国 語 科 学 習 指 導 案

        指導者 三浦 三彦

  学   年  4 学年 2 組

  日   時 2003年1月29日 1時30分

  単   元 「ごんぎつね」(新美南吉作  光村図書 4年下)

  研究の視点 ○ 善意を持ってした行為が、相手に理解されず、かえってその行為が相手を傷つける結果になってしまう。こうしたことは日常生活の中では、しばしば起こりうることである。

   本教材は、同じ「ひとりぼっち」という境遇でありながら、心が通い合わせない「ごん」と「兵十」の擦れ違いを通して、人間関係のあり方(理解し合い・手を結び合う)を問いかけている。今まで日常的に児童は、心の交流の喜びと悲しみを経験し、鋭敏でもあるので、他の教材と比べて場面の情景や人物の言動・心理がイメージ豊かに読み取れ、自分たちの生活を見直したりもできる教材であると考える。

○ 本学級では、「読むこと」に関して、にがて意識を持っている児童はさほど多くない。

読みの正確さや速さにおいては充分でない児童も見られるが、その中には、すばらしい感性で人物の気持ちを読み取ったり、人物や事柄について鋭い感想・意見を出すことができる児童もいる。「話すこと・聞くこと」に関しては、集団の中の自分が充分に意識できず、(受身的)また、個々の読みが確かなものになってないため、友だちの発表を聞いて考えたことや、友だちの疑問に応えようとする発言は、あまり見られない。「書くこと」に関しては、「吹き出し」などで人物の気持ちを内面から想像し、書くことはできるが、周りの状況と関係づけて考えられる児童は限られている。

○ 指導にあったては、自分が想像したこと、疑問に思ったこと、人物の言動や出来事についての感想・意見など自分一人の力で思いうかべられ、「書き出し」プリントに書きとめ、集団の中でより主体的な活動ができるようにしていきたい。そうすることで、個々が意欲を持って話し合いに参加している自分を意識し、友だちの考えをくわしく知ろうとする自分を見つけ出してもらいたい。また、集団の中で文章を何度も読み返し、考えては書き出し、書き出しては考えられるような姿勢を培っていきたい。

目   標 ○ 場面の様子がよく分かるように声に出して読む。

○ 登場人物の心情や場面についての描写を、叙述をもとに想像しながら読む。

○ いろんな読み物を読む。

○ 目的や場に応じた適切な言葉遣いで話す。

○ 自分の思いや考えと比べながら友だちの話を聞くことができる。

○ 課題に対する自分の思いや考えを書き、まとめることができる。

評価規準

観点

関心・意欲・態度

話す・聞く

読む

書く

言語

 

評価

・いろいろな感じ

方があることに

気づく。

・すすんで他の作

品を読もうとす

る。

・自分なりの感想を持ち、発表できる。また、友だちの話が聞ける。

・自力で教材が読める。

・心情の読み取りをもとに自分なりの気づきをまとめることができる。

・自分の思いや考えを書き、まとめることができる。

・情景表現の美しさ、巧みさに気づくことができる。

 


計   画 第1次・ 読み聞かせを聞き、感想を交流する。・・・・・・・・・・1時間

         ・ 音読練習をする。難語句について理解する。・・・・・・・2時間

         ・ 全文通読し、全体構成をつかむ。・・・・・・・・・・・・1時間

      第2次・ 登場人物の行動や気持ちを考え、場面や情景を想像する。・6時間(本時は第3時)        

      第3次・ 音読発表する。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間

         ・ 新美南吉の童話を選択読書する。・・・・・・・・・・・・1時間

 

本時の目標 ○全体で話し合い、場面や情景を想像し交流する。

      (主な評価の観点  登場人物の行動や気持ちを考え、気づきをまとめ発表する。)

授業過程

学習事項

学習活動

教師の働きかけ       (集団)

1. 前時想起

 

 

 

○ごんが自分のいたずらを後悔する場面を思いうかべる。

○音読を指名する。

・ゆっくり、はっきり、大きな声で読もう。

 

(全)友だちの読みを聞きながら学習への意欲をたかめ合う。

2.学習課題の確認

 

 

 

 

 

○本時のめあてを確認する。

 

 

 

(全)『ごんは、思いました。』といった所に印をつけて考える。

 

ごんが反省して、だんだん変わっていく様子を読み取る。

 

 

 

 

○自分なりの思いや考えをイメージする。

・めあてを整理し板書する。

 

3.学習課題の追求

            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○全体で話し合う。

 

 

・「かわいそう」     

・「きのどくだ」

・「さびしいだろう」

 

・「いわしをぬすんで兵十の家へ投げ込んだ」

・「つぐないができた」

・「兵十が喜ぶだろう」

・「お返しができて、すっき

りした」

・兵十の様子

 ぼんやり、ほっぺにかすりきず、ひとり言

・「すまない」

・「また、めいわくをかけてしまったな」

 

○文を根拠に思いが出せるようにする。

・書き出しプリントを活用する。

・『おれと同じひとりぼっちの兵十か』と思った時のごんの気持ちはどうだろうか。

・ごんは兵十に対して、どんなことをしたか。

・『いいことをした』と思った時のごんの気持ちはどうだろうか。

○本当のつぐないについて理解できるようにする。

・ごんの思っていることや、していることが、他の人に通じることなのだろうか。

・『しまった』と思った時のごんの気持ちを考えてみよう。

意見を出し合う。

(全)友だちの意見を自分の思いや考えと比べながら聞く。

 

 

 

 

(個)→(全)

自分の言葉で話す。

 

 

 

 

 

 

4.まとめ

○ごんの気持ちの変化を考えながら音読をする。

 

○自己評価、相互評価をしてみよう。

(個)→(全)

がんばりを認め合う。