偶然の出会い 警察犬とのふれあい

のびっこなの花組担任です。6月の学級の様子をお伝えします。

先日、のびっこなの花組のみんなで散歩に出かけたところ、偶然、「広島県警嘱託警察犬」と書いてある看板を見つけました。
「犯人を捕まえる犬?」「本当に警察犬がいるのかな?」
どんな犬がいるのだろうと想像を膨らませていたところ、偶然お家の方が「よかったら今度、警察犬に会って行きませんか」と声をかけてくださいました。

翌日、イヌネコ図鑑を読んで、警察犬について調べました。
警察犬は足跡追求、臭気選別、警戒の3種類の仕事をしていること、優れた嗅覚を生かして警察の捜査に協力していることが分かりました。
さっそくみんなで問いを出し合います

1年生「どろぼうを においでつかまえるのか」
2年生「警察犬はかけ算はわかるのか」
3年生「武器を持った犯人よりも強いのか」
それぞれの問いを持って、警察犬に会いに行きました。

飼い主さんが快く出迎えてくださり、複数頭いるうちの一頭と会わせてくれました

この犬は、においを手掛かりに、犯人や行方不明の人の捜索を得意とする足跡追求の分野で活躍しています。
警察犬の競技大会で全国優勝し、今治の刑務所から受刑者が脱走した事件の際も捜査に協力したり、
施設からいなくなった老人を捜索したりしたこともあるそうです。
実際の訓練を体験させてもらいました。

リードを持つ子どもの指示に従う警察犬。
伏せや待ての指示に従っていて、とても賢かったです。
自分の手と、警察犬の手の大きさを並べて比べました。
「大きさ、おんなじくらい!」と発見し、実際に会ってみて感じたことがたくさんあったようです。

怖くてどう猛なイメージがあった警察犬ですが、実際に会ってみてまったく違うことに気がつきました。
飼い主さんは「犬は賢いから良い人間のことはすぐに分かるよ」と話しておられて、みんなはすぐに犬と仲よくなることができました。

1、2年生は犬と遊ぶことができて嬉しかったこと、警察犬がやさしいと分かったと振り返りました。人間の言うことをよく聞く、賢い犬だと分かったと話していました。
これまであまり犬に触ったことがなくてどきどきしていた3年生。訓練を経験させてもらったことで、犬が大好きになったそうです。
後日、お礼の手紙を渡しに行きました。
2年生の子どもは、家から犬のおやつを持ってきて、飼い主さんだけでなく犬にもお礼がしたいと考えました。
お礼に向かう途中で、ご近所のおじいさんおばあさんが、子どもたちの姿を見て、畑で取れたビワを分けてくださいました。

子どもたち同士で相談して、飼い主さんに、お礼にとしておすそ分けすることに決めました。
飼い主さんに、お手紙と一緒にビワをプレゼントして、とても喜んでいただきました。

散歩に出かけると、地域の方がいつも優しく声をかけてくださいます。
偶然の出会いから、とても素敵な学びにつなげることができました。
改めて、地域の方々の温かい支えの中で学習できているのだな、と改めて感じる出来事でした。
これからも、本物に触れる学びを大切にしていきたいと思います。


2021年06月18日