学校長よりPrincipal

学校長挨拶


ご 挨 拶


 本校は,福山市北部の加茂町に位置し,標高約400メートルの高原にあります。近くには神辺平野が一望できる場所もある風光明媚な地域であります。学校のすぐ近くには,2008年(平成20年)にオープンした福山市グラウンド・ゴルフ場があり,多くの方々が利用されています。

 前身の広瀬小学校の歴史は古く,その起源は1872年(明治5)3月にまで遡ります。この年に北山村種地域に啓蒙所を置いて以来,149年の月日が経った2021年度(令和3年度)末,閉校することとなりました。広瀬中学校は1947年(昭和22年)に深安郡広瀬村立広瀬中学校として創立され,74年が経った2021年度(令和3年度)末,閉校となりました。そして,2022年(令和4年)4月,本校は施設一体型の特認校「広瀬学園」としてスタートしました。

 本年度,40名の児童と42名の生徒が同じ校舎で学びを共にしています。本校の教育目標は,「心豊かで 主体的に学び たくましく生きる子どもの育成」です。個別にすることと一斉にすることとを臨機応変に組み合わせながら,全ての児童生徒たちが,学ぶ意欲や知的好奇心を発揮できる「子ども主体の学び」に取り組んでいます。具体的には,児童生徒それぞれの状況に応じて柔軟に学習を進めていきます。少人数学級で一人一人のペースを大切にし,基礎基本の習得を図っていきます。また,広瀬の豊かな自然環境を教材にした探究学習も進めていきます。異年齢の学び『広瀬タイム』は教材を越えた学びの時間として小・中学校ともに年間140時間を充てています。課題解決学習「ひろせDASH!村プロジェクト」と「『好き』を深めよう~個別探究~」等を9年間かけて進めていきます。旧小学校裏の土地を教材として,住み続けたい広瀬にしていくために何ができるのか,体験と教科での学びを繋げて活用していく学習活動に挑戦していきます。

 本校では児童生徒一人一人の違いを大切にするため,開校に向けて,一斉・画一を求めてきた従来の学校の価値観,体制を問い直すことを進めてきました。服装も上履きも通学カバンも自由です。授業以外の時間は,思い思いの場所で過ごしています。自分で立てたスケジュールに基づき学習を進めています。

 このような取組を通して,児童生徒たちが,自分で方法を決めて,課題解決に取り組んだり,疑問に思うことを素直に表現し,そこから話合いや議論を始めたりするなど,“やりたい・知りたい”という思いをより発揮し,より活き活きと学ぶ姿になるものと考えております。
 今後とも,本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ,ご挨拶といたします。


2023年(令和5年)4月

福山市立広瀬学園小学校・中学校
校長 谷本 昌宏

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