醤油の香り・味・色のひみつ?

ワールドオリエンテーション『KIDUKU』の学習とつなげて,第2弾の出前授業。
今回は,「醤油」についてです。中国醤油醸造協同組合から講師をお招きしました。
最初は,ホットプレートにたらした醤油の香りをかぐ体験。
「いいにおい~。」「お腹がすく。」その香りについてさっそくクイズがありました。香りの種類は何と300種類以上もあるのだそうです。

 


醤油の原料には,大豆,小麦(砕いて,炒る),塩水,そして醤油作りにかかせないものとして「麹菌」があるという話を聞きました。
「麹菌」という言葉を聞き,「微生物だ。」「発酵食品だね。」といった言葉や
「発酵」という言葉が子どもたちから出てきました。
普段の生活ではあまり聞かない言葉を『KIDUKU』の学習で知り,それを使う姿を見て,学びが生かされているなと思いました。
また,実際に作った醤油に麹を混ぜた「醤油麹」を見せてもらうと,すでに作ったことがある子たちもいました。
菌は「麹菌」だけでなく,発酵させる時に必要な「酵母菌」といった話もあり,
菌の写真や現物にどの子も興味津々でした。

 

 

最後は,3種類の醤油の食べ比べ体験。
1つめは,原料を混ぜて少し期間を置いて発酵させた「もろみ」。
「もろみ」を食べると,3つの中で一番すっぱいという感想がありました。
2つ目は,もろみをしぼってできた「生醤油」。
3つ目は,お店で売られている製品となった「醤油」。
子どもたちの中では,3つ目の醤油が美味しいといった声がありました。
新鮮な醤油の色についても話がありました。
「新鮮な醤油の色って何色か知ってる?」「黒!黒!」
ライトで照らしてみると…
「赤色だ。」「どうやったら新鮮なままになるの?」
「一度開けてしまったら,本当は冷蔵庫に入れた方がいいよ。

 

 

 

 

最後の質問の時間では,「醤油っていつからあるの?」「麹菌が使われていない醤油ってあるの?」「醤油の種類ってどれぐらいあるんですか?」など様々な質問が出てきました。『KIDUKU』の学習とつなげて発酵食品の一つである醤油について深く触れました。醤油にはどんな菌が使われているかや,どのように発酵してできているかだけでなく醤油の原料や味の違い,香りなどの体験を通して,様々なことに気づくことができたのではないかと思います。


2023年11月22日