学校紹介
本校は岡山県と境を接する広島県東南部の神辺町にあり,この地は中国山地南部に開ける備後平野の一角に位置する人口 4 万余りの町である。
神辺町は古くから交通の要衝としてひらけ,旧山陽道も通り,備後の国分寺もある。
校区は学校に隣接する黄葉山にあった城の福山への移転に伴い,城下町から宿場町に変わり,本陣跡が当時の繁栄のあとをしのばせている。
江戸時代末期には朱子学者として知られる「菅茶山」の『廉塾』が開設され,多くの有能な人物もこの地で学んでいる。
周辺は米作りを中心とした純農村地帯であったが,同時に繊維関係の産業も栄え,「備後絣」生産の拠点でもあった。
明治時代以降も繊維の町として,中小の紡績,撚糸,染色,織物,縫製関係の工場が点在し,繁栄をしていた。
しかし,昭和 30 年代にこの地が「備後工業整備特別地域」に指定され,昭和 40 年代に入り,
大手鉄鋼メーカーの進出,地場産業である繊維産業の質的な転換に伴って大きく変貌していった。
地域の人々はこの歴史と伝統に強く愛着を持っている。また,学校への関心は高く,
学校は,PTA,教育後援会をはじめとする家庭・地域の支援,協力を物心両面において得ている。
本校教育の特色は,過去 34 年間一貫して「ひとりひとりのいのちを生かし育てる教育」を目標に授業研究を核に研究を続け,
毎年公開研究会を開催し,活力ある学校づくりを進めている。