作りたい!届けたい!

のびっこ2組では、毎朝サークルで読み聞かせを行っています。
その時間に様々な絵本や紙芝居と出会い、言葉や表現に自然に触れることができるようにと時間を設けています。
そんな時、絵本の『だるまなんだ』(絵本館出版)と出会いました。
それは、だるまが出てくる楽しいお話でした。
読み聞かせが終わった時、子どもたちから「先生!この絵本をぼくたちも作ってみたい!」と声があがりました。

3年生は、自分たちで話し合い、構成を決め、1・2年生は、担任を交えてどんな内容にするかの意見を出し合い、内容に合わせて可愛いだるまさんを一人ひとり描くことができました。
子どもたちのオリジナル絵本は、とてもユニークで、大人では考えられない発想で子どもたちのパワーに圧倒されました。

 

そして、とても素敵な絵本ができたので、たくさんの人に見てもらいたい!という子どもたちの思いから、音声を録音してデジタル版も作りました。
完成した絵本をのびっこ1組や低学年の友達にも発表する場を設定し、それも大成功で幕を閉じました。

 

そんなある日、担任が休日に手本にした『だるまなんだ』の絵本について調べていると、作者のおおなり修司さんが、私たちと同じ福山市出身であることを発見しました。
素敵な出会いであり、ご縁なのだろうと思い、子どもたちに伝えました。
そこで、「みんなが作った絵本をメールとかで送れないかな…。」とつぶやいてみました。
つぶやきを聞き逃さないの子どもたち。
「それいいね!」と目を輝かせて応えてくれ、子どもたちのエンジンがかかりました!
そうとなれば何事も計画計画。
送るための絵本の印刷と梱包以外(計画、校長先生へお願い、手紙、依頼の電話、電話の台詞、郵便局へ持って行く)は全て自分たちで行いました。

 

 

子どもたちは、「返事がくるかな~?」と不安と楽しみな気持ちで夏休みに突入しました。
すると、待ちに待っていた返事が届きました。
その中には、おおなりさんからの直筆メッセージと新刊絵本がプレゼントとして入っていました。
いただいた絵本を担任が先に読みながら、またまた子どもたちの絵本づくりに火がつくのでは!?とワクワクしてきました。
 

この学習は、様々な偶然が重なり、すてきな出会いとなりました。
これも何かのご縁。
これからも、交流を続けていきたい!まずは、お手紙と絵本のお礼を、2学期どうするのかを子どもたちと一緒に考えていきたいと思います!

 

 

 

 

 

2021年08月25日