが食べ頃だったので、収穫し七輪で焼いて食べました。
原木しいたけは、しいたけの原木に穴が30個ほど空いているにも関わらず、育ったのは9個のみ。
どうして?と気になった2年生は、原木しいたけを購入した『道の駅さんわ182ステーション』へ電話をし、生産者の方につなげていただき尋ねてみました。
すると、生産者の方から「9個もできていれば、大成功!」と言ってもらいました。
そのおかげで、2年生の疑問が一つ解決しました。

このように自分で疑問が解決できたのも、国語科の『動物園のじゅうい』の学習で、福山市立動物園の獣医さん(専門家)に話を聞く経験を通して、専門家に話を聞くと、自分の疑問が解決するということを学んだからです。

子ども達が教科の学びをほかの教科に応用することができた場面でした。

 

 

 

しいたけを食べた後、のびっこ菜の花のみんなは、ビニールシートとテントを設置し青空のもとで学習を始めました。
どんな場所でも学びは進めることができる!ということを証明するように、SDGsかるたを制作していました。
その姿に感化されたのびっこ2組の子どもたちもパソコンで学習をしていました。

活動を始めて2時間が過ぎたころ、やっと焼き芋が完成しました。
じっくり火を通したので、中はきれいな黄色で甘くてホクホク!
皮までおいしく食べることができました。
おまけに、マシュマロも焼いて食べました。

 

子どもたちの冷えた体も、ホクホクの焼き芋で温まったと思います。
けれど、自分たちが温まって終わるような子どもたちではありません。
おいしい焼き芋を先生たちにおすそ分けしたいと考え、職員室へ声をかけに行きました。
すると、ぞくぞくと先生たちが集まり、なんと、子どもたちが常石小学校の全ての先生に声をかけて戻ってきたのです。
どの先生からも、「おいしい~!!」「ありがとう!」と言っていただき満足そうな子どもたちでした。

 

 

 

 

自分たちがツルから育てたさつまいもが大きく育ち、たくさんの先生方に喜んでくだったことで、子どもたち自身も達成感や学びが多くあった活動となりました。

2021年11月03日