平成20年度広島県高等学校長協会夏季研究協議会福山大会での挨拶 7月31日

 

 高等学校長の皆様,ようこそ,ばらの町・福山へお越しくださいました。

 本市は,戦後復興に立ち上がった市民が,「花こそ人の心をやわらぐもの」と平和への願いを込め,焼け跡にばらの苗1000本を植えたものが,今や55万本にまで増やされ,8年先の市制施行100周年には,100万本にすることを目指しております。

 私は,一昨年7月,教育長に就任した際,本市学校教育を全国水準に引き上げて,安心して子どもの教育の出来る町にし,ばらの町・福山が,ばらと同じように教育を誇りにできる「ばらと教育のまち」を実現することを自らのミッションといたしました。

 今年は,本市教育委員会が,広島県教育委員会とともに,文部省是正指導を受けてから10年目であります。

当時の本市学校教育は,児童生徒に差が付かないようにと学習指導を手控え,自助努力を促す指導を躊躇することで,学力の低下と問題行動の頻発を招き,その役割を十分に果たせなくなっていました。

本市の教育行政と教職員は,こうした事実を踏まえて,是正指導への確かな理解と深い反省を原点とする職務の遂行に務めなければなりません。

「知・徳・体」の資質を備えた人材を社会に送り出すことが,公教育の責務であり,教育の機会均等を確保するためには,公立学校がその中心的な役割を果たさなくてはならないと考えます。

本市は,5年前に「福山市学校教育ビジョン」を,2年前には「ビジョンU」を策定して,「知・徳・体」の「知」については,少人数指導のための本市独自の非常勤講師配置・全小中学校に研究教科・領域を割り当てる教育研究支援事業の実施,

「徳」については,職場体験・ボランティア活動等と関連付けた道徳教育の充実や児童生徒の自主性を伸ばす積極的生徒指導と問題行動への厳格な対応,

「体」については全学校での体力向上担当教員の任命と全児童生徒の「体力ステップアップカード」の活用などに取り組んでいます。

中高一貫校である福山中高等学校は,全市114校の福山市立学校を牽引するリーディング校であり,その成否は全市に大きな影響を与えるものです。公立高校としての責任を果たして,市民・県民の期待に応えなくてはなりません。県教育委員会と本日お集まりの校長先生方のご支援を,引き続きよろしくお願いいたします。

終りに,本研究協議会のご盛会をお祝いし,校長先生方の一層のご活躍と広島県高等学校長協会のご発展を祈念して,開催地教育委員会を代表してのご挨拶とさせていただきます。