虹だ!

先日,地域の方から学校にこんな連絡がありました。

「太陽の周りに,虹が出ています。子どもたちに教えてあげてください。」

ちょうど昼休憩だったので,子どもたちはみんな運動場へ飛び出して,観察しました。
太陽の周りを囲うように,丸い虹が出ています。
クロームブックで写真を撮っている子や,太陽そのものを見ようと遮光板を持ってきて太陽を見ている子もいました。

 

あるクラスでは,そのあと虹の絵本を読みました。
その中にこんな文章が…
「虹は,背中側に太陽があるときに,見えます」
あれ?
「今日,虹を見たときは,自分の前に太陽があったよ?」

(かがくのとも傑作選 「にじ」さくらいじゅんじ文 いせひでこ絵)

不思議に思い,ウェザーニューズのホームページで調べてみました。
すると,これは「ハロ」という現象だと分かりました。

「太陽の周りに現れる,虹のような光の輪のことをハロ・日暈(ひがさ)ともいいます。
ハロは,雲の中にある氷の粒に太陽の光が屈折してできる現象。うす~い雲が太陽にかかった時に見えます。」(ウェザーニュースHPより)

正確には,虹ではなく,太陽の屈折による虹色現象だったんですね。
それでもとても珍しい現象です。
他にも不思議な写真がたくさん掲載されていて,アーク,幻日,幻日環など様々な虹色現象を見つけては,子どもたちはとても興味深そうにしていました。
他に,こんなことも調べて分かりました。
「ハロが見られるときは,実は天気下り坂のサインといわれており,低気圧や前線が接近して天気が崩れる前触れといわれているのです。低気圧や前線が接近してくると,空高い所から空気が湿ってきて薄い雲ができますが,そこでハロ(日暈)が発生するのです。」

そして,ハロを見つけた日の翌日の天気は…
大雨でした!!!
「ハロが見えたあとは,天気が下り坂になるってことがわかったよ!」と
うれしそうに話してくれました。



2021年06月22日