しょうゆ博士の出前授業

毎日の食事に欠かせないしょうゆ。
低学年の子ども達は、2学期のワールドオリエンテーションで、豆の探究を行っています。
みそづくりの活動などを通して、しょうゆも大豆からできていることを知りました。

今年の10月、毎日小学生新聞にこんな記事が掲載されていました。
「しょうゆを知ろう!しょうゆ博士による出前授業を体験しませんか」
新聞を読んだ子どもから、「ぜひしょうゆ博士の話を聞いてみたい」と声が上がりました。
そして、先日、しょうゆ博士に扮したしょうゆメーカーのキッコーマンの社員の方とZoomでつなぎ、しょうゆについておしえてもらう機会をいただきました。

 

しょうゆの歴史、しょうゆの工場、しょうゆのはたらき、日本だけでなく世界でもしょうゆが使われていることを知りました。
しょうゆは大豆と麦と塩、そして麹菌が使われています。
実際に工場で使用されている原材料を小分けの袋で送ってくださいました。
麹菌はしょうゆの香りがしました。
「みそを作った時と同じだ。」と、喜んでいる子もいました。
しょうゆ工場での生産の様子を見ながら、触ったりにおいをかいだりしていました。
麹菌のはたらきでしょうゆができていくようすを見て、発酵のしくみや、食べ物は生き物なのだということを学びました。

 

 


工場で出たもろみのかたまりを再利用して作られたポストカード。
捨てずに別の使い道を考える方法を知り、「SDGsと同じだね」と話す子がいました。
しょうゆを通して、子ども達の知識がどんどん広がっていくようすが見えました。

最後に、しょうゆ博士から「おいしいものを食べる、と、おいしく食べることってどんなことかわかるかな?」と質問されました。
おいしく食べるということは、楽しくお話ししながら食べること、笑顔で食べること、お手伝いをすることが大事だと、しょうゆ博士は言いました。
おいしく食べるための、手助けをするのがしょうゆの役割だと分かりました。
新しい生活様式になり、給食でも黙食が推奨されていますが、みんなでおいしく食べる工夫を子ども達と一緒に考えていきたいです。
プレゼントでいただいたしょうゆは、さっそく翌週、うどん作りの授業で出汁に使用しました。

2学期は、大豆、きなこ、納豆、みそ、しょうゆなど、身近な食べ物を調べてきました。
そのなかで、「今日の給食のサラダには大豆がある」「豆腐も大豆からできているよ」「みそ汁を食べると、大豆を使った食べ物が2つも入っている」「もやしも大豆だよ」など、子ども達の食べ物への興味がとても強くなっているな、と感じる場面が多くありました。
身近な豆という食べ物を通して、子どもたちの世界が広がっていった…そんな2学期のワールドオリエンテーションでした。

2021年12月27日