3年生で理科の学習をしていました。
この時間のめあては
という内容でした。
子供達は,タブレット端末に自分の考えを書き込んでいました。
この時間は,友達の考えを,自分のタブレット端末でも見ることができるアプリを使っていたので,書き込まれた友達の考えも見ることができていました。
○○さんの考えは自分の考えと同じだ!
△△くんは,こんな考えをしているんだ!
普段は,発表しないと,または,近くの友達のノート等を見ないと,友達の考えを理解することができないのですが,この方法を使うと,自分の考えとみんなの考えを比べて勉強をすることができます。
次の考えが,書き込まれていました。(一部)
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「太陽が動くと,かげも動く。」
「太陽の向きがかわっていっているから,かげの向きがかわる。」
「太陽のむきによって,かげのむきがかわる!」
「太陽の場所がかわるから,かげの向きもかわる。」
「地球が回って太陽もいっしょにうごいている。」
「太陽のいちがいどうするから,太陽の向きがかわると,かげの向きもかわる。」
「太陽の位置が変わるから,かげの向きも変わっているんだと思います。どうしてかというと,かげは,太陽の反対側にできるからです。」
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この最後の考えの子の考えは,その子がまとめたスライドを全体にも見えるように映されました。その一部が次の画像です。
この子は,自分でノートに自分の考えを表す絵をかいて,それをカメラ機能でタブレット端末に取り込んで,それを,そのアプリのスライドに貼り付けたようです。
3年生でも,このワザを使うことができるようになっていることに驚きました。
そして,結構多くの子が,キーボード入力をしていました。
ただ,自分のノートに鉛筆で書いた文字を,カメラ機能で取り込んで,それを貼り付けて表示している子もいて,自分にあったタブレット端末を使った表現をしていることにも感心しました。
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話を,学習内容に戻します。
最後まで,この学習を見ることができなかったのですが,
めあての「時間がたつと,かげの向きがかわるのは,どうしてだろう。」の問いの答えを,子どもたちが考えていたことをつなげて,私なりにまとめてみようと・・・・思ったとき・・・
難しいなと思ったのが,
「地球が回って太陽もいっしょにうごいている。」です。
この子は,いわゆる「地動説」を理解していて,地球が回っているから,太陽が動いているように見える,ということを,かげが動く理由としているわけです。
この理由は,「地球」と「太陽」を,さらに俯瞰して見て考えているということになります。
3年生の勉強では,ここまでの学習は行わないのですが,個々の関心・興味,そしてそれを基にした知識の違いによる考え。
いいなあと思います。
それがあるから,同じ3年生の勉強でも,違いや深まりを感じることができる。
みんなで学習する勉強って,面白いなあと思えました。
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とりあえず,かげの性質と,いわゆる「天動説」的な物の見え方でまとめると,
「かげは,光があたった物の反対側にできる。
太陽の位置は動き,かげは太陽の反対側にできるので,かげの位置も動く。」
ということもできるかな。
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ただ,やはり「地動説」にもふれておきたいので,
「でもね,太陽の位置が動くというのは,実は・・・○○くんも書いてくれていたように,地球の方が動いているから太陽が動いているように見えるんだよ。わかるかな?」
すると,「わかる。わかる。」という子が何人かいて,
「そうか!じゃあ,ちょっと説明してみてくれないか?」
「それはね・・・」
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ちょっと前あたりから,難しくはありますが,”楽しい授業の想像”になってしまっていました。