どうしても書きたい!

学習指導要領が見直され、2020年より小学校3年生から外国語活動の授業が始まっています。
夏休みが明けた最初の授業を、1~3年生で行うことになりました。
1学期一緒に勉強していたグレッグ先生に代わり、2学期からは去年まで常石小学校でALTをされていたシャロン先生が赴任されました。

「英語の授業はじめてだ!何をするのかな?」
「幼稚園でもちょっとやったよ。あいさつできるかな?」
はじめて小学校で英語の勉強をする1、2年生は、わくわくが止まらない様子です。
授業の前に、英語で知っているあいさつや自己紹介を練習していました。
「おはよう!は、グッドモーニング。」
「自分の名前を言うときは、マイ・ネーム・イズ・・・」
予習は、ばっちりなようですね。

シャロン先生の好きなものや国のことを尋ねたり、英語でゲームをして楽しく勉強しました。

その中でも印象的な学びの姿がありました。
シャロン先生は、トリニダード・トバゴの出身。
「トリニダード・トバゴは略して、T&Tと書きます。」
そのことを知った低学年の子どもたち。
授業が終わって教室へ帰って来るやいなや…
「先生、わたし“&”を書いてみたい!」
今日新しく知った“&”の文字が新鮮に映ったのでしょう。
かっこよくて、面白い形をしている“&”、漢字よりカタカナより、なによりも「この新しく知った文字を書きたい!」という強い想いが伝わってきました。

一度入った学びのスイッチを、先生は止めることができません。
「よし、練習してみよう。」
「なんだか、数字の8みたいだなぁ。」
「なかなか書くのが難しいよ。」
ホワイトボードいっぱいに
“8、8?、§・・・&、&、&、&・・・”

書き順を調べて、一生懸命練習しました。
「書けた!もう覚えたよ、“&”!!」
とてもうれしそうな表情で、教えてくれました。
子どもの「学びは面白い!」の着眼点はそこだったのか!
本当に子どもの力はすごいと気づかされた出来事でした。

2020年09月02日