学校長挨拶

　本校は，福山市の東部，岡山県との境に位置し，小高い山の上にある学校です。１９８７年（昭和６２年）に，福山市立鳳中学校と福山市立培遠中学校から分離独立し，幕山の地に誕生しました。
　現在，全校生徒４３１名，１５学級（うち特別支援学級３学級），教職員総数３６名で，「最強・最大・最高」の学校生活を創るために日々協力しながら学校生活を送っています。

　本校の学校教育目標は「自立貢献の生徒の育成」です。今，世界は激変期を迎え，AIの発達により生活のいたるところでのICT化，またウクライナでは未だ終戦の兆しも見えず，大きな波の中，私たちは生きています。そのような世界で生き抜く大人になるために，義務教育最後の３年間である中学校では，自分を鍛え，自らを律し，自立できるための力を培う，大切な時期となります。そのために，東朋中学校区では，四つの力を身に付ける教育活動を進めていきます。

　一つ目は，「コミュニケーション能力」です。人は一人では生きていかれません。誰かとつながり，互いの個性を認め合い，理解しながら，支え合って生きていきます。周りの人に自分を伝える，相手のことを理解する力をつけていきます。

　二つ目は，「チャレンジ精神」です。まず，挑戦です。一歩前へ，です。何ごともチャレンジしなければ，今の自分を超えることできません。チャレンジを繰り返すことで，人はさらに成長することができます。みなさんが，中学校で怖れることなく，チャレンジする場を多く創造していきます。

　三つ目は，「課題発見・解決能力」です。授業の中で，学校生活の中で，自分で「なぜ」と問いをもち，いろいろな解決方法を考え，試行錯誤し，自分なりの答えを導き出してください。その積み重ねが，「わかる」「できる」を増やし，学力の向上を図ります。

　四つ目は，「感謝と思いやりの心」です。生徒のみなさんには「愛される人」になって欲しいと思います。「愛される人」は，その人が困った時に，必ず誰かが救いの手を差し伸べてくれます。あなたを引っ張り，立ち上がらせてくれます。ある時は，横に並び共に歩き，ある時は，背中を押してくれるかもしれません。そんな助けをもらえる「愛される人」になってください。　そして，助けてもらったことには感謝の気持ちを忘れず，誰かが困っている時には，今度はあなたが助ける人になってください。その連続が，東朋中学校に「思いやりの輪」を広げていくと信じています。

　「最強」な絆を朋と深め，自らできる「最大」の貢献ができ，自分にとって「最高」の生き方を選択する力を身に付けるために，一人一人の命が大事にされる環境の中，しっかり学び，学力をつける取組をして参ります。
　保護者・地域の皆様，今後とも本校教育活動への温かい御支援をよろしくお願いいたします。

2023年（令和5年）4月1日

福山市立東朋中学校
　　校長　新 谷　陽 子