「かずのせん」って「にんげん」と同じだね!

先週,1年生を集めて「10より大きい数」の学習をしている時。
先生が「かずのせん」をホワイトボードにかいていると・・・

「何それ?かずのせん?」
「あ,それ時計にもある!」
「時計のは,まるくなっているよ!」
(時計の絵をかいて説明。)
「音楽にもある!クレッシェンドとデクレッシェンド!」
(かずのせんの下にクレッシェンドをかく。)
「だんだん,大きくなるってこと!」
(音楽の時間に歌った「にじ」を強弱を付けて歌う。)
「赤ちゃんみたい!」
「0才から1才ずつ大きくなっていってる!」
「かずのせんってにんげんと同じだね!」

「かずのせん」が,「時計」「クレッシェンド」「にんげん」につながっていくなんて・・・

1人1人得意なことや不得意なこと等はことなるので,個別の学習でそれぞれの課題をそれぞれのペースで取り組むことも大事にしていきたいと思っています。
でも,1つのことを誰かと一緒に考えることで1人の学びが他の人の学びとつながったり,1人の中の学びと学びがつながったりして理解が深まっていく。
そうやって,教科の枠を超えて,大人の想像を超えて,「学び」がつながることは,やっぱり面白い!です。

この時のことを振り返っていると,絵本「ぐりとぐら」の作者でお馴染みの中川李枝子さんの「あさ」という詩を思い出しました。
昨年度まで,1年生の国語の教科書の最初に掲載されていたので,入学後の最初の授業で扱われることが多い詩でした。

あさ
なかがわ りえこ
いいこと たくさん
いちにちが はじまる
ぼくも わたしも せんせいも
つながる つながる まるくなる
みんな なかよし いちねんせい

「つながる つながる まるくなる」という言葉は,まさに「かずのせん」から学びが広がり,つながり,深まり,まるくなっていく子ども達の姿とつながりました。
「学ぶ」ことを意識し始めた低学年の「学びたい」という意欲がいつまでも続くように,私達も「学び」を楽しむ大人でありたいです。

2020年07月29日