校長挨拶

　桜の花が咲きほこり，野山の新芽は勢いよく芽吹き始め，躍動の春を迎えました。

　4月9日にはかわいい59名の1年生を迎え，総勢全校児童3４9名で2024年度（令和6年度）がスタートしました。

　今年度も，子ども達にとって安心・安全で健やかに成長できる学校を目指して職員一同全力で支えてまいります。保護者の皆様におかれましては，どうぞ本校学校教育に温かなご理解・ご協力をいただきますよう，よろしくお願いいたします。

　今年度は，より一層「豊かな人間性」を育む学校を目指します。「豊かな人間性」は学びの基盤です。授業では，お互いの考えや立場を認め合い，磨き合うことで学力を高めます。そのための取組として，たてわり活動を再開しました。異学年との関わりの中で他者とのよりよい関わり方を学んでほしいと思います。また，児童名簿を男女混合名簿としました。多様性を認め合える，それぞれの個性を大切にし合えるきっかけにもしていきたいと思います。

　そして今年度は，福山100NEN教育，9年目を迎えました。

　（福山100NEN教育　目的　福山市HPより）

　子どもたちを取り巻く社会は大きく変化し，正確に速く処理したり覚えたりする仕事は，ＡＩ＝人工知能に取って代わられていくと予想されています。一方，私たち人間は，環境・貧困問題など，答えのない課題に対して，多様な価値観を持った人たちと一緒に粘り強く考え，解決していく力が求められます。

　また，こうした社会を生きる子どもたちに必要な学力は，正しく書いたり計算したりする力のみならず，「学ぶことで問題を解決できる」という自信，学ぶ喜び・楽しさを実感することで育まれる「学び続ける力」です。

　これらの力を育成するため，引き続き授業を中心に，全教育活動において「子ども主体の学び」を推進し，求められる資質・能力の育成を図ってまいります。私が大切にしている思いが込められている詩を紹介します。子ども達にもよく紹介しています。

　　　　　　私と小鳥と鈴と

　　私が両手をひろげても　お空はちっとも飛べないが

　　飛べる小鳥は私のように　地べたを速くは走れない

　　私がからだをゆすっても　きれいな音は出ないけど

　　あの鳴る鈴は私のように　たくさんな唄は知らないよ

　　鈴と　小鳥と　それから私

　　みんなちがって　みんないい

　本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年（令和6年）4月

校長　池田明子