動物園の獣医さん

低学年のクラスでは、2年生国語科「どうぶつ園のじゅうい」を学習しました。
学習を通して、動物園の獣医さんに質問したいことがたくさん出てきた子どもたち。
今回、福山市立動物園のご協力で、動物園で働く獣医さんに、お話を聞くことができました。

子どもたちにお話ししてくださったのは、福山市立動物園で獣医・飼育員として働く菅さんです。

まず最初に、菅さんの一日の仕事内容についてお話いただきました。
朝最初にすることは、動物園の中の動物の様子を見回りに行くことだそうです。
動物たちに菅さんの顔を覚えてもらって、普段の様子を知っておき、具合が悪くなった時にすぐわかるようにするためだそうです。

そして福山市立動物園の人気者のゾウ、ふくちゃんの病気について教えてもらいました。
ボルネオゾウのふくちゃんは、23歳。結核という病気を患っていました。
この病気になって300キロも、やせてしまったそうです。
菅さんをはじめ、スタッフのみなさんが、あらゆる手を尽くして治療に当たった経験をお話していただきました。

お話の後、子どもたちからたくさん質問がでました。
1年生の国語科では『くちばし』という単元があるので、「オオハシのくちばしは何センチありますか?」といった質問がでました。

どうして獣医になろうと思ったのですか?という質問では、
菅さんは、小学生の時から動物が大好きで、飼育委員やいきものがかりを頑張っていたそうです。
大学生の時に動物園へ獣医さんの勉強に行って、動物のためにがんばっている姿がかっこい
いなと思ったことがきっかけだったそうです。
今日、菅さんの話を聞いて、獣医に興味を持った子もいたかもしれません。

教科書に載っていたように、もし、福山市立動物園でペンギンがボールペンを飲みこんでしまったら、どんな薬を使いますか?という質問では、
「吐きやすくなる薬を使うと思います。でも、ズーラシア動物園にいる作者の植田美弥先生に聞いてアドバイスをもらうかもしれません。」と話しておられました。
ふりかえりでは、そのお話から、「ほかのせんもんかに聞くといいとわかりました。どんな先生でも、分からないことがあったら、経験が長い人や詳しい人に聞いてみることが分かりました。」と書いた子がいました。
菅さんには、1時間にわたり、とても丁寧に、分かりやすく教えていただきました。
質問にもたくさん答えていただき、子どもたちにとって、とても貴重な経験になりました。


 

 

 

 


2021年10月07日