この日は雨模様の日で,弱くではありましたが,昼前まで雨が降り続いていました。
運動場を見ると,いろいろな色の傘がたくさん。
その傘の下の子どもたちは,一様に地面を見ています。
どうも中学年くらいの子どもたち。
きっと“流れ”の勉強だ。
運動場に出てみると,長さ40cmくらいで,直径10cmくらの筒と,ビー玉を持っている4年生がいました。
「それは?」
「水の流れているところに,これを置いて,中にビー玉を入れると,水がどっちに流れているのかが分かるんです。」
改めて運動場全体に目を向けると,幾筋もの水の流れができています。
でも,たくさんの雨が降っているわけではないので,流れがわかりにくい。
筒を地面に置き,その中にビー玉を入れると,反対側に。
うれしそうに教えてくれました。
そうしていると,こんなことを大きな声で言いながら走っている子がいました。
「水の流れの最初はどこ?」
「ここだ!」
その子は,水の流れとは反対側に向かっていたのです。
そして,その子が来て,
「あっちに,”ウォータースライダー” があるんよ。来て来て!」
そこに行く途中で,こんなことも話してくれました。
「1つずつの流れの3つが,ここに集まって,1つになって, ・・・
またわかれて,また1つになって ・・・
ここで ”ウォータースライダー” になって,そこからまた流れて, ・・・
ここの溝の中に入っていて,この溝の中の水は,向こうの運動場の水もまとまって,ここに来てるんよ!」
雨模様の中の,運動場の水の流れの模様の中で,雨水の流れの学びを進めている子どもたちの姿を見ることができました。