1.ためたサーヨーエー 出したの出したの  
  ためたがこの網みゃためた ヨイサヨイサ
  今朝もためたがコリャ又ためた ヨイトナ
  こいつもエーホエーホヨーイヤマカセガセー
  ウラヨーホイヤレコリャ

2.同じサーヨーエー 出したの出したの  
  網でもこの網みゃ違う ヨイサヨイサ
  網のやりようかコリャ又えい衆か ヨイトナ
  こいつもエーホエーホヨーイヤマカセガセー
  ウラヨーホイヤレコリャ
3.飲めたサーヨーエー 出したの出したの  
  飲めたがこの網みゃ飲めた ヨイサヨイサ
  今朝も飲めたがコリャ又飲めた ヨイトナ
  こいつもエーホエーホヨーイヤマカセガセー
  ウラヨーホイヤレコリャ

4.めでたサーヨーエー 出したの出したの  
  めでたがこの家の屋根に ヨイサヨイサ
  鶴や亀やがコーリャ舞い上がる ヨイトナ
  こいつもエーホエーホヨーイヤマカセガセー
  ウラヨーホイヤレコリャ
5.明日はサーヨーエー 出したの出したの  
  よい波沖まで出すな ヨイサヨイサ
  磯のもばたで万獲らす ヨイトナ
  こいつもエーホエーホヨーイヤマカセガセー
  ウラヨーホイヤレコリャ

6.鶏と 出したの出したの  
  鳶と蜂との酒盛りで鶏りゃ
  ヨイトコセ  ヨイトコセ
  鶏りゃ歌やる鳶びゃ舞やる
  蜂が給仕でコリャ さし回る ヨイトナ
  こいつもエーホエーホヨーイヤマカセガセー
  ウラヨーホイヤレコリャ

7,めでた サーヨーエー 出したの出したの 
  先ずめでたいのがそばの木よ
  その根が ヨイトコセ ヨイトコセ
  その根が赤うて葉が青うて
  その花 ヨイトコセ ヨイトコセ
  その花白うて実が黒うて
  その実にゃ ヨイトコセ ヨイトコセ
  その実にゃ段々角ござる
  三つ角 ヨイトコセ ヨイトコセ
  三つ角四つ角五つ角
  六つの角から こりゃ福の神 ヨイトナ
  こいつもエーホエーホヨーイヤマカセガセー
  ウラヨーホイヤレコリャ

          歌詞の解説

ためた…網の中に魚がたくさんたまっている。つまり魚がたくさんとれたこと。
出したの…船を港から出した。または、歌を出した。
エーホエーホ…喜んでいるかけ声


同じ網でもこの網みゃ違う
網のやりようかコリャ又えい衆か…今日大漁だったのは網のやり方がよかったのか、若い衆が力を出したからか


飲めた…大漁を祝って、親方がふるまう酒をみんなで飲んでいる。





鶴や亀や…おめでたいことを表す


明日はよい波沖まで出すな…明日は、波がおだやかになるので沖まで船を出すな

磯のもばたで万獲らす…浅いところで、魚がたくさんとれる



ヨイトコセ ヨイトコセ…歌のはやしことば
鶏りゃ歌やる鳶びゃ舞やる
蜂が給仕でコリャ さし回る…酒盛りの様子、鶏は 歌う人、鳶はおどる人、蜂は酒をついで回る人のこと


そばの木よ…そばの木はめでたいものとされている






六つの角…そばの実の六つの角はえんぎがいい



→ボタンを押すとぼくたちが歌った
大漁節が流れます。